←30鞍目 31鞍目・長鞭は苦手
(2001.9.29 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
32鞍目→
アルフォンス、競走馬名はパープルシクレノン。
父ジャッジアンジェルーチ、母トウジンシクレノン。
あのミスタートウジンの甥にあたります。
同父の産駒にはゴーカイもいますね
今日の予約は13時。12時半ごろに倶楽部について、ホワイトボードを確認すると、今日の私の騎乗馬はアルフォンスになっています。おや、アルに乗るのは初めてだ。
ママさんが私の顔を見るなり、「桜吹雪、跛行なのよ。せっかく今日乗っていただこうと思ってたのに」
先週、私がさくらで乗りやすかったのを分かって下さっていたんですね。私も愛するさくらに乗りたかったんだけど、残念。そういえば先週よくつまづいてたけど、心配だなぁ。

時間になったので馬房にアルフォンスを迎えに行きます。
馬房の扉を開くと、アルフォンスはあっちを向こうとするので無口がかけづらい。
「馬の顔の左側に入っちゃってください」とKさんが言うので、無理矢理入ってしまう。アルがちょっと首を上下させるので、首の下から手を回して鼻を押さえ、なんとか無口をつけます。引き手で馬房から連れ出し、蹄洗場へ。

裏掘りをして鞍をつけるところまではスムーズ。次は無口を外して、勒をかけるため右手を馬の首の下から回して鼻を押さえ、左手でハミを噛ませようとしたのですが、アルフォンスはそのまま顔を曲げて私のおなかに押しつけてきたり、ベルトのあたりをあむあむしたり、かと思えば高く顔を上げてしまい、なかなかハミをかけさせてくれません。
格闘しているとKさんがやってきて、
「アルにハミかけるなんて勇気ありますねぇ」
「は?なにそれっ?」
「なかなかアルにハミかけられる人っていないですよ。遊ぶんですよね。特に女性だと、頭を上げると(女性の)手が届かないの知ってるんですよ。とりあえず時間までなんとかやってみて下さい」
アルフォンスの首をかかえこんで頑張ってみますが、アルは首を高くしてはその首をぶぉんと私の頭の上に持ってくる。私のヘルメットとアルの首がぶつかって、けっこうな衝撃。
「やめなさいよ、あんたも痛いでしょうよ」とアルに言っていると、Kさん
「いや、馬はそれくらいは痛くないんですよ」
「そうなの?なんかくやしー!」

「ぶー、タイムオーバー」の声とともに、ついにKさんに手を出されてしまう。彼がやると一発でハミを噛むんだよなぁ。

時間が来たので馬場に馬を引いていきます。蹄洗場から馬を引き出す1歩目にいつも手こずるのですが(いったん歩き出せば後は楽なんだけどね)、Kさんに「馬の顔見ないで、見ると止まりますよ」と言われました。なるほど、そういうものなんだ。

馬場に出て騎乗。今日は4頭部班、指導はKさん。
馬場に4頭、横に馬を並べたところで「誰から行きます?先頭行きたい人いますか?」とKさんが言うのですが、周りの人より自分は明らかにレベルが低く、初めて乗る馬でもあるので、1番騎になると間違いなくみんなに迷惑をかけそうだ…
結局1番騎に立候補する人はおらず、Kさんの指示する順番で馬場に出ていきます。アルフォンスと私は4番騎。
Kさんに長鞭(80センチくらいの長さ)を持たされます。今まで短鞭(45センチ前後)しか持ったことがないので、取り回しができるかどうか不安。

常歩で周回しますが、予想通り他の3頭より遅れ気味。思いっきり何度も蹴るのですが、歩様が早くなる気配はありません。
「アルフォンス、もっと元気良く歩かせて」
やっているつもりなんだけど、全然脚が効いていないらしい。困った。
でも、アルフォンスは方向転換のときには脚でちゃんと言うことをきくので、別に脚で動かないということはないはずなんだけど、脚の入れ方が弱いのかなぁ。

軽速歩になりますが、常歩でも動かしにくいのに、ちゃんと走らせられるのか?
「鞭入れていいですよ」
言われて鞭を入れますが、使い慣れてないせいかきちんと入らない。何度か鞭を入れることになってしまいます。
先週乗ったサーブは、先生から「鞭は持っているだけ、あんまり入れるな」と言われたのですが、今日アルフォンスに関しては鞭を積極的に使うような指示が出ます。馬によって、鞭に対する反応がこんなに違うんだなぁ。

それで軽速歩をとりますが、止まろうとはしないもののとても遅い。どんどん前の3頭から遅れていき、ついに半周くらい遅れてしまう。
ついに一度馬をとめ、前の3頭を一度追い抜かせて後に付いていくことに。それでもまた遅れそうになる。
しかしアルフォンスは走るのをやめたがるわけではないので、速歩のまま斜めに手前を変えるのもOK。
軽速歩しながら、ときどき速歩を入れます。
私は全然速歩が上手くならなくて、今日も速歩になると鞍の上でぼんぼん体が跳ねます。
以前Kさんに、上半身が堅いから跳ねやすいと注意されたことを思い出し、上半身の力を抜こうとしたら、ついでに脚の力も抜けちゃって(バカか私?)、今度は鐙が脱げてしまう。
慣れない長鞭がさらに面倒で、鞭を持ち替えるとき(内方に持つものだとオリンピッククラブで教わっているので、手前が変わったときに内方に持ち替えるようにしています)手綱が片手から離れてしまう。あーもう、どうにもなんない。

できるだけ鐙を強く踏み下げ、ふくらはぎを馬体にぴったりつけるようにすると、少なくとも鐙は以前より脱げにくくなりましたが、鞍の上で体が跳ねるのは改善されない。
「もっと体を後ろに倒していいですよ、お尻浮いちゃってますよ」
そうするとときどき、出来たかな?と自分で思える瞬間があるのですが、その感覚は2〜3歩しか続かない。それでも鐙が脱げなくなっただけ、速歩がつらくはなくなったけど。

やっぱり速歩は上手くできないまま、今日のレッスンは終了。
今日はアルフォンスはすぐ後のレッスンで使うので、馬装解除も手入れもなし。
ついでに桜吹雪の馬房にお見舞いに行くと、さくらは馬房の中で座り込んでいましたが、左後ろ脚を投げ出す変な座り方。普通なら四肢を折り込むようにして座るものですが、痛くてできないのでしょう。

クラブハウスに戻るとママさんに「どうでした?」と聞かれ、
「先週動きやすい馬に乗ったせいもあるんでしょうけど、アルフォンスが動きにくく感じちゃって」
「そう?アルは割と動く馬なんだけど」
「じゃあ、やっぱり私の脚が効いてないんですねぇ。あと、正反動がぜんぜんとれないんです」
「それはもう、乗った数だけよ。数をこなすしかありませんよ」
もっと乗ったら上手くなれるんだろうか?そりゃ最初よりはマシになっていると思いたいけど。


↑日の出乗馬倶楽部の馬場

←30鞍目 32鞍目→

乗馬日記トップへ / トップページへtop