タイトル
初版年・出版社
(文庫再版時の出版社)
解説
ら〜わ
楽天少女 通ります 私の履歴書
1998年・日本経済新聞社
エッセイ集。日経新聞に1997年5月、一ヶ月間連載された自伝。
戦前、幼い頃の生い立ちから中原淳一の絵にあこがれた少女時代、戦火をかいくぐり終戦を迎え、OL生活(当時はBGか)、作家としてデビューし結婚、70歳に至るまで、写真を交えてじっくりと語っている印象の本です。
おせいさんはエッセイを良く書くので、既にいずれかで語られていることも多いのですが、時系列でじっくりと語られるとまた違う側面も感じられ、またそれが作品に反映されている部分が発見できたりして、ファンには必読の書と言っていいのではないでしょうか。

ラーメン煮えたもご存じない
1977年・新潮社
(新潮文庫)
エッセイ集。
わがひそかなる愉しみ
(光文社文庫)
私の大阪八景
1965年・文藝春秋新社
(岩波現代文庫)
連作長編。大阪の写真館の娘トキコの目から見た、戦中・戦後を鮮やかに書いた作品。
「大阪の写真館の娘」という時点で、これはおせいさんの自伝的小説であると解釈されますが、「おかあさん疲れたよ」への習作とも思えます。戦時下の少女にとって、戦争とは何だったのか、天皇とはなんだったのか、ということを最終章のラストシーンで考えさせられてしまいました。
デビュー前、同人誌「大阪文学」で連載した作品。

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