タイトル
初版年・出版社
(文庫再版時の出版社)
表紙
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解説
性分でんねん
1989年・筑摩書房
(ちくま文庫)
性分でんねん (準備中)
私本・イソップ物語
1988年・講談社
(講談社文庫)
私本・イソップ物語 (準備中)
私本・源氏物語
1980年・実業之日本社
(文春文庫)
私本・源氏物語 連作短編集。源氏物語をコミカルに、現代風に訳したもの。
おせいさんオリジナルキャラクターである、光源氏の尿筒係「ヒゲの伴男」から見た「うちの大将」源氏のきらびやかな生活の舞台裏は…(笑)。

私的生活
(講談社文庫)
私的生活 (準備中)
死なないで
1985年・文藝春秋社
(文春文庫)
死なないで エッセイ集。
週末の鬱金香(チューリップ)
1994年・中央公論社
(中公文庫)
週末の鬱金香(チューリップ) 短編集。「冬の音匣(おるごおる)」「夜の香雪蘭(フリージア)」「卯月鳥(ほととぎす)のゆくえ」「篝火草(シクラメン)の窓」「雨の草珊瑚(くささんご)」「週末の鬱金香(チューリップ)」所収。
表題作「週末の鬱金香(チューリップ)」は、入社4年目のOL・野口がヒロイン。同期の高石とは、呼び捨てにしあうような友情を築いているが、本当は野口は高石が好きなのだ。それに気づかないらしいニブチンの高石は、今日も社内で気になる女子社員の相談を野口に持ちかける…。
表題作と「冬の音匣(おるごおる)」は、こんな感じの元気な20代の女の子が主人公ですが、他の作品はじっくり落ち着いた50代、60代のオトナの女性の話。ひそかな恋心を、若者のように言挙げせず、胸の内に宝物のようにじいっと抱いている感じ。
ところで、おせいさんは何かのエッセイで「目に付いた美しい漢字を書き留めている」というようなことを書いておられたと思いますが、このタイトルなんかは正にそこから出てきたもののように思えますね。

春情蛸の足
1987年・講談社
(筑摩書房)
春情蛸の足 (準備中)
妾宅・本宅
(講談社文庫)
妾宅・本宅小説・人生相談 連作短編集。
ジョゼと虎と魚たち
1987年・角川文庫

ジョゼと虎と魚たち 短編集。「お茶が熱くてのめません」「うすうす知ってた」「恋の棺」「それだけのこと」「荷造りはもう済ませて」「いけどられて」「ジョゼと虎と魚たち」「男たちはマフィンが嫌い」「雪の降るまで」所収。
表題作「ジョゼと虎と魚たち」は、足の不自由な少女(これも田辺作品のひとつのモティーフですね)ジョゼと、大学生・恒夫の恋物語。この本に共通して言えるのは、どの作品もきちんとした結末がないんです。結末を描きたかったのではなくて、シチュエーションを描きたかったのかなぁ、と感じました。
そうそう、「うすうす知ってた」を読んでから、ふとタイトルを見直して笑ってしまいました。シャレ効いてます。

新源氏物語
(新潮文庫)
新源氏物語(上) (準備中)
新源氏物語 霧深き宇治の恋
(新潮文庫)
霧ふかき宇治の恋(上巻)新源氏物語 (準備中)
しんこ細工の猿や雉
(文春文庫)
しんこ細工の猿や雉 (準備中)
新・私本源氏 春のめざめは紫の巻
1983年・実業之日本社
(集英社文庫)
春のめざめは紫の巻(紫の巻)新・私本源氏 連作短編集。「私本・源氏物語」続編。
「うちの大将」も「ヒゲの伴男」も相変わらずですが、まぁ女人衆の元気のいいこと。女性を活躍させるためか、多少原作とは違う結末に変えられているものもあります。

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