←549鞍目 550鞍目・ウデをあげやがって
(2008.11.22 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
551鞍目→
今日の2鞍目は、馬場の仕切りラチを取り払って全面使用し、3課目Bの経路レッスン。来月の試合に向けて相方が予約を入れたので、便乗する形でいっしょにやらせてもらうことにしました。

配馬を考えていたN子先生は、相方には別の馬を考えていたようなのですが、「グレイトに乗せるのも面白いかもなぁ」と言い出しました。最初は冗談半分だったようですが、グレイトの半オーナーであるわたしが「まだ試合直前じゃないからいいですよ」とOKしたため、にわかに現実に。
先生の目論見としては、拍車で前に出そうとすると怒る馬(=グレイト)を相方に経験させて、自分がいかにムダな拍車を使っているか教えたいらしく、「怒ったときのぐーちゃんの跳ねにはひねりが入るからねぇ、ふふふ」だそう。
わたしはどうせ昼間にもぐーちゃんに乗るのですが、よりぐーちゃんを「ママ仕様」にしておくために、直前の下乗りも買って出ました。「そりゃいいわ、ママとパパさんではリズムが全然違うから、ぐーちゃんイライラするだろうな」と、こうして女2人のイジワルにより、相方はぐーちゃんで馬場を踏むことに。ただしそのままで終わったらぐーちゃんがかわいそうなので、相方が踏み終わったらわたしが乗り替わって、また経路を踏ませてもらうことにしました。

ぐーちゃんは1鞍目後の手入れのときに足癖が悪いことをして、わたしに怒られヘコみ気味。
ぐーちゃんを馬房から出す前にまずトイレへ行き、出てきてみると、相方がぐーちゃんを馬房から引き出していました。ぐーちゃんは引かれながら[なんでそこにママがいるのに、ボク他の人に連れて行かれるの?]という顔でじぃーっとわたしを見ています。
わたしはクラブハウスに用事があっていったんその場を離れ、相方に「馬着は急いで脱がさなくていいよ」と声をかけておいたのですが、戻ってみたらもう馬着を脱がせている。ぐーちゃんは腰が冷えるとすぐ動きが固くなるので(年寄りだから)、肢巻など馬着を脱がさなくてもできることをしてから脱がせるのがわたし流なのですが、ぐーちゃんは(そこにわたしがいるのに)いつもと違うやり方をされたので戸惑っているらしい。しかも怒られたばっかりだし。

馬装はわたしがやってあげて、前のレッスンが終わったところで馬場に出て騎乗。これから馬場の仕切りラチをぶち抜いて20×60mの馬場にし、O先生がハローがけをしてくれるようなので、わたしはその馬場の端にできている細長いスペースで乗ることにしました。
ここは幅6mほどしかないうえに、障害用の横木や踏み台などが置いてありますが、何もないところではぐーちゃんなら速歩で巻き乗りができる。巻き乗りができるスペースがあれば、ある程度のフラットワークはできます。

O先生が運転するハローは、ホイールローダー(超小型のショベルカーみたいなもの)についていて、たまにショベル部分が動くので気の小さい馬なら物見するようなもの。先生も気を遣って馬場を半分ずつハローがけしていたので、狭いスペースながらも工夫して、ある程度距離を置きながら運動します。
ある程度集中させれば物見はしない馬ですが、集中力が途切れたときにやらかしてしまうので、しっかり乗ってあげないと。そろそろ集中してきたかな、というころに、あえてホイールローダーとラチごしに対面するポジションを取ってみたら、やっぱり耳がピクピクするぐーちゃん。でもそこで「見るなっ」と小さく怒鳴ると、ピタリと物見をやめてくれました。

ハローがけが終わるのを見計らって本馬場に入り、速歩を伸ばしてから駈歩。うーん、なんか右のハミをしっかり取ってない感じだけどな。ひどく左右の差があるわけでもないので、ここいらで相方を乗せることにしました。
下馬して相方が乗り替わる間、ぐーちゃんは[え、なんで、なんで?]とおろおろしちゃってる。相方が乗ってからも、駈歩しながらわたしの方ばっか見てやんの。笑える。
相方が乗っている間、ぐーちゃんがイライラしだして、しっぽはぶんぶん振り回すし、駈歩でも跳ねたそうにしてたけど、さすがにあたしより20kg以上重いヒトが乗ってると跳ねにくいらしい。

相方の経路練習が終わってから鞍を乗せ替え、わたしが騎乗。馬の準備運動はできているので、そのまま経路に向かったのですが、なんだか馬がまっすぐ進まず、指示に対してとまどっているようで「あれ、あたしの馬じゃないぞ」って感じ。
でもそのまま経路を回っているうちにぐーちゃんもホッとしたんだか、「あたしのぐーちゃん」になってきました。よーし、このまま2回目はバシッと回るぞ。

2回目の経路に入って、まず驚いたのはきちんとハミを受けてくれたこと。そのまま斜め手前変換で軽く鞭を入れると、ハミを受けたいい形のままですぱーっと伸びていく! これはここ数ヶ月の間で一番いい伸びで、先生も「よし!」と言ってくれたし、自分でも乗っていて気持ちが良かったです。
その後も駈歩の感じもいいし、この感じでそのまま試合に持ち込めれば、少なくとも前回よりはいい結果が出るんじゃないの?

経路を踏み終わってから常歩で沈静していると、N子先生が「ちょっと乗ってやるわ」と乗り変わってくれました。
「最近、あたしばっかり乗ってるせいだと思うけど、少しハミにもたれるクセがついてるかもしれない」と先生に言ったら、「うん、その感覚は間違ってないな」と言って駈歩をはじめました。
しばらく乗ってもらって、もう1度わたしが乗って速歩と駈歩で馬場を1周したら、ハミの手応えも馬の伸び方も全然違うの! さっきまででもかなりいいと思ったのに、先生がやるとここまでハミが軽くなるのか。これ、たぶん以前のあたしだったらついていけないで馬を控えてしまっていたんじゃないかなぁ。
ぐーちゃんは馬場馬なので、もっと前駆を起こすように乗らないといけないんですが、わたしにはまだそれができてないってことです。

でも終了後、代表が「めっきりウデを上げやがって」と言ってくれたのは嬉しかった!

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


←549鞍目 551鞍目→

乗馬日記トップへ / トップページへtop