タイトル
初版年・出版社
(文庫再版時の出版社)
解説
く〜け
九時まで待って
1988年・集英社
(集英社文庫)
連作短編集。章ごとのタイトルに都市名がついており、そこをメインの舞台として進行する形式。
江木蜜子は新進の人気小説家・浅野稀と何年も一緒に暮らしているが、入籍はしていない。そのことに不満もなく、楽しい共住みのはずなのだが、稀の言動にちいさな引っかかりを覚えるようになってしまった…。
蜜子サンという人、どうも自分を「ものわかりのいい女」だと思いこんで、自分からそう振る舞おうとしているような感じがある。
私もそんな時期があったけど、女はものわかりがいいと損をしますな、いや本当に。

結婚ぎらい
(光文社文庫)
源氏紙風船
(新潮文庫)
源氏たまゆら
1991年・講談社
(講談社文庫)
岡田嘉夫氏のカラーイラストが美しい、絵巻風の源氏物語現代語訳。
光源氏、薫の一人称がそれぞれ「おれ」「ぼく」であり、言葉遣いも文語めいていないので、ナイーヴな若者の物語、という雰囲気。

源氏物語の男たち -ミスター・ゲンジの生活と意見
1990年・岩波書店
(講談社文庫)
エッセイ。女性の物語としてとらえられがちな『源氏物語』を、登場する男性の視点から解き明かし、男性の魅力を語る。
「ミスター・光源氏の場合」「ミスター・夕霧の場合」の2篇。

『源氏物語』男の世界
1991年・岩波書店
(講談社文庫)
エッセイ。上「源氏物語の男たち -ミスター・ゲンジの生活と意見」の続編。「ミスター・薫の場合」「桐壺院の場合」「ミスター・頭中の場合」「朱雀院の場合」「点景の男たち」の5篇。

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