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(2004.3.14 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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先週はちょっと体調不良でお休みしたので、2週間ぶりの乗馬。だというのに、今日も2鞍予約してあります。ついていけるんでしょうか…。
倶楽部に到着して、ホワイトボードで騎乗馬を確認すると、11時からロゼッタ、14時からアルフォンス。これまたどっちも重い馬だし、本当についていけるんでしょうか…。

今日はロゼッタは、Cちゃんが下乗りをしてくれるというので、馬装をしに2人で馬房へ。マルタンはどうしようかなぁ、と言っているとN子先生が「つけるだけつけといて、使わないならハミに通さないで首にかけとけば」というので、そうすることにしました。
ロゼの馬房を覗くと、彼はなにやらオガをはむはむするのに一生懸命。声をかけても、ちらっとこっちを見てはすぐ首を下げてオガで遊んでいるので、無口と引き手を持って馬房へ突入。ロゼはちゃんとお仕事だということが分かっている馬なので、無口を顔に近づけると、自分から鼻を下げてきます。そのまま外に引き出して馬繋場へ。
蹄の裏堀りとブラシかけはCちゃんがやってくれているので、その間に装備品を準備。連携プレーでさっさと馬装を終わらせ、一緒に馬場に出ます。

踏み台を持ってきて、Cちゃんの騎乗補助。Cちゃんとロゼッタは運動を始め、私はクラブハウスに戻ります。
しばらく常歩と速歩で、駈歩に移行したようですが、ずいぶんがったんがったんした駈歩。もともと歩様の硬い馬ではあるけど、ありゃーずいぶんやる気なさそうだな。馬に駈歩を続けようという気がないから、すぐ止まってるし。私がやったら駈歩にもならないかも。
見かねたN子先生が馬場に出て行き、乗り変わっています。それはある意味ラッキーかもしれない。時間がきたので、自分で踏み台を持って乗り代わりに行くと、N子先生がCちゃんに「分かった? こういう馬は考えるスキを与えちゃダメなの、考える前にバシバシやんな」と言っています。なるほどロゼッタは頭がいいから(というかずる賢いところがあるから)、スキを与えるとナメるのかもしれない。
下馬したCちゃんにそのまま騎乗補助をしてもらって騎乗し、常歩で蹄跡に出ようとすると、「聞いてたでしょ? こんな馬は、考えさせるスキを与えちゃダメなの。馬が考える前に動かす」「はい」常歩で蹄跡に出ます。

蹄跡を歩かせますが、いやーこれはやる気なさそうだなぁ。最初は1歩ごとに鞭を使っていましたが、あんまり使いっぱなしでも馬が慣れて反応しなくなりそうなので、隅角ごとに使うように切り替えます。えーと、外方の肩が出てるとき(=内方の後肢が出てるとき)に使うと効果的だったんだよな。
数周歩いて、いったん「列へ」の号令で馬場中央へ。この時間はホクト、ジュンヨー、ロッキー、ウィンダム、ロゼッタの5頭部班。その順番で部班を組み、蹄跡に出ます。前半の3頭はさっさと動く馬だと思うんだけど、ウィンダムとロゼは重いだろうなぁ。
今日の指導はN子先生。部班でN子先生に教えていただくの、もしかして始めてかも。

2〜3周常歩をしてから、速歩に移行。前の馬が速歩になってからという指示があったものの、前にいるウィンダムがなかなか速歩に移行しなかったので、あれを待ってから扶助を出していては、ロゼはますます出ない。ウィンを待たずに速歩を出すことにしますが、前の馬が常歩なのが分かっているのか、ロゼもなかなか速歩を出そうとしません。脚でどっかり蹴って速歩を出させても、ウィンダムとの距離が1馬身を切ったら自分から止まろうとするし。いいの、あんたは歩幅が小さいんだから、ウィンダムが常歩でも、あんたは速歩でちょうどいいって。
軽速歩をとって走らせますが、まーやる気ないねぇあんた。軽速歩の立つ・座るの立つときに鞭を入れるといいと聞いたので、試しにやってみよう。うぅむ、ちょっとは伸びたような気がするが、やっぱりのろい。

ある程度ペースが一定してきたところで、速歩の指示。ロゼの歩様はかなり硬くて、歩様がのろいと座れるんだけど、馬がよく動いていると座れない。
「じゃあ速歩のまま、自信がある人は鐙脱いでー」わー、そう来たか。ちょっと鐙を脱いでみましたが、ロゼはけっこう動いていたので、座れない座れない。ともすれば鞍からお尻が滑ってころげ落ちそうになるし、私はこういうとき膝でしがみついてしまったりするので、無理するのやめようと思って鐙を履きました。そのあと、鐙を脱いだ人は鐙上げの軽速歩もやらされていました。
余談ですが、このあと別のレッスンでN子先生が乗ってお手本を見せているのを見学していたら、「座骨で座っていれば脚なんていらないのよ、ほら」と、脚を付け根から浮かせて、まったく馬体に触れないようにして速歩していました。あれが本当なんだよなぁ。

それにしても、ずいぶん長く速歩やるなぁ。ちょっとスパルタ入ってるかも。私は速歩について「もっと前に出す」しか注意されませんでしたが、ほかの人が「そんなにお腹ぴょこぴょこさせないのー」(たぶん、お腹で反動を抜くなということを言っていると思う)とか、「鐙深いー」と注意されるのを聞いていて、いちいち自分も思い当たるんですよね。
前にいるウィンダムがのろいので、「ロゼ抜いちゃいなさい」と言われたのですが、びみょーに追い抜けない。ウィンダムよりは少し歩度が伸びているけど、追い抜くにはだいぶ前進気勢が足りなくて、追い抜けませんでした。だっせぇなぁ。

蹄跡より少し内側で輪乗り。常歩に落として、「じゃあ先頭から1頭ずつ、駈歩発進して輪乗りを開いて、蹄跡1周」という指示。先頭の相方から駈歩をする間、内蹄跡で輪乗りをしていますが、そうするとどんどん歩様がだらけていくロゼッタ。こんな適当な常歩では、駈歩なんて移行できないと思って、脚と鞭を使って前に出そうとしますが、ぜんぜん歩度が伸びません。こいつ、今は自分の番じゃないって絶対分かってるな。
私の順番が来たので、輪乗りから駈歩発進。あれ、出ないや。まだ馬がやる気になってないな。一度鞭を入れて蹄跡に出すと、少し常歩の動きが良くなったか。これなら出せるな、と駈歩発進すると、ちゃんと出ました。でものたのたした駈歩で、このままじゃ止まるなぁ。速歩に落ちる寸前、「止めない!」とN子先生に言われ、脚を使うとまた駈歩に戻せました。あぁ、でも今わたし、膝が上がっているなぁ、また膝でしがみついてるなぁ。と思ったところで、ちょうど常歩に落ちてしまいました。

再度蹄跡で駈歩発進、今度はけっこうちゃんとした駈歩が出たように思うのですが、「前に出す! 怖がっちゃダメ!!」とN子先生にと言われた瞬間に、ふっと力を抜くことができました(ということは、それだけ力が入っていたということだ)。怖がっているつもりはなかったんだけど、確かに構えてしまっていたんだろう。
半周くらいしたところで、ロゼがパッと踏歩転換しました。くそー、反対駈歩になっちゃったじゃないか! ロゼの踏歩転換ってそれなりにかくっと衝撃があるのだけど、何度もやられて慣れているのでそれは持ちこたえ、そのまま駈歩を続けます。それはいいけど、これをどうにかして正駈歩に戻したいものだ。そもそも私のバランスが崩れたから踏歩転換されるんであって、ちょっと大げさにバランスを正せば正駈歩に転換できないかしら。外方を引いてみたり、ちょっと内方気味に座ってみたりしますが、どうしても戻せない。やろうと思ってやると、何か違うのかも。
そのまま「はい、いいよー」と駈歩終了。うーん残念。

輪乗りのまま常歩。N子先生が、「前肢旋回は分かるよね?」と先頭から順に聞いています。これは、できそうな人だけ前肢旋回やらせますよってことだろうけど、私はまだ前肢旋回を習っていません。「KYOKOさんはできるよね? 馬場やるんだから」「ちゃんとやったことないんですけどー」「じゃあちゃんとやるの」わぁしまった、ちゃんと習っていないと言うべきだった。でも人がやるのを見たり聞いたりして、なんとなく理屈としては分かっている。やればどうにかできそうな気もする。
結局、相方と私を含む3組の人馬が蹄跡に出て、前肢旋回をやることになりました。常歩からの前肢旋回の場合、進行方向に壁を作って、その壁に向かって横っ腹を押し込んでやればいいわけよね(なんか矛盾してるけど、私の感覚ではこんな感じ)。

右手前での常歩行進から「はいそこで前肢旋回」右の拳を固めて壁を作り、左の脚でそこに向かって拍車ぐりぐり押し込んでやると、お、お、できるじゃん。前肢は蹄跡に置いたまま、後肢が弧を描いて、左手前に転換しました。このとき後肢は交差しながら移動しているらしいんだけど、鞍の上からではそれを確かめる術がない。あぁ、今自分の馬の足もと見たいよぅ。
「うーん、最後の1歩が違う」とN子先生が言うのですが、何が違うのかは分からない。蹄跡に入りきる寸前に脚を使うのをやめたから、そこで体勢が崩れていたかな。後肢が交差しなかったのか。

今度は左手前で、ふたたび蹄跡行進から前肢旋回。左の拳を固め、右の脚でぐいぐい押し込んでみたら、半分まで行ったところでロゼが後ずさりを始め、前肢の位置がずれたので、これは失敗。「ほら、そこで馬を慌てさせないの! 開き手綱を引っ張ってるから馬が慌てるんだよ」あっ、ほんとだ。そう言われれば確かに、私いま拳を両方とも固めてた。
再度右手前の常歩からチャレンジ。「あと1歩、最後の1歩が違うのよ〜」とN子先生の声、でもその声は相方に向けられたものでした。「ロゼは、もっとキビキビできるはずだよ」ということは、動きはのろかったものの、一応前肢旋回らしき形にはなっていたということかしら。「ときどきこうやって前肢旋回すると、馬がやわらかくなっていいのよ」ということです。

蹄跡に戻って、常歩から速歩。あらっ? ちょっとロゼったら、少し動きやすくなってるんじゃないの。歩度も伸ばしやすいし。馬がやわらかくなるって、こういうことなのかなぁ。
斜め手前変換の線上で歩度を伸ばしてみるとけっこう伸びるようだし、蹄跡での軽速歩でも「そうそう、ロゼはそのくらい伸ばすんだよ」とN子先生に言ってもらえました。よしよし、いい感じじゃん。
気分良く走って、時間が来たので沈静化。N子先生が一人一人をまわりながら、今日の総評みたいなものをコメントしてくれますが、私へのコメントは「KYOKOさんは、もっと体力つけなさい」でした(涙)。

ロゼッタは午後もお仕事があるので、蹄の裏堀りだけして馬房へ。ロゼッタに昼飼いをあげて、自分もクラブハウスに戻ってお昼休憩。いやー、けっこう暑くて汗をかいてしまった。さらに午後はアルフォンスなんだよねぇ。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)

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