←129鞍目 130鞍目・4級検定特訓その2
(2003.6.22 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
131鞍目→
今日も4級検定の特訓で、9時からのレッスン。8時半に倶楽部に着き、ホワイトボードを見ると、9時からはウィンダム、そのあと13時からの2鞍目はコスモでした。…えっ、コスモ初めて乗るんですけど。コスモちゃんはちょっと繊細な馬で、例えばアルフォンスが「うひゃあ」と言って跳ねてるとしたら、コスモは「きゃあああ!!」と言って跳ねてる、そんな感じの馬です。あとで馬匹及び配馬担当のK村さんに聞くと、「いやー、今日は誰を重点的に鍛えようかなーって思ってさ、よし今日はたかしなママだ! って。ウィンダムで力使い果たして、ちょうど力が抜けたところでコスモに乗ったら、きっといいよー。これが順序が逆だったらイジメだもん。コスモで神経使ってへとへとになったあとに、ウィンダムなんか重くて動かせないでしょ」それって、喜ぶべきか悲しむべきか…。K村さんの配馬は、ちゃんとその人の技量を見てやっているので、K村さんが配馬してくれたってことは、私がコスモに乗れると判断してくれたってことだ! と、自分に言い聞かせることにしました。

それはともかく9時のレッスンはウィンダム。ウィンダムに乗るのも久しぶりです。先週駈歩で座れてなかったから、座りやすいウィンダムを当ててくれたのかなぁ。ヤツはクオーターのクセに、屈撓を知っている馬だし、まぁレッスンとしては悪くない。着替えをして、ウィンダムの馬房へ。
ウィンダムは馬房ではとってもいい奴なので、無口を見ると自分から首を下げてくれます。馬繋場に連れて行き、蹄の裏掘り、ブラシかけ。実に手が掛からない。
装鞍を終えるともうレッスン時間なので、ハミをかけて(これも実に手が掛からない)、馬場に出ます。

4級検定を一緒に受けるメンバーは1人増えて、5頭部班です。K野さんが踏み台を持ってきてくれて、補助を受けて騎乗、腹帯も締め直してもらいます。鐙が少し短いかな、と思ったので鐙を直し、他の馬の準備ができるのを待っていると、隣りに並んでいたコスモの目が今にも閉じそう。そりゃ朝ゴハン後は馬も眠いよねー。と、コスモがうーん、と前肢を伸ばし始めました。おいおい、このままじゃ人を乗せたまま寝転がっちゃうよ? 鞍上のCちゃんが「おい、何してんだよ!」と脚を入れ、何とか寝転がるのは阻止。今日はちょっと涼しいし、日差しが気持ちよかったのかねぇ。
「準備ができた人から蹄跡出ていいですよー」と言われ、ほとんど全頭が一斉に動き出したために、左から並んでいた順番にきれいに蹄跡に出ました。暫定的に先頭ジュンヨー、アルフォンス、コスモ、ウィンダム、ロゼッタの順になりましたが、「まぁこの順でいいや」とK野さんが言うので、そのまま部班開始。

常歩で歩かせてみると、いやー、やっぱウィンダムって重いんだなぁ。前のコスモは巻き乗りして後ろにつき、私はアルフォンスの後ろになります。アルフォンスも重そうだからどうにかなっているものの、先頭のジュンヨーははるか遠く。ウィンダムは屈撓できる馬だけど、こんなに歩度が伸びないんじゃ、今はそれどころじゃない。拍車をぐりぐり使って、前に出します。
順繰りに先頭の馬が巻き乗りして後ろに入り、前の馬が巻き乗りをするのについていこうとするウィンダムを「おまえは巻かないのっ」と内方に壁を作って阻止。ウィンダムは先頭になると、もっと歩度が伸びないのは分かっているので、拍車と鞭をびしびし使って前に出します。

「歩度をつめ、はやあーし」速歩はすぐ出て、そのとき前にいたロゼッタに追いつきそうな勢いです。まぁロゼッタも確かにのろいけど、そんなに近づくなよ。ウィンダムは馬に対してはとっても気の強い馬なので、噛みつきにいきそうでちょっと怖い。いいタイミングなので、前肢の出に合わせてハミ受けを要求してみます。なんとなく首は下がっていくんだけど、屈撓とはびみょーに違うような…。「拳だけきちんと持って、それ以外は力入れないで」
速歩のまま、各個に巻き乗り。けっこう前に出せていたのはいいんだけど、馬をつめていなかったので曲がりきれず、進入がワンテンポ遅れてしまいました。隣の馬を気にして耳を絞るウィンダム、そっちに気を取られて常歩に落ちてしまいます。「止めない止めない!」とK野さんの声が飛んでくる。あーあ。
速歩から、軽速歩の指示はなかなか出ません。やっぱり前回言われたとおりに、4級対策のレッスンでは「正反動8割」でいくのらしい。ウィンダムは反動のない子だから正反動は楽だけど、それでもずっと続けているとやっぱりしんどいです。
速歩のまま輪乗り、ウィンダムは基本的に内にささりたい馬なので、前の馬より外の蹄跡を描くということが苦手です。「外出して、ちゃんと内方で押して外方で受ける」とK野さんに言われ、頑張って内方の拍車で押し出しているつもりなのですが、弱いのかなぁ。「『前に出す』が9割、『曲がらせる』は1割くらいですよ」内方姿勢をとらせようとすると、内へ内へ入ってこようとするので、とりあえず内方姿勢にこだわらず、馬の体が真っ直ぐでもいいからとにかく前に出すことにします。

順繰りに先頭が入れ替わり、またウィンダムに先頭が回ってきました。その時間ちょうど、隣の馬場ではフリーレッスン(指導者なし)でダンスに乗っていた人がいたのですが、ダンスが近づいてくるたびにウィンダムが「きっ!」と耳を絞る。「いちいち怒んないのー」と拍車や鞭で叱るのですが、気になるものは気になるんだそうで、すれ違うたびに怒ってる。またこの日は、馬場の仕切りらしい仕切りがなくて、横木が置いてあるだけだったから、横木またいでケンカふっかけに行かないだろうかとちょっとヒヤヒヤ。ちょっと屈撓ができたかなー、と思うとダンスとすれ違って、ウィンダムは怒るほうに一生懸命になるもんだから、そのたび台なし。もう仕方がないので、そっち側のラチに近寄らないように、わざとショートカットしたりしていました。一度ショートカットすると、図に乗って内にささりたがることの多いウィンダムですが、今日はぜんぜんそんなことがなくて、ちゃんと蹄跡に出ます。わりと今日は動かしやすいかも。
同じころ、後ろではコスモとジュンヨーが、ダンスとすれ違うたびにビビりまくっていたそうです。いくらあっちのほうが大きいって言っても、ダンスくんってまだ6歳のコドモなんだよ、分かってる?

先頭で正反動をしていて、なんだか歩度が伸びてきたなー、と思ってふと見ると、ウィンダムの首、内方のほとんど顔に近いところにアブがとまっています。あれ、アブって血吸うんだっけ? ウィンダムは、あまり虫を気にしない馬じゃあるんだけど、あまりにもびったりくっついたままなので、いい加減気持ち悪くなってきたみたい。ウィンダムが首を振るので、ハミをちょっと持つと首を振るのは止める(えらい! アルフォンスなら多分駈け出してる)のですが、本人もキモチワルイのにどうしようもなくて、すたたたーと速歩が速くなっているらしい。気がつくと、後ろが全然ついてこないもん。歩度が伸びているのはいいけど、2周しても3周してもアブがとれる気配がなくて、どうしようかな、長鞭で払ったら馬がびっくりするだろうし。でもウィンダムだから大丈夫かなぁ。位置的に、あのアブが耳にでも入ったら大変なことになりそう。K野さんのそばを通るとき、歩度をつめて「ねぇ、アブがずっとくっついててかわいそうなんだけど」と言ってみると、「馬止めて、中に入ってきていいですよ」馬場の内側にウィンダムを入れて停止させ、K野さんがアブを払ってくれたのですが、今度は脚にまといついてきます。何度かやって、ようやくアブをたたきつぶしてもらいました。

コスモが抜け、馬場の中央で輪乗りをしています。きっとバタバタしちゃったんだろうな。他の4頭は蹄跡のまま、先頭のアルフォンスから駈歩。アルフォンスが半周くらい駈けたところで、続いて2頭目のロゼッタが駈歩。次は3頭目の私が出るはずだから、駈歩用意をしておきます。頭下げさせて、力をためてやって、「次ウィンダム、駈歩」内方脚をぎゅっ。…あれ、速歩が出ちゃった。これじゃ駈歩部班にならないじゃないのよう。もう一度発進しますが、やっぱり速歩が出る。何だろうなぁ、ウィンダムってすごく駈歩の簡単に出る馬だと思っていたんだけど。少なくとも以前この子で駈歩をやったときには、もう少しすんなり出たように思うのですが、考えすぎるのがかえっていけないのか。鞭を入れ、隅角からもう一度駈歩発進をすると、今度は駈歩が出ました。ウィンダムの駈歩は反動が少なくて座りやすいのですが、そういえばこんな風に前に出る感じだったなぁ。隅角ごとに止まりそうになるので、拍車を入れます。
前の馬に追いついたところで、ウィンダムが自分で常歩に落とします。全員がそうして駈歩を終わったところで、ふたたび先頭から順に駈歩。今度は割とすんなり出て、続いてる。先週お尻がぼんぼん跳ねていたのを、友達のKちゃんに相談したら「自分がすなぶくろになったつもりで、ふてくされた感じで乗るといい」とアドバイスされたので、馬のタタターン、タタターンという反動に合わせて「すなぶくろー、すなぶくろー」と自分に言い聞かせながら駈けてみました。でももともとウィンダムは反動が少ないので、効いているのかどうか分からなかった(笑)。

時間が来たので、沈静化して終了。下馬すると、ウィンダムはさかんに私の腰に鼻面や首をこすりつけてきます。アブにびったりくっつかれて気持ち悪かっただろうし、刺されていればかゆかったんだろうに、よく頑張ってくれました。えらいえらい。
馬繋場に上げて、ウィンダムはまだお仕事があるので蹄の裏掘りだけして、馬房に戻しました。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)

←129鞍目 131鞍目→

乗馬日記トップへ / トップページへtop