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(2003.6.7 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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薄曇りですが、まぁ上々の天気。今日は2鞍予約してあります。11時と14時(相方は11時と16時、後者は障害)なので、10時半すこし前に倶楽部に到着。ホワイトボードを見ると、1鞍目がロゼッタ、2鞍目がアルフォンスでした。しかも今日は予約が少な目で、1鞍目は相方と私の2頭部班。この配馬でK野さん指導だと、今日はハミ受け特訓コースだな。
まずは急いで着替えて、ロゼッタの馬房へ。

迎えに行くと、相変わらず馬詮棒ごしにじーっとこっちを見つめているロゼッタ。まず馬詮棒の外から無口をかけてしまってから、私の肩に鼻をすりつけてくるロゼッタに当てないように馬詮棒を外します。馬繋場に連れて行き、蹄の裏掘り、ブラシかけ。装鞍をはじめると、そろそろ前のレッスンが終了して、馬が上がってきました。
隣の馬繋場で相方がジュンヨーの馬装をやっていましたが、そこへスタッフのA木さんがやってきて、「ジュンヨー曳き馬するから連れて行くね」と言って、馬装をやって馬場へ連れて行きました。するとまもなく、クラブハウスの方から大きな子供の泣き声。曳き馬をするのが幼稚園くらいの子供だったようなのですが、馬格の大きめなジュンヨーを見て泣き出してしまったよう。「そんなに泣いたらジュンちゃんびっくりしちゃうじゃんねぇ、ジュンちゃん何にも悪いことしないのにねぇ」と言いながら見ていたら、曳き馬はお母さんだけになったみたいでした。
ロゼッタは馬装にはまるで手が掛からないので、時間より少し早めに準備が終わってしまったのですが、まだ馬場では曳き馬をやっているみたいなので、終わるまで連れて行くのは止めておこう。ジュンちゃんもロゼッタも別に気にしないとは思うんだけど、始めて乗る人にとっては別の馬が近づいてくると怖いかも。

曳き馬の人が下馬するようだったので、ロゼッタにハミをかけます。勒を近づけただけで、「はい」と口を開けてくれるような馬なので、ハミをかけるところまでは簡単なのですが、そのあと口をがちゃがちゃさせるので、鼻革が締めにくいのだけがちょっと手の掛かるところ。「ほれじいさん、じっとしてろ」とムリヤリ鼻革を締め、長鞭を持って馬場へ出ます。
馬場へ出ると、相方がジュンヨーに騎乗するところでした。そっちの騎乗補助が終わったら踏み台などを持ってきてもらえるはずなので、それまでマルタンガールを装着したり、鐙を下ろしたりして待ちます。バイトスタッフのK田くんが「お待たせしました」と踏み台を持ってきてくれたので、補助を受けて騎乗、腹帯も締め直してもらいます。
このレッスンは相方と私だけなので、すぐ準備が整いました。「ジュンヨー前で、蹄跡出てください」ジュンヨー、ロゼッタの順で、左手前で蹄跡に出ます。

今日のロゼッタ、別にやる気がないわけではないようなのですが、前がなにしろジュンヨーだから、すぐ離されてしまいます。ハミ受けの練習がしたいので、予備段階としてできるだけ前に出しているつもりなのですが、それでもジュンヨーには追いつけない。
「歩度をつめ、はやあーし」で速歩を出しますが、こうなるとますます差が出てきてしまいます。最初のうちは短蹄跡を内側にとってショートカットしたりしていましたが、もういいや。2頭しかいないんだし、別に誰にも迷惑かけるわけじゃない。
開き直って、ハミ受けの練習に専念することにしました。軽速歩で、えーと前肢の出ているほうの拳を握るんだから、立っているときに外方、座っているときに内方と。軽速歩の立つ、座るをしながら頭の中で「右、左」とかぞえ、それから実践に移ります(そうしないと左右が分からないアホな私)。しばらくそれをやっていると、K野さんが私がハミ受けの練習をやっていることに気がついたようです。「右、左、右、左」と、私のそばについて握る拳を指示してくれます。「手綱を引っ張るんじゃないんですよ」「握る?」「握る…そうですね。ちゃんとハミを当てるんです」ハミを当てる、と引っ張るの違いがよく分からない。
速歩に落として、ハミ受けを続けます。

ハミ受けにトライしているとどうしてもスピードが落ちるので、どんどんジュンヨーから引き離され、ほとんど対角線上になりました。それはそれで、各個に巻き乗りがやりやすくていいんだけど。
斜めに手前を換え、隅角前でいったんスピードが落ちたのですが、せっかくだから線上で歩度を伸ばしてやろう、と思って拍車を入れたのと、K野さんが追いムチがわりの長鞭を振ったのがほぼ同時だったと思います。ぎゅーんと歩度が伸び、ジュンヨーに追いつきました。おお、今なんか「ハマった」感じ。線上のX点(馬場の中央点ですね)を越えたところで拍車をゆるめましたが、ロゼは惰性でそのまま走り、おいおいちゃんと蹄跡に入れるのかよ、と思ったくらい。

相方が駈歩で蹄跡に出ている間、ロゼッタは馬場の内側で常歩。このあと私も駈歩をやるはずなので、それまでに馬をつめておきたいな、と思って常歩でハミ受けをやろうと思ったのですが、ちょっと拳を握るとぱたっと止まってしまいます(今にして思えば、それって推進が全然足りてないということですが)。前に出て欲しいので、拍車を使うのですがあんまり効かない。こういうときのロゼって、ほんとに頑固だなぁと思うのですが、「蹄跡じゃないなら動かない!」と馬が決めているような止まりっぷり。K野さんに「そんなところで馬止めてたら、駈歩出なくなっちゃいますよー。ちゃんと歩かせて」と言われるものの、けっこう拍車使ってるつもりなんだけどなぁ。ムチも使って前に出そうとしますが、効くのはムチの入った1歩だけ。
K野さんに「ロゼッタ、速歩」と言われ、発進すると速歩は出るんだけど、それが続かない。どうしようかなぁ。

相方の駈歩が終わり、「ロゼッタ、蹄跡に出てください。まず速歩しましょう」左手前で蹄跡に出て、3分の1周ほど速歩します。速歩がちゃんと出たので、「じゃあ常歩に落として。駈歩」常歩から駈歩発進すると、ちゃんと出ました。ですが、次の隅角で止まってしまう。推進が足りないんだよなぁ。先週アルフォンスで駈歩をしたときには、ちゃんとかかとで馬体をこするようにしながら駈歩を継続できたので、ロゼッタでも同じことができればいいんだよね。
クラブハウスの手前から発進、よし出た。次の隅角を曲がり、鏡に向かっていくわずかな上り坂、ここはロゼッタが必ず駈歩をやめたくなるポイント。頑張って拍車を使い、K野さんも舌鼓で追ってくれて、なんとか乗り切りました。次の隅角でもスピードが落ちましたが、拍車でこすり続けてクリア、うー、もう内方脚つりそう。次の隅角も乗り切ったときに、「はい、常歩」とK野さんの合図。続けられてたのになんで? と思ったら、ちょうど1周持続したところなのでした。

そのまま続けて、左手前の駈歩。最初は手綱を強めに持っていたのですが、「少しゆるめにして」とK野さんの指示。ゆるめに持つと前には出せるのですが、反動が大きくなって座れなくなるんだよねぇ、私。それで駈歩をやってみると、ロゼッタも調子が出てきてどんどん駈けてくれるようにはなったのですが、やっぱりお尻が跳ねる。でも今までみたいにどうしようもなく跳ねるという感じではなく、ちゃんと鞍の一定の位置に自分のお尻が落ちている気がします。その証拠に、こんなにお尻が跳ねているのにロゼッタが踏歩転換しようとしません。鞍の上でお尻を落とすところを間違えると、ロゼッタは反対手前を指示されたと判断して踏歩転換してしまうので、逆に言えばロゼが踏歩転換しないということは、どんなにお尻が跳ねていても落ちるところを間違えていないということ、だと思う。
けっこうたっぷり駈けて、駈歩終了。2頭部班なんだし、どこかで手前を換えて右駈歩もやれば良かったなぁ。

2頭とも蹄跡に戻り、ふたたび速歩。ジュンヨーの後ろで、またハミ受けに必死になっていたら、なんだかタイミングがずれていくことに気がつきました。ふと下を見ると、なんとロゼの前肢の出がさっきより速くなっていくのです。そんなに必死に拍車を使っているわけではないのに、軽い扶助で前に出ていく。どうやら、駈歩をしたのでギアがひとつ上に入ったようです。それならそれで、馬をつめやすくなるというもの。きっちり手綱を持って、左右に握っていくと、とりあえず首は下がっているよう。ふだんロゼに首を下げられるときは、もうさぼりたくて止まろうとしているサインなのですが、今は首が下がっているのに勢いがある。これはハミを受けていると思っていいのかしら。これが、手綱にかかるハミの重さや感触で判断できるようになるといいんだけど。

時間がきたので、常歩に落として手綱を伸ばし、沈静化。ロゼッタの場合、沈静化のときのほうが馬の左右の揺れが激しい(ような気がする)のですが、この子は後肢の動きが固いので、後肢の動きに従って揺れが伝わってくるようです。歩かせながら振り返って、馬の後肢を観察し、馬の脚の出方と揺れの関係を感じるように勤めます。これを前肢と関連づけると、右の後肢と左の前肢、左の後肢と右の前肢が同時に出るハズなので、馬の肩を見なくても手前が合わせられるようになるはず。でもやっぱり見ていないと、自分の頭で考えている動きと、本当の馬の動きがずれていたりするんですが、なるべくこういう時間を使って慣れていこう。

馬場中央に馬を止めて挨拶、下馬。馬繋場に上げ、ロゼッタは午後もお仕事なので蹄の裏掘りだけして、馬房に戻します。馬房の中に入れると、お昼の時間なのですが馬房の前に飼い桶がありません。「あら困ったねぇ、アンタのごはんはどこ」と言っていると、馬房の入り口から向かって右の手前、壁にかくれる隅っこに飼い桶が置いてありました。でもそれって、馬房に入るときに右から入って反時計回りするんだから、人間からは見えなくてもアンタ自分で気がつきなさいよ。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)

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