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(2009.1.31 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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金曜日の大雨が土曜日の朝になっても止まず、しかも強風。天気予報では夕方にはあがると言っているものの、こんな雨の中、傘をさして乗馬倶楽部に向かうあたしたちって一体何がしたいんだろう…(注:日の出乗馬倶楽部には覆い馬場はございません)。
でも日の出に着いてみると、雨はほとんど上がりそう。お約束のように馬場はグチャグチャだけど、逆にキャンセルが相次いだのをいいことに、11時半から空いた馬場で乗ることにしました。

日の出では自馬は空いた馬場で乗るのが基本なので、ふだんは半自馬グレイトに早飼いをつけて12時から出すのですが、今日は11時半から出せるので早飼いはなし。11時ごろに馬房に行くと、ぐーちゃんが[ママーっ! ボクのごはん忘れてますよ〜っ!]と大声で鳴きましたが、ふっ、甘いな。今日はこのまま仕事だよ。
グレイトを馬装して、馬場が空くのを待つ間、ちょっと思うところあってN子先生のところに行きました。先週くらいにY先生が作った調教用具、N子先生が持っているので「あたし使ってみてもいいですか」と聞いてみると、N子先生は「どうぞどうぞ」とポケットからその道具をつかみ出しました。
道具とは言っても、じょうぶなゴムヒモの両端にナイロンヒモが結わえ付けてあるだけのものですが、2本対になっていて、それぞれ片端を腹帯に、もう片端を手綱に結び、きちんと手綱を持つとハミがフラットになって拳が揺れても影響しにくいのだそうです。
付け方がなんとなくしかわからなかったので、「馬を馬場に出したら調整に出てきてもらえますか?」と先生に頼み、快くOKをもらいました。

腹帯のほうにゴムの先端を結びつけ、馬場にグレイトを連れ出してから手綱にもう片方を結ぼうとしていたら、「KYOKOさん、乗っちゃいな。乗ってから調整するほうが楽だから」と言いながらN子先生が出てきてくれました。
またがって腹帯を締めると、「ちょっとハミ受けさせてみな」というので、停止したまま脚と手綱でハミ受け。その手綱の長さと角度に合わせて、先生がゴムの位置を調整してくれました。「これで馬が上を向かない。そのうえ肩が上がってくるよ」えっ、それはすばらしい。グレイトに下を向かせることはできても、前駆を持ち上げることができず、ハミに乗っかってこられることが多いわたしとしては。
そのまま前に出すと、ハミを受けたままで、しかも手が軽い。それに、ティーディマンなどと違ってハミに直接作用していないせいか、左右に制限される感じがない。「ふだん、ハミ受けさせるために最初常歩でいろいろやってんだろ? 今日はもうハミ受けちゃってるんだから、どんどん動かして好きなことすればいい」と先生。
その「どんどん動かして」もなかなかできないから困ってるんですけどね。

N子先生が馬場を出て行き、わたしは1人で常歩で少し斜め横足と肩内をしてから、速歩に移行。馬場のグチャグチャ部分をよけながら輪乗りで腰内なんかもやってみましたが、明らかにベント不足だよなぁ。
馬場の外では先生たちが話しながらこっちを見ていたようですが、そのうちN子先生が再び馬場に入ってきました。「腰内やりたいんだろ? その脚じゃいつまでたってもできないよ」と、腰内の外方脚と内方の拳の使い方を教えてくれました。
しかしわたしの脚はどうしても弱く、それをカバーしようと無意識に脚を浮かせてから脚を入れる、というクセがあるらしい。「脚離すな、しっかり付けとけ。離さずに引いて、1歩ごとに使う」と言われるのですが、脚をつけた位置からさらに「使う」には力が足りない気がする。

わたしの外方脚の使い方が弱いので、先生は外方脚の練習をさせようと思ったらしく、「ラチに馬の鼻向けて、馬を真横に動かす」と言われました。ラチに対して馬体が90度になるように正対し、常歩で外方脚の推しと内方脚の誘いで真横に動かそうとしてみますが、前肢が先行して斜め横足になってしまいます。
いつの間にかN子先生が調教用の長鞭を握って、グレイトのお尻を歩ごとにつついているようで、たまにぐーちゃんが反発して横にふっとびかけたり、後退しようとします。そうじゃなくてもぐーちゃんはN子先生に敵対心があるのに、先生を蹴ったりしないかな。
「座骨をゆするんじゃない。座骨は動かさずに、外方から内方にころがすだけ。推進は尾てい骨」座骨の荷重を移動させようとすると、確かに座骨自体がずれているかもしれない。
「隅角だとやりやすいから、そのまま推してけ。そこで後肢のクロス」ありゃ? 後肢のクロスを求めると、ハーフパスになるんと違うかな。

それから輪乗りで腰内をやると、さっきよりはるかにやりやすい。「フラットワークってのはこうやってやるの。あと肩内系の斜め横足があるけど、いっぺんにやると混乱するからまた今度な」と、N子先生が馬場を出た後、今度は速歩で腰内をやってみました。うん、やっぱりさっきよりはるかにやりやすいや。
こんなに腰内ができれは駈歩も楽だろうと、発進してみるとやっぱりやりやすい。駈歩のし始めは後肢がついてこないことが多いのですが、今日は最初から楽に後肢が入るし、ぬかるんで力のいる馬場なのに持ちこたえやすい。グレイト自身も、体が動かしやすくなって楽なんだろうな。
何度か駈歩と速歩を繰り返すうちに、わたしが理想とする「わたしが駈歩と思ったポイントで駈歩が出る」もできたし。説明しにくいのですが、わたしが駈歩と思ったときのわずかな座骨のバランスをとらえて馬が[駈歩ですね!]と移行してくれる感じ(惰性で出るのとは違うし、そもそもグレイトは惰性で駈歩する馬じゃない)。これができると、駈歩に力がいらなくて楽しいんですよね。

珍しく1時間乗って、軽く手入れをしてからグレイトの昼飼い。雨はいつの間にか止んでいました。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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