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(2008.10.25 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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この日の2鞍目は、すべてのレッスンが終了した17時半ごろから半自馬グレイトに乗りました。さすがに最近は、17時半をまわると刻一刻と日が暮れていきます。
騎乗して、常歩で巻き乗りを繰り返しているうちに、けっこう暗くなってきました。もちろん馬場のライトはつけてもらうんだけど、暗いと馬もちょっとしたことが気になるらしく、馬繋場で大介(先生たちの自馬)がピアッフェをやっている音を気にして、そっちに行くのを躊躇したりします。アンタねぇ、そんなこと言ってたら、試合ではもっといろんな音がするよ。

さっき、倶楽部に知らない中年男性がたずねてきたようなのですが(うちは小さい倶楽部だから会員さんでないことはすぐわかるし、ビジターさんが来るような時間でもない)、その男性がずーっとぐーちゃんの動きを観察しているようです。
見るときの立ち位置も素人っぽくないし、うちの先生たちとときどき話しながら見ているから、先生たちの知り合いかな、なんて考えつつ、常歩のまま小さい巻き乗りや前肢旋回を繰り返し、トモを動かしていきます。
10分くらい常歩をやってから速歩を出してみると、ぐーちゃんは昼にも乗ったおかげでほぐれていたのか、スカッとハミを受けて背中を使ってくれました。すると馬場の外から、そのおじさんが声をかけてきました。よく聞こえなかったのですが、「いい動きだね、収縮してきた」と言ったような。あ、やっぱり素人じゃない。
さらに「反動はどうだい?」と聞いてきたので、速歩しながら「すごくいいです。少し右トモに弱いところがあるんですけど、ほとんど気になりません」とお返事して、そのまま運動を続けます。

その後、駈歩までやって下馬し、ぐーちゃんの手入れをしていると、おじさんがまた話しかけてきました。どうやら、うちに非常勤で軽乗指導やロングレーン調教に来てくれるY先生の知り合いらしく、乗馬倶楽部ではないけど、ご自分で馬を調教する施設を持っているよう。
おじさんはぐーちゃんのトモの筋肉の付き方をほめてくれて、「少しずつでも、きちんと乗り続けてるのがわかるよ。こういう馬を維持するのは並大抵のことじゃない。こんな馬は馬事公苑にだって何頭かしかいないよ」というようなことを言ってくれました。
馬事公苑にも…はさすがにお世辞だろーと思いましたが、まぁ自分の馬(半自馬とはいえ)をほめられて悪い気はしません。だって、ほめてもらったその筋肉、2年前にはほとんどなかったんだから。筋肉をつける過程でいろいろあったことを考えると、そりゃ嬉しいですよ。

おじさんは、「その馬はお姉さんにはちょうどいいね。それより大きいと乗り切れないだろうし、いい馬だよ」と言っていました。確かに中肉中背のぐーちゃんは、小柄なわたしにはちょうどいい大きさ。というか、もっとヘタでボンボン跳ねられていたころには、ぐーちゃんを大きく感じることすらあったのです。
そして、「若いうちにいい馬に出会えて幸せだね」だそうです。本当に、わたしもそう思います。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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