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(2003.5.1 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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ロゼッタ駈歩発進
隅角で駈歩発進しようとしてるところ。
うーん、内方の拍車が浮いているかも
ゴールデンウィーク、飛び石連休の中の平日ですが、相方は会社が休み。私も有休がもらえたので、日の出に行くことにしました。久しぶりにお互いの騎乗を写真にとって研究しようということで、11時と13時に別々に乗ることにしました。
平日なのでガラガラと思いきや、倶楽部に到着してみると4頭部班でレッスンしています。ボードを見ると、私は11時、ロゼッタで4頭部班、相方は13時のコスモで単騎騎乗になっています。
ロゼッタは10時のレッスンでも出ていたので、馬装はなし。買ったばかりの革長靴を履いて拍車をつけ、馬繋場へ。

前のレッスンから上がってきたばかりのロゼッタに、K野さんが無口をつけて馬繋場につなぐところでした。「いったん腹帯ゆるめましょうか」と言われ、腹帯をゆるめようとすると、K野さんが「あ、やっぱり鞍つけかえましょう。外しちゃってください」ということで、いったん鞍を外します。
前のレッスンでは毛布を使っていましたが、鞍下ゼッケンに替え、乗せたのはK野さんの鞍。前に乗っていた人と、私の体格の違いを考慮したということです。ロゼッタも小さいが、私も小さいからな。
すぐ時間がきたので、ロゼを引いて馬場に出ます。

馬場に出ると、この鞍は見学する相方が踏み台を持ってきてくれました。補助を受けて騎乗し、腹帯を締めてもらいます。左側を締めるだけでは足りなかったので、相方が右側に回って締め直しているとき、ちょっと足を降ろすタイミングが早かったみたい。「こら、俺に拍車を入れるな」すいません、ついいつものクセで。
鐙に立ち上がってみると、ちょっと鐙が長めのように思いましたが、まぁこれで頑張ってみよう。ロッキーちゃんを除く3頭の準備ができたので、先に3頭だけ、K野さんから指示。「ロゼッタから、次JR、アルフォンスで」うわー、ロゼッタで先頭か。確かにJRもアルフォンスも先頭では動けないし、ロッキーちゃんに乗る人は「初心者です」と自己申告していたので、消去法で私が先頭に行くしかないって感じだけど、ロゼッタだって先頭だと全然動かないんだよぅ。ロッキーちゃんは、準備ができてから最後尾につきます。
常歩で回り始めてから数周して、K野さんがいきなり私を指さして「あー! 」と叫びました。「革長ですか、それ!? 」って、そんな驚かんでも。「こないだバーゲン行くって言ったじゃーん」「サイズ合ったんですか? 」「うん」「いやー、なんか長靴の光りかたが違うって思ってたんですよね」それでさっきから、時々じーっとこっちを見てたのね。

1歩ごとに拍車を使っているつもりなのですが、ぜんぜん常歩の歩度がのばせない。「ロゼッタもっと前に出してー」は、はい…。前のレッスンでできた蹄跡はずいぶんと角度が浅く、大きな輪乗りって感じになっていたので、蹄跡の外に出していきます。でも後ろのJRのほうがさくさく歩けているから、突っつかれそうになってしまう。「そんなに外に出さなくてもいいですよ、そこ砂が深いですから、足とられちゃいますからね」確かにトイレ前の隅角は、吹き溜まった砂で深くなっています。
「歩度をつめ、はやあーし」1歩目で出ず、軽くムチを使って3歩目くらいで速歩が出ました。出たのはいいのですが、もういつ止まっちゃうかなーというくらいの速歩。拍車を入れようと思うのですが、どうも勝手が違う。新しい革長のかかとがゆるいようなのです。地上で試着したときには分からなかったのですが、かかとの幅がゆるかったらしく、鐙を踏むとかかとが浮く感じ。それで拍車も、どこで当たっているのだか感覚が今いち。ただでさえ拍車が当たっていないと言われているのに、これじゃ当たっているかどうかも分からない。
あまりにも歩度が伸びないので、「速歩ですよ、速歩。そんなの常歩」と、K野さんから容赦ない言葉が飛びます。うぐぐ。

「軽速歩のままでいいですから、巻き乗り」そう言われて軽速歩のまま巻き乗り。軽速歩なのでなんとか止めずにすみましたが、「軽速歩のままでいいですから」っていうのは、できるなら速歩でやったほうが本当だってことだ。次の巻き乗りでは速歩に落としてみましたが、もうこれはいかにも止まりそう。内方に持った長鞭を腹にちょこちょこ当てながら、どうにか速歩のまま巻き乗りをクリア。でもさすがロゼッタ、円はきれいに描いてくれました。
「拍車とムチ使ってるんですから、もうそれ以上何も着けられませんからねー、それで何とかしてくださいね」そうなんだよねぇ。とにかく拍車を使っていくしかないのですが、それが難しいことになってしまっているので、ムチを使うしかない。斜めに手前を換えてムチを内方に持ち替えるときに、一瞬片手手綱になりますが、外方に手綱をまとめて持ったまま、内方に持ち替えたムチで腹に強くムチを入れます。鞭の取り回しが相変わらず下手くそな私ですが、手綱を持たない手で鞭を入れるのはかなり力が入れやすい。他の馬だったらびくっとしてちょっと跳ねるような素振りをみせるくらい、強めに入れたのですが、それでもロゼは動じないで、ちょっと元気が良くなるだけ。
「拍車が全然当たってませんよー」とK野さんに言われるのですが、自分でも当たっているのかどうか分かりません。ラチ外にいた相方に、「ちょっと拍車見ててくれない、当たってないらしいから」と通りすがりに頼み、1周して戻ってくると「当たってないね、特に内方」内方なのか。ダメじゃん。

左手前で常歩に落とし、「ロッキー中に入ってきてください。ロゼッタ、アルフォンスのところまで駈歩」最後尾の常歩から、内方脚を使っているつもりなのですが、革長のかかとがかぽかぽするので、本当に拍車が当たっているのかどうか分からない。まったく馬も反応せず、駈歩なんて出る気配がありません。
あまりにも駈歩が出ないので、「じゃあちょっと速歩出してみましょう」と言われ、両方の拍車を圧迫しますが、速歩も出ない。「速歩も出ないようじゃ、駈歩出るわけないですよ。ちゃんと元気にして」 拍車で軽打して、ようやく速歩になりました。10歩くらい速歩をして、「はいいいですよ、じゃあ駈歩いきましょう」駈歩発進を試みますが、ロゼッタの耳や首の反応は薄く、出たのは速歩。いったん止めて、リトライ。「出ないならムチ。ムチ外方に持ちましょうか」内方のつま先を外に向け、ぎゅーっとロゼの腹に押しつけてから外方の脚を引くと同時に、外方のムチを腹に。これでようやく駈歩が出ました。ですが、あとで相方にデジカメのムービー機能で取ってもらった駈歩発進を見たら、外方脚を引くときに、脚全体ではなくて、膝を曲げて膝から下を後ろに上げているだけなんです。脚を股関節から動かす、っていうのは、自分で思ってるより上手くできてないものなんですね。
駈歩が出ると、以前のように鞍の上でぼんぼん体が跳ねるようなこともなくなり、踏歩転換もされなくなったので少しは続きます。「ちゃんと内方の拍車当ててー」内方の拍車に力を入れ、内方の座骨で鞍に乗るようにして外方脚を引くと、鐙が外れてしまいました(これもあとからよく考えると、膝から下を上げるようにして引いているせいだと思う)。でもそのまま、鐙を外しっぱなしのまま駈歩を続けると、前の馬に追いつきそうになったところで少し内にささり、鞍の上でお尻が跳ねてしまいました。外方の鐙を踏んでいないので、ちょっとバランスを崩しながら停止。「焦らなくていいですから、落ちないでくださいね」とK野さん。ええ落ちませんとも。

ロッキーを除く他の2頭も駈歩をし、今度は右手前で蹄跡に出て、駈歩。どうも右手前は苦手で、さっきよりもさらに発進が悪い。何度か発進をやろうとしますが、すぐ速歩が出てしまって駈歩になりません。
「一回で出して下さいね、はい駈歩」ここはセオリー通り、隅角から発進することにしよう。一度目の隅角で発進しようとしたのですが速歩が出てしまい、失敗。次の隅角で出そうと、内方の拍車を使いながら外方でムチを入れると、ようやく出ました。半周ほど駈けて、前の馬に追いついて停止。前より、だいぶ駈歩が続くようになってきたな。
ほかの馬が駈歩を終わるのを待って、ふたたび蹄跡へ。時間がきていたので、そのまま手綱を伸ばして沈静化に入ります。
ロゼッタを歩かせていると、K野さんが「その革長だと、上手そうには見えますよ」と言うので、「見えるだけ? 」と聞くと、うなずくK野さん。ふーんだ。

ロゼッタは今日はこれでお仕事が終わりなので、K野さんに「丸洗い? 」と聞いてみると、「はい、洗ってください」ということ。蹄の裏掘りをしてから丸洗い、をする前に、念のために馬匹担当のK村さんにも聞いてみると、「全部は洗わなくてもいいよ、汗かいたところだけで」と言うので、鞍の下や帯道、首と脚だけ洗ってあげることにします。ごくぬるいお湯をシャワーで出して、ロゼの足下からかけ始めると、ロゼが一生懸命首を曲げてシャワーを見ます。ちょっといたずら心でシャワーの先をロゼの顔に向けてやると、びっくりすると思いきや、いきなりシャワーの先に口角をくっつけてきました。あ、水が飲みたかったの? 口角からお湯を吸い込んで、ぐびー、ぐびーとお湯を飲み続けるロゼッタ。「まだ? もう気が済んだでしょ」とシャワーを離すと、ロゼは「まだ! 」と鼻先でシャワーを追いかけます。「あ、そうですか。気が済むまで飲んでください、おじいさん」と、諦めてロゼが飽きるまで飲ませていると、「実はそんなに飲んでないんだけどね」とK村さん。そういえば食も細い馬だし、そんな量が飲めるわけないな。「もしかして口ゆすいでるだけ? 」「そうかもね」しばらくしてようやく飽きたのか、手入れをさせてくれました。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)

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