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(2003.4.26 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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ゴールデンウィーク初日、前日までの雨も上がり、初夏らしい日差しの中を日の出へ。
倶楽部に到着してホワイトボードを見てみると、こんなにいい天気なのにガラガラ。で、自分の騎乗馬を見てみると、13時にロゼッタ、相方はハイセイコーJR。あれぇ? 11時の予約のつもりで来たのですが、13時だったっけなぁ。でもあんまり自信がないので、まぁ13時でもいいか、と思っていたのですが、やっぱり11時の間違いだったらしい。
A木さんがホワイトボードを書き直してくれたのですが、午後のレッスンのあまりの空きっぷりに「もう1鞍乗ろうかな」と相方が言い出しました。確かに、ロゼッタやJRを1鞍しか使わないなんて日はほとんどないし、「ロゼッタにこのまま乗れる? 」とA木さんに聞くと、「いいよ、もちろん」ということで、同じ配馬で11時と14時に乗ることにしました。

ロゼッタの馬房に行くと、馬詮棒ごしに鼻を寄せてくるので、そのまま無口をつけます。馬詮棒を外し、引き手をつけて外へ。
馬繋場につないで蹄の裏掘り、ブラッシング。あーあ、こいつってばせっかくの白い馬体をボロで汚して。前肢にプロテクターを着け、ロゼッタ専用のタオルと毛布を探します。ここでは毛布や、その下に敷くタオルは共用なのですが、ロゼッタはやたらと毛深くてよく毛が抜けるので、毛布が真っ白になってしまうため、ロゼッタ専用のものができたようです。
毛布はすぐに見つかったのですが、タオルがなかったのでスタッフのK村さんに聞いてみると、「ああ、洗っちゃったかも。いいよ普通ので」ということなので、共用のタオルをとってきて馬装。タオル、毛布、ジェルパッドと乗せていき、鞍を乗せて、マルタンガールを着けてから腹帯を締めようとしたとき、おかしなことに気がつきました。普通なら鞍下(鞍のすぐ下につけるボア、日の出ではあらかじめ鞍と重ねて保管してあります)に腹帯を通す紐がついているのに、どうしてないんだろう。よくよく見ると、その紐は鞍の側ではなく、馬体の側についていました。つまり、鞍下が表裏逆についているのです。うわー誰だよ、こんなことしたの。このままでは騎乗中に鞍下がずれてしまう可能性があるので、鞍を外して初めからやり直し。そんなこんなで、馬装がすっかり出遅れてしまいました。
鞍を着けて、鐙の長さを合わせている間に、K野さんが頭絡を着けてくれました。そのままロゼッタを引いて馬場に出ます。

馬場でマルタンガールを調節し、鐙を伸ばしていると高校生スタッフのK田くんが踏み台を持って来てくれたので、補助してもらって騎乗。K野さんに腹帯を締め直してもらいます。鐙に立ち上がってみると、かなり短めに思えたので1穴伸ばしました。
今日1鞍目の部班はジュンヨー、ハイセイコーJR、ロゼッタの3頭で、指導はK野さんです。「じゃあジュンヨー、ロゼッタ、JRの順で」常歩で蹄跡に出ます。
ロゼッタの常歩はいつもだらだらしているのだけど、今日は割としゃんしゃんと歩けている感じ。でも歩かせていると、自分の膝がけっこう曲がっている感じがするので、歩かせながら下を見てみると、やっぱりもう1穴くらい鐙を伸ばしてもいいような感じ。ちょうど停止の号令がかかり、前のジュンヨーが腹帯を締め直していたので、その隙に鐙を伸ばすことにしました。でも鐙を伸ばしている間にロゼッタがとことこ前に出る、ジュンヨーから3馬身くらい離れたところで停止したせいかな。ちょっと止まっててよ、と手綱を引いて再び停止し、鐙を伸ばしますが、今度は前のジュンヨーが腹帯を締め終わって歩き出したので、また釣られて歩き出すロゼッタ。K野さんが「大丈夫ですか」というので、「ごめん、鐙伸ばしたいんだけど」と申告、「じゃあ中に入ってきていいですよ」。蹄跡にいるからずるずる前に動くみたいで、馬場の中に入れば動く気はないみたい。

蹄跡に戻り、ふたたび常歩で歩度をつめます。いつでも速歩が出るくらいにしておかないと。
「はやあーし」で、拍車をきゅっとやると速歩になりました。K野さんの指示で軽速歩。ロゼッタの速歩は、けっこう手前が分かりやすいな。なんかおかしいな、と思って肩を見ると間違っている、という感じで、すぐ気がつかせてくれます。
しかし今日は、ずいぶんジュンちゃんが重そうで、すぐ常歩に落ちています。ふだんはものすごく行きたがる子で、抑えるのが大変そうなくらいなんだけど、珍しい。ジュンちゃんに追いつかないように、隅角をできるだけ外に回します。

停止の合図がかかり、K野さんが私に近寄ってきました。「そのままにしててくださいねー」と言いながら、私のひじに長鞭を入れます。う、これは。長鞭はそのまま私の背中の後ろをとおり、また反対側のひじの内側に差し込まれました。こういう練習があるというのを聞いたことはあるんだけれども、まさか自分がやらされるとはねー。「ひじはこれくらい引かなきゃダメなんですよ。このまま歩いてみてください」うひょー。長鞭が背中に当たって痛いし、確かに私のひじは前に出ていくので、そのたびに鞭がしなる。「折らないでくださいね、それ僕の(私物)ですから」って、プレッシャーかけないでよぅ。「これでもダメだったら、後ろのJRのほうが正しい姿勢なんで、順番入れ替えますからね」くそー、最近スパルタなんだから。
鞭に押されて背中が反りそうになるんだけど、それは違うはず。ひじを引けという意味で今これをさせられているわけだけど、ひじを引くためにはけっこう手綱を長くしないとダメかも。それとももっと拳を引いて、馬の頭起こせってことかな。かえって変な姿勢になっているような気がしないでもないんだが。「じゃあそのまま速歩出して、ジュンヨーに追いつきましょう」拍車を入れて速歩を出し、かなり辛い体勢のまま速歩。ジュンヨーに追いついたところで、「はい、いいですよ」と長鞭を抜き取られました。あぁしんどかった。

ふたたび軽速歩、今度はできるだけひじを引くように気をつけながら。「順次、巻き乗ーり」速歩に落として巻き乗りをします。前のジュンちゃんはやる気がないらしく、また常歩に落ちてしまいますが、だからってあんたまで常歩に落ちなくてもいいよね、ロゼ? 「持ってるんだから、鞭使って」そうだった。次の巻き乗りでは、内方の拍車と鞭を使いながらどうにか速歩のまま回らせます。ところが、蹄跡に戻った瞬間、ロゼッタが軽く前肢をつまづかせてしまいました。蹄跡の砂が薄くなってて、下が固かったからということもあるかもしれないけど、今のはちょっと馬がのめっていたんだろう。もうちょっと馬を起こさないといけないと思うけど、拍車で推進して、手綱で矯めるということのちょうどいい折衝点というのはなかなか見つからない。
速歩に落とすと、「ロゼッタ、下見ていいから、自分の拳見て」と言われます。速歩で頭を下に向かせるのはよくないだろうから、あごを引いて視線だけ下に落とします。「揺れてるでしょ、分かりますか? 」うわ、ほんとだ。でもどうやったら安定するのかが今ひとつ良く分からない。サドルホルダーに小指をひっかけてみますが、それだと手綱のコントロールがやりにくいので、すぐやめてしまいました。
斜めに手前を換え、ジュンヨーに遅れているので少し早めに入ります。蹄跡に出て、鞭を内方に持ち替えようとしたとき、手がすべってぽろっと鞭が落ちてしまいました。ロゼッタで鞭なしっていうのは、巻き乗りなんかでぜったい苦労するな。走りながら、K野さんに「鞭落としてしまいました」と言うと、常歩に落としてからK野さんの自前の鞭を貸してくれました。

常歩の号令がかかり、「ジュンヨー、中に入ってきてください。ロゼッタ、そこから駈歩しますよ」蹄跡にはまだJRもいるけど、私の後ろにいるので、そこに追いつくまで1周して駈歩ということだろう。
左手前なので、左側の手綱を控えて、内方の拍車をぎゅっと使ったつもりですが、ちょっと速歩が出ただけ。ぜんぜん馬がつまってないようだし。でも今のでちょっと元気良くなったので、そこからもう一度駈歩発進、今度はうまく出た。ロゼッタの駈歩は、ちゃんと内方に加重していないとすぐ踏歩転換してくれるし、どうしてもすぐ止まってしまうのは外方の規制が足りないせいだと思うので、内方に体重を乗せながら一生懸命外方脚を引きます。外方を引いたところで、鐙が外れてしまい、一瞬踏み直そうと思いましたが、そんな余裕はないし、鐙に立ち上がるわけではないので、いいや外れっぱなしで。これが外れてみると、脚が引きやすくていいかもしれない(いや、ホントはダメなんだけど)。わりと駈歩が気持ちよく続きます。
でも1周しないうちに止まってしまい、K野さんに「内方が離れるからですよ」と言われてしまいます。再び駈歩発進、今度もきれいに発進できて、外方脚を引いていたらまた鐙が外れてしまいました。外れっぱなしのまま駈歩を続けますが、今度は拳を馬の首の動きに合わせる余裕ができました。JRの後ろまで追いついて、常歩に落とします。
「じゃあ半巻きして、今度は反対手前で駈歩」右手前になり、駈歩発進。発進はできるんだけど、今度は全然続かない。内方(右脚)の拍車を使っているつもりですが、左脚のときよりも我ながら柔軟性がないような感じ。ちゃんとぐいっと押せているかどうか、自信がない。外方も鐙は外れないけど、あんまりうまく引けないし。

いつもより多めに駈歩をやったあと、JRと交代。私とロゼは蹄跡で常歩をしたまま、JRが駈歩します。
JRも駈歩を終わり、JRとロゼは馬場中央へ。今度はジュンちゃんが蹄跡に出て、駈歩。全員がひととおり駈歩を終え、蹄跡へ戻ります。「手綱伸ばして、ゆっくり歩いててください」あ、もう沈静化なのね。
いったんクラブハウスに引っ込んだK野さんが、私のほうに顔を出して「脚、それ以上つかないですか? 」と言います。駈歩のときの内方脚のことに違いないけど、「つけてるつもりなんだけど、ついてない? 」「ついてないですよ」そうなのかー。右手前のときは我ながらぎこちないと思うけど、全然馬体についてないとは思わなかった。そりゃ駈歩が続かないわけだ。

馬場中央に馬を並べ、挨拶して下馬。馬繋場に馬を上げ、午後もこのまま乗ることになっているので、蹄の裏掘りのみ。脚を見ると、管の上のほうまで泥が跳ね上がっていて、芦毛のロゼッタでは非常に目立つので洗ってやりたくなりましたが、一日に何回も洗うのもなー。本人気にしてないようだし。
蹄の裏を掘っていると、K村さんが「午後は馬取り替えるの? 」と言ってきました。私も実はそう思っていて、相方はあんまりロゼッタに乗ったことがないし、私もJRはけっこう乗れる馬だし。「そうだよねー、JRとロゼッタが選べる機会なんてそうそうないよねー」「なんか贅沢だよな」まぁ、午後に乗るまでに考えよう。
ロゼッタを馬房に返し、無口をとると、なんだかうろうろするロゼッタ。はいはい、メシが欲しいのね。飼い桶を馬房につっこんで、とりあえず自分もクラブハウスへ引き上げました。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)

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