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(2003.6.14 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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10時半に手入れが終わり、13時からの騎乗まで軽く食事したりしていると、スタッフのA木さんに「ロゼッタが空いたけど、ロゼッタとアルどっちがいい?」と言われました。「うーん、それって究極の選択なんだけど」アルフォンスに1日べったりも捨てがたいが、ロゼッタに乗るのは勉強になるので、それも捨てがたい。よくよく聞いてみると、アルフォンスは私のあとにもう1鞍入ったので1日3鞍になったそうだけど、ロゼッタは1鞍キャンセルになったので1日1鞍になったらしいです。さっき鼻血を出していたアルのことを思うと、鞍数を減らして上げたほうが良さそうだなぁ。私がロゼに変更すれば、2頭とも1日2鞍になるってことだもんね。「じゃあロゼにしとく」ロゼッタ、さっきTママさんが乗っていたときにはけっこう良く動いていたけど、それで気が済んで重くなってそうだなぁ。

Tママさんの「ロゼッタなら、うちの馬場鞍使ってみる?」というお言葉に甘えて、T夫妻の鞍を借りることにしました。鞍は11時からTパパさんが使っていたので、そのまま馬繋場の鞍置きに置いてもらってあります。試しに鞍置きの上でまたがらせてもらうと、まぁ大丈夫そうだったので、使わせてもらうことにしました。
ロゼッタの馬房へ迎えに行くと、ロゼはまだお食事中でした。食が細いうえに遅いから、できるだけ食べておいて欲しいんだけど。しばらく待っていましたが、あんまり時間がなくなってきたので、A木さんに「ロゼがまだお食事中なんだけど」と言ってみると、「いいよ、出しちゃって。また食べさせるから」ということで、ロゼの馬房に入ると、ロゼは素直に無口をかけさせてくれて、馬房からすぐ出てきました。ロゼッタ、食が細いというのか、食べることに飽きるのが早いのかもしれない。

ロゼが食べるのを待っていたので、あまり時間がありません。蹄の裏堀りをして、ブラシかけはいいや、午前中使ってたし。鞍の持ち主のTママさんにいろいろ手伝ってもらって、ゲルパッドも貸してもらいました。モンダイは鐙の長さだな…。T夫妻はおふたりとも背が高めなので、鐙革の穴が長めに打ってあるはず。一番短い穴でとめて、とりあえず腕の長さで合わせてみると、まぁ長めなようだけれども何とかなるか、という感じ。でももうコレ以上短くはならない…。
腹帯託革が長めな鞍なので、「乗って上から腹帯締めるのは無理だからね」ということで、あらかじめ腹帯をきつめにして、頭絡をかけて馬場に出ます。
馬場までTママさんについてきてもらい、騎乗補助もしてもらいました。鐙の上に立ってみると、こりゃあギリギリだぁ。立ちあがったときになんとか鞍から股が離れるか、という程度。そこへK野さんが確認に来たので、Tママさんが「これ長い?」と聞いてみると、「いや、ちょうどいいんじゃないですか」オニ…。まぁ頑張ってみるけどもさ。

2鞍目の部班は、リトル・フロスティと、相方のハイセイコーJR、私のロゼッタの3頭部班です。フロスティ先頭で、ロゼッタ、JRと、ここでは定石どおりの順序で蹄跡に出ます。
常歩で前に出そうと思うのですが、これがぜんぜんやる気なし。あんた、前のレッスンで気が済んだわね。拍車、舌鼓、鞭、全部使っても、前のフロスティに全然追いつけません。いくらフロスティの常歩が速い(というか、1歩がでかい)とは言っても、Kさんは拍車なしでフロスティを動かしているのに、それに追いつけないなんてあんまりじゃないの。
仕方がないので、短蹄跡を内側にずらす形で内を回ってショートカットしたり、ときどきは中央線を通ってショートカットするのですが、追いついて5完歩もいかないうちにまた離されてしまいます。

速歩発進でも、拍車の反応が悪いので鞭を入れてどうにか出ましたが、重いこと重いこと。「ロゼッタもっと前出してー」とK野さんに怒られるんだけど、私だって出したいんだよう。これじゃハミ受けどころじゃないって、ちょっと拳握ると止まられちゃうし。軽速歩をとっても、全然前に出て行かない。手前を換えるごとに鞭を使ったり、いろいろやってるんだけどなぁ。
ついに、「ロゼッタちょっと中入ってきて」と言われて、馬場中央に馬を止めます。「重いですか?」「重いっつーか、そのー」自分の技量の問題でもあるわけで。「鐙も長いしねー。ちょっと僕乗りましょう」と言うので、下馬。K野さんが騎乗して、1歩前に出したとたんに「あ、重いわこりゃ」だって。そう言われると、やっぱ重かったんじゃん! と現金に思ってしまったりして。
ところがK野さんが乗った瞬間に、前に出るんですねぇこれが。駈歩まで動かしてくれて(駈歩しながら部班の号令出してる…やっぱ指導員は違う)、10周くらいで私のところに戻ってきました。

K野さんに足上げをしてもらって、再騎乗。「JRの前に戻って、速歩で」まだ手綱もゆるいままだけど、軽く拍車を入れると、ぽんと速歩が出ました。おお、なんだこの軽さ。さっきとは別馬みたいです。JRに乗っている相方に「前入ります」と声をかけて、部班に戻ります。
この軽さなら、ハミ受けできるかなー。ロゼッタの反動はけっこう高めだから、ハミ受けてもらわないとあんまり座れない。拳を左右交互に握ってハミ受けを求めてみますが、ロゼッタの場合ハミを受けてくれたのがあんまりよく分からないんだよね。もともと首が低めな子だし、サボるときにも首を下げていくので、頭が下がったからと言って必ずしも屈撓しているとは限らない。

しばらく速歩と軽速歩(軽速歩少なめ)をしていると、だんだんロゼッタが重くなってきたかも。やっぱり単にK野さんが乗ってくれた効果が残ってただけで、自分で前に出せているわけではないんだなぁ。
常歩から停止の指示、馬を止めるとK野さんが近寄ってきて、「ちょっと拍車上げますね」と、私の拍車をいったん外して、少し高めの位置に着け直してくれました。「ぜんぜん効いてない?」「うん、まぁ仕方ないんですけどね。毛布して、このボアゼッケンして、厚みが出てるぶん、鞍から馬の腹が遠くなってるから」ほかの馬なら少しお腹がふっくらしているから、それでも拍車が当たるんだけど、ロゼッタは痩せているしね。
それでも大して効かないけど、さっきよりはマシに動かせるようになったかな。

「フロスティ、ロゼッタ蹄跡で駈歩」フロスティからは5馬身以上離れているので、前のことを気にせずに駈歩発進しても大丈夫だろう。心配しなくても、前のKさんはかなりベテランらしくて、あっさり駈歩を出しています。ところが私が出せない。拍車を入れても、まず馬の耳が反応しないし。仕方がないので1度鞭を入れてから、駈歩発進の扶助をすると、出しそうにはなったのですが、前肢だけ駈歩って感じで後肢は速歩っぽいので、いったん止めます。「止めなくていいから、続けて」あれ、今の大丈夫だったのか。ふたたび発進しますが、なんだか反応がニブく、やっぱり後肢だけ速歩って感じ。こいつナメてるなー。長鞭を腹に入れてから、もう1度発進しますが、1歩行かないうちに速歩に落ちます。くそ。腹が立ってきてしまって、腹に2度ほど強い鞭をくれて、駈歩発進すると、ようやく出ました。あまり手綱を控えず、拍車を使って前に出すことに専念します。でも、半周もしないうちに、隅角を曲がりきれずに速歩に落としてしまいました。ふたたび駈歩発進しますが、どうも拍車に対する反応が薄い。出たと思ったら、反対駈歩だったり。「そんなに上体使っちゃだめ」あ。私いま、発進ができなくて焦って、上体であおっていたんだ。常歩ですら「上体でもむな」と言われるのだから、駈歩ならなおさらなのに。内方脚に力を入れようと焦ると、上体にまで力が入ってしまう悪い癖が復活していたようです。

「半巻きして、蹄跡から駈歩」右手前になり、蹄跡に戻ったところで駈歩発進。馬が慣れたせいか、私が少し右手前のほうが得意だからか、あっさり駈歩が出ました。あ、私また内方に傾いてるな。ロゼッタの場合、外方にお尻が落ちると踏歩転換されてしまうので、つい外方に乗らないようにと思って内方に傾いてしまうんだな。アルフォンスの駈歩なら座れるのですが、ロゼッタの駈歩ではどうにもお尻が跳ねてしまって、せめて正しい位置にお尻を落とすくらいの努力はしてるんだけど。相方が聞いたところでは、K野さんが私の駈歩を見ながら「どうしても座れないですねぇ」とつぶやいていたそうです。うーむ。

3頭とも駈歩を終えると時間が来ていたので、常歩に落として沈静化。いやー、1日2鞍はさすがにしんどいわ。
馬場中央で挨拶して下馬、ロゼッタを馬繋場に連れて行こうとすると、K野さんが「ロゼッタ、向こうの馬繋場で洗いましょう」と言います。このレッスンに出ていた3頭、すべてこれでお仕事が終わりなので丸洗いしますが、ホースの数が足りないので1頭は別の馬繋場でということみたい。
ロゼッタを水でざーっと丸洗いして汗こきで水分を切ってから、タオルで拭いてやります。もう一度タオルを濡らして、顔や耳、お尻を洗ってやると、けっこう気持ちよかったらしくて、おしっこをしないのにおちんちんが伸びてる…(笑)。一応男の子だったのね。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)

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