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(2001.9.15 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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トリコさん全身
トリコさん、ちょっとしっぽにハゲがあるの・・・
1この日の予約は13時から。薄曇りですが、ちょっと残暑。
12時半よりすこし早く倶楽部に着き、騎乗予定を確認すると、私の騎乗馬はトリコロールです。
トリコは第一段階の馬なので、ここに来てからずっと専用馬のようになっていますが、ここのところトリコが跛行が出たり、こっちが旅行に出たりしていたので割と久しぶり。
おや、指導員さんがいつものI野先生ではなくK野さんになっている。K野さんに教わるのはビジター以来です。

クラブハウスに入ると、みなさんちょうどお昼どきでした。
ブーツを履いたり(余談ですが、ダンナは先日北海道でチャップスをレンタルして、すっかり気に入った模様。そのうち買いそうな勢いです。私はもともとブーツを持っているということもありますが、チャップスの柔らかさがどうも心許ないような気がする。もっとレベルが上がれば違うかもしれませんが、当分ブーツで騎乗することにしました。でも持ち歩きがたいへん。)自分の準備をして、12時45分になったのでオーナーから「そろそろ馬装しましょう」とうながされ、厩舎へ。午後イチのレッスンなので、当然馬装はあり。

厩舎に行くと、すでにトリコは蹄洗場まで出ていました。
「もう馬装しちゃっていいですから」
「裏掘りはまだ?」
「まだです」ブラシはやっちゃったのかな、それとも午前中使ったからとりあえずしなくても大丈夫ってことかしら。
まずひづめの裏掘りをし、ひづめから書き出した寝ワラやなんかをほうきで掃き出します。こうしないとハエが寄ってくるのだそうです(と前回オーナーに教わった)。
スタッフのIさんに手伝ってもらいながら鞍をつけ、勒(ハミ、頭絡、手綱などの総称)を装着。勒をつけるとき、1回目だけちょっとトリコは歯をむきますが(怒っているようではないけど)、馬装の一連の作業はスムーズにできるようになりました。
勒をつけるときに気がついたのですが、トリコの口の端や鼻先にちょっと血がにじんでいる。虫さされみたいなのですが、勒をつけるのがかわいそうな感じ。

馬場に出て騎乗します。今日は女性の乗るウィンダムと、うちの相方のハイセイコーJr.、私のトリコロールの3頭部班。
まずトリコと私が先頭になって、常歩で周回を始めます。
先週、北海道でとても動かしやすい馬に乗ったので、トリコがとても重たく思える。

常歩のまま中央線に入り、また蹄跡に出る(つまり蹄跡の輪の直径を通る)。入るのはうまくいくのですが、出るときにちょっとヨレてしまう。
「入るときに体重傾けてるのはいいんですけど、入ったらすぐ体を真っ直ぐ戻していかないと、馬はまっすぐ歩きませんよ。」
曲がるときに内方脚を意識しすぎてるあまり、曲がる方向に傾けた体を戻すのが遅いみたい。前にも、曲がったあとにまっすぐ歩いてくれないな、と思っていたのですが、自分のバランスに問題があったみたいです。
さて軽速歩。歩くのはだらだらのくせに、走り出すとトリコは急に調子がいい。むしろ押さえ気味に、と思って手綱を引き気味に走ってみますが、先頭のトリコロールと2番騎のウィンダムの間が2馬身以上離れてしまいます。(ここでは馬間距離は2馬身が基本)
「トリコ、巻き乗ーり。ウィンダムの後ろに入って」
ウィンダムとトリコの順序が入れ替わります。ウィンダムはトリコと逆で、歩くときは調子がいいのに走るとゆっくり走る馬です。
その順番で走り出すと、今度は私がちゃんとトリコを押さえきれないので、ウィンダムに追いつきそうになって困る(笑)

軽速歩で斜めに手前を変え、トリコさん蹄跡から中に入ろうとしません。一生懸命内方脚で押してるつもりなんですが、立つ・座るをしながら片方のふくらはぎだけ馬体を押すというのは、力が入らないんです。もしくは、両脚に力が入ってしまう。
手綱を一生懸命引くのですが、トリコさんは反抗します。手綱だけ引かれても、とトリコが思ってるのは分かるんですけど。一度出した扶助を途中であきらめると、馬がずっと言うことを聞かなくなるということを聞いたので、何がなんでも曲げようとするのですが、トリコは何がなんでも曲がらない。なんだか馬とけんかのようになってきました。

K野さんが「じゃあ曲がらなくていいから、真っ直ぐ出してください」というので、真っ直ぐに戻して蹄跡の内に入れると、K野さんが鞭を出して軽くトリコを叱りました。
「合図は早めに出していかないと、トリコは寸前で出してもダメです。すると馬が言うことを聞けなくて、馬叱らなきゃいけなくなっちゃうから、かわいそうでしょ」
K野さんってすごい。そういう考え方は、とても共感するところです。

しかしついにトリコさん、止まってしまう。
「もっと蹴って、もっと。脚、脚。ぜんぜん効いてないですよ〜」
自分としては、かなりばしばし蹴ってるつもりなんだけど…トリコさん、少し歩いては止まる。ここではっと気づいたのですが、これって右手前。そういえばトリコって右手前嫌いじゃなかったっけ。嫌いな右手前で、効いてない扶助をされたってそりゃ動かないよねぇ。
しかしそう分かってもどうにもならないんだけど。

右手前から左手前に変わると、ほっとしたように動き出すトリコ。やっぱり右手前が嫌いなのね。
軽速歩に速歩を織り交ぜつつ走りますが、速歩の正反動がぜんぜんとれない!
鞍の上にお尻をぴったりつけて、反動を抜かないといけないんですが、お尻が跳ねる。ぼんぼん跳ねる。おいおいロデオじゃないんだから、ってくらい鞍の上で体がはずんでしまいます。
「一生懸命乗りすぎです。なんか背中に一枚板が入ってるみたいになってて、だから正反動のとき、反動でそのまま突き上げられちゃうんですよ」
自分で思い当たることは、軽速歩で前傾にならないようにというのを意識していたので、一生懸命胸をはる癖がついているかもしれない。
しかし座骨が鞍に当たることを意識すると、自然と腰が張って上体が起きる。それはいいんだろうけど、さらにそれを柔らかくするということが体感できないまま、この日のレッスンは終了。

この日、倶楽部に新しい馬が入厩していて、ママさんが「新しい馬にはもう会いました?」と言ってくれたので挨拶に行ってみました。千葉大馬術部からきた桜吹雪、芦毛の牡馬。人慣れしていて、おとなしく撫でさせてくれました。
さらに、その並びの馬房に入っていたウィンダムとはキスをしました(苦笑)彼はクオーターホースなのでサラブレッドよりおとなしいのは当然ですが、真っ正面から顔を近づけても嫌がらない馬って珍しいです。気のいいやつだ。
クラブハウスに帰ってだらだらしてると、倶楽部の看板犬キャンディちゃん(この犬もどこかの乗馬倶楽部から譲られてきたらしい)が、うちの相方の靴に噛みつきました。柴犬の血が入っているくせにちょっと気が弱い犬みたいで、怖いと思うと攻撃に出るらしいんですね。何しろ彼女の嫌いなものは”近くを通る足”だそうだし。
ママさんが「今日はお時間あります?」というので、「急がないですけど」と言うと、「じゃあキャンとお散歩に行ってもらえないかしら?そうしたら噛まなくなると思うんですよ」
犬と散歩するなんて12年ぶりだー!やったー!
キャンディちゃんはダンナには3〜4回噛みついていますが、私にはもう慣れているので、裏山をちょっと駆け回ってきました。うれしー。
でもキャンディちゃんは、しきりに倶楽部を振り返っていてあんまり気が乗らない様子だった…


↑日の出乗馬倶楽部の馬場

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