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(2008.11.2 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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3連休の中日、昨日に引き続き日の出乗馬倶楽部へ。今日は夕方に用事があるので、騎乗は昼休みの1鞍だけです(半自馬なので、基本的に会員さんのレッスン時間外に乗っています…と、たまには説明)。
天気は上々だし、馬場状態も悪くないので、大きい馬場で運動することにしました。半自馬グレイトに早飼いをつけ、昼前に迎えに行って馬装。昨日も乗っているから、馬の調子を上げていくのが少し楽かも。

またがって常歩から動かしてみると、やっぱり調子が良さそうでないの。10分ほど常歩をやってから速歩にしてみると、けっこう動きがいい。伸ばそうとすればそれなりに伸びるし、斜め横足や肩内もわりとやりやすい(これはわたしのヘタさのせいで「いい」という感じにはならないけど)。
そんな感じで気持ちよく運動していると、N子先生が馬場わきの通路を歩いてきました。でも指導してくれる感じではない(指導するときとしないときではまるでオーラが違うんだ、この人は)ので、何をするのかなぁと思っていると、なんだか馬場の隅っこの茂みをかきわけてガサゴソ。そういえばその茂み、最近何かの実がなってるんだよな(あとで聞いたら、「はやとうり」というものだそうです)。
ぐーちゃんには試合で物見をしないようにいろいろなものに慣れてもらおうと思っているので、わざとその近くで運動してみましたが、物見する気配はまったくナシ。あれ、かなり集中してるじゃん。
N子先生に「ぐーちゃん大丈夫だよね?」と聞かれたので、「今わざとそっち行ったんですけど、全然平気。けっこう集中してます」と返事すると、「ちゃんと集中してれば何やったって平気だよ」ぐーちゃんはいったん集中力を発揮すると、たぶん騎乗者以外は何も気にならなくなる馬だと思うのですが、こう早い段階から集中してくれるのは珍しい。

しばらく速歩と駈歩で運動していると、会員のHくんもポリ袋を手に出てきました。どうやらはやとうりを収穫するらしい。ま、昼休みだしね。
ポリ袋なんて普段は怖がるぐーちゃんなのに、全く問題なさそう。駈歩をしようがなんだろうが、何でもついてきそうな感じ。この集中力が持続しているうちに、3課目Bの経路練習しちゃおう。馬場の中に入ってきていたHくんに、「今から経路練習するから、蹄跡にいたら蹴散らすよ〜」と宣言して経路へ。
速歩パートはよく伸びるし、駈歩パートに入ってもいい調子。昨日はシンプルチェンジで失敗して駈歩の手間が違ってしまったのですが、今日はそこも大丈夫みたい。
長蹄跡で駈歩を伸ばし、駈歩のまま中央線に入るのなんか、馬場っぽくて楽しい。またぐーちゃんの停止は芸術的で、四肢を揃えてからバランスバックしてくれると実に気持ちいいんです。

いやーいい感じで経路が踏めたな、と手綱を伸ばし、クーリングダウンのために軽速歩にします。手綱を伸ばしたまま蹄跡を走らせていると、Hくんがはやとうりを収穫している隅角の手前でぐーちゃんの歩様が急に鈍りました。あれ、コイツなんだかおかしいぞ、と速歩にしたとたんに、ぐーちゃんが物見して横に体をかわしました。これには思わず大笑い。さっきまであんなにガサガサやっている横をすり抜けても全く平気だったくせに、手綱を伸ばしたとたんに[なんであんなところに人がいるのっ!? 危ないよ!]ってあんた(笑)。
あんまり面白かったので、クラブハウス横のベンチに戻っていたN子先生に「ゆるめた瞬間に物見しましたよ〜」と報告すると、先生も見ていたらしく、「集中してるほど、終わったらそんなもんよ。ほら、前にタイソーアウレルが優勝したのに、表彰式で物見しまくってたときがあったじゃん」って先生、アウレルとはレベルが違いすぎますが(笑)。
でも自分ひとりで乗ってて(誰かに下乗りしてもらうのではなくて)、ここまで集中してくれるようになったのはうれしいなぁ。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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