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(2003.6.29 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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今日も4級受験の特訓で2鞍。けっこうな暑さだけど、身体もつんでしょうか、私。8時半に倶楽部に到着してホワイトボードを見ると、1鞍目は私はロゼッタ、相方はフロスティ。おや、指導がY先生になっている。Y先生は技術顧問で非常勤なので、朝イチから来る必要はないのですが、わざわざ朝イチで出てきてくださったみたいです。
着替えをして、ロゼッタの馬房へ向かいます。

ロゼッタの馬房をのぞくと、ロゼはぼけーっと立っていて、声をかけてもあんまり反応しません。こいつ、目開けたまま寝てんじゃないの。扉を開けて馬房に入り、無口をつけて引き出します。途中で甘えんぼのコスモにちょっかいをだされつつ、馬繋場へ。
蹄の裏堀り、ブラシかけをして、馬装。うーん、なんか鞍やマルタンガールの革がしめっぽくてぬめぬめしているような…。と、隣で馬装をしていた相方が「うわー、鞍がカビてる!」と騒いでいます。見ると、ほんとにあおり革のあたりにほこりをかぶったようなカビが。フロスティに乗る人はなぜか自鞍を持っている人が多いので、レンタル鞍の使用率が低くて、ちょっと見ない間にカビてしまったみたい。自分の馬の頭絡も、よーく見るとカビているように見える。あぁ、梅雨どきってほんとにもう。

馬装を終え、ロゼッタを連れて馬場に出ます。K野さんの補助を受けて騎乗、腹帯も締めなおしてもらいます。あぁ、ロゼッタ眠そう…。
今日の部班は4頭、ジュンヨー、ウィンダム、フロスティと私のロゼッタ。準備のできた順に、適当に蹄跡に出て歩き出します。ロゼ、ものすごく重い。前肢が前に出て行かないもん。「ロゼッタ、もう少し元気良く歩かせましょうね」自分でも、こんなんじゃ速歩も出ないぞー、と思って、拍車や鞭を使って前に出そうとするのですが、拍車当たってないのかしらん。
「今日はわざと、蹄跡をこっちにずらしますよ。鏡の前を通るときに、必ず自分の姿を見てくださいね」と言ってY先生が、蹄跡の目印に使っているパイロンを、1メートルほど道路側(左の地図で見ると左側)にずらしました。ふだんの蹄跡だと、鏡の中央に垂直な感じで蹄跡ができているので、左手前の場合だけ自分の正面の姿を鏡で見られるけど、横からの姿や、右手前のときはあんまり見られません。先生が鏡より外側に蹄跡をずらしてくれたので、右手前でも左手前でも、自分の横からの姿をチェックします。
鏡の手前で「肩に力入ってますよー」と言われて、あわてて力を抜くと、鏡に映る騎乗姿勢はなかなかいいけど、「今あわてて力抜いても」とY先生に苦笑されてしまいました。でも、鏡に映るたびに意識するので、周ごとに矯正できるのはけっこう効果ありそうだ。

「速歩、すすーめ」速歩発進もニブいニブい…。こりゃー相当今日は苦労しそう。どんどん前に置いて行かれてしまうので、Y先生が隅角より手前で「ここから入りなさい」というジェスチャーをします。本来の蹄跡を通らずに、短蹄跡をそのまま内側にスライドするような形でショートカット。隅角を丸く回ってしまうショートカットはダメだけど、こういう形ならOKなのだそうで。「今のでもちょっと遅いですね、もっと早めに、追いつくところを計算して入ってね」
追いついては置いて行かれ、の繰り返しで、短蹄跡ごと(つまり1周に2回)はショートカットしてしまいます。だいたい、ショートカットしなくてすむように、馬を前に出せないといけないんだけど。それに、あんまりこれをやってると鏡の前が通れない。
前のウィンダムに追いつくため、またショートカット。そうしたら、突然脚が効いて(いやもしかすると、馬場馬であるロゼッタは、蹄跡よりも馬場中央のほうが「動かなきゃ!」と思っているような気がする)、私が目算していたよりも早めに追いついてしまいました。すると追いつかれるウィンダムのほうからは、彼の横っ腹に向かってロゼッタが突っ込んでくるような形になります。それでなくても他馬が嫌いなウィンダムのこと、もちろん怒ってこっちにガンをつけようとしました。いや、そこで怒ってる間に、あんたがペースを崩さずに前に行ってくれればぶつからないのよ…。

速歩のまま各個に巻き乗り、進入は素直に入ってくれるロゼッタですが、途中で常歩に落ちてしまいます。どの馬でもそうなんだけど、巻き乗りで常歩に落ちた場合、蹄跡に出るまで絶対常歩のままなのはどうしてなんだろう。
次の各個巻き乗りで、ようやく途中で止めずに巻き乗りができました。Y先生から、相方が「巻き乗りの後半では、ちゃんと後ろの馬をみて円の大きさを合わせるんですよ」と言われていて、私は心中密かに「ひえ〜」と思っていました。そんなことすっかり忘れていたんだもん。最後尾だったから言われなかっただけで。
「中央線から××」××の部分が、なにか聞きなれない言葉で分かりませんでした。先頭のCちゃんも分からなかったようで、Y先生が「分かりませんか?」と言うと、4人誰も知らなかったらしい。動きとしては、中央線に進み、そこから同じ手前(右手前で入ったら右手前)で各個に巻き乗り、蹄跡へ反対手前(この場合左手前)で出る、というもの。中央線へ進めの途中に、巻き乗りがアレンジされているという感じでしょうか。

速歩から停止、わりとうまく止まれた。「停止のときは、ちゃんと脚を使って止めましょうね。3番(ロゼッタ)4番(ウィンダム)は良かったですけど、前2頭はできてないですよ」前回もだったけど、Y先生に誉めてもらえるのは停止だけだなぁ、今のとこ。その、停止できてるときの馬の脚を見てみたいような気がする。
停止から速歩発進、しかしこれが全然ダメでした。結果的に、常歩を出してから速歩に移行する形になってしまった。あとから考えると、停止のときから脚を使っているつもりではあったけど、全然馬が反応してなかったんだな。

先頭ジュンヨーから、駈歩で最後尾の馬に追いつくまで蹄跡を1周。その間に、自分の馬の力をためておこうと思って、拍車を使って前に出そうとしますが、「えー、常歩でしょー」って感じで、ゆっくりとしか前に出ようとしません。うっかり速歩が出るくらいの勢いで歩いてくれていいんだけどなぁ。
次のフロスティ、なかなか駈歩が出ずに「また後でやりましょうか」と、次のウィンダムへ。しかし途中で、ウィンダムに乗っていたTママさんが暑さのためにギブアップ、部班を離れます。「次はロゼッタ、隅角から駈歩」隅角で駈歩の扶助を出すのですが、馬がでれーっとしていて反応しない。何度かチャレンジしますが、どうにかぽてぽてぽてっと速歩が出るくらいで、駈歩にはほど遠い。くやしいので、1度馬をとめて鞭を強めに入れ、いったん速歩を出します。4〜5歩で止めて、今度こそ駈歩発進…出ない。「なんかみんな駈歩出なくなっちゃいましたねぇ」4級検定は駈歩部班なのに、いったいどうしたことなんでしょう。こんなことで受かるのか、私。なさけないよぅ。

駈歩発進をしては速歩を出され、止めてやりなおし、速歩を出され…の繰り返し。せめて隅角からなら出しやすいかと思って隅角まで行ってから、駈歩発進の扶助を出してみるのですが、出るのは1歩だけだったり、不完全な駈歩だったり。ようやく駈歩が出たのですが、それも3歩ほどしか続きません。どうも馬を行きたい気持ちにさせられていないみたい。
隅角ごとに駈歩発進を試み、拍車で出ないので、つい「ハイ!」と声に出して気合いをつけてしまったら、「ハイって言う扶助はないですよ、ちゃんと脚や鞭で動かしましょう」とY先生から注意。あー、やってしまった。以前TパパさんがY先生に同じことを言われたっていうから、自分も反省してやらないつもりでいたのにな。ついエキサイトしてしまいました。

結局ろくに駈歩が出せないまま、時間が来たので沈静化。沈静化でも馬によって速さが違い、当然ロゼッタはのろいので、巻き乗りしたりして適当に順番を替えながら歩きます。
「じゃあロゼッタ先頭で、気をつけ。先頭から列へ」蹄跡から馬場中央に入り、整列。「お疲れ様でした」「ありがとうございました」と礼をすると、「ほら、前に言ったでしょ。頭下げるものじゃありませんよ」あ、そういえば以前に雑談の中で、馬上での挨拶の仕方の話をしたっけ。「手綱を片手にまとめましたよ、ってアピールするのが挨拶でしたよね。手綱を片手に持って、もう片手で男性はこう(メットのつばに手を当てて敬礼)、女性はこう(指を揃えて伸ばし、斜め下に下げるという敬礼)」。なんか、ある本の中で「レディはむやみにぺこぺこしない」というような記述があるのを思い出してしまいました。

次のレッスンもけっこう馬が出るらしく、馬繋場が混んでいるので、次のレッスンの馬たちが降りてくるまで馬場で引き馬します。そのうち何頭かが馬場に出てきたので、入れ替わりに馬繋場にあがりました。何しろまだこの時点で10時ですから、ロゼにはまだお仕事があります。11時から別のレッスンが入っているようだったので、早く馬房に戻して休憩させよう。馬装を解除し、さっさと蹄の裏掘りだけして馬房に戻しました。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)

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