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(2003.7.5 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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今日も4級検定の特訓。気がついたら、もう検定まで2週間しかないんですね。
8時すぎに武蔵増戸駅に到着、倶楽部までてくてく歩いていたら、山田大橋の手前で、見覚えのある車が路肩に寄せて止まりました。「Almoさんの車だ」と相方、近寄ってみると確かに乗っているのはAlmoさん夫妻。私たちを見つけて、わざわざ止まってくれたのでした。そのまま後部座席に乗せてもらい、倶楽部へ。この暑さの中、山田大橋を渡らなくてすむだけでも、だいぶ体力温存になるので助かった。
倶楽部に着き、車から降りると、馬場ではA木さんがハルカゼに乗っていました。「おそろいでー」と、A木さんがハルカゼを馬場の入り口まで出してきて、ハルちゃんの鼻をなでてご挨拶してから、クラブハウスへ。
今日は検定対策の9時と、15時の2鞍。9時はウィンダム、15時はアルフォンスです。どっちも重そうな馬だこと。着替えをして、ウィンダムの馬房へ向かいます。

ウィンダムは、馬房に近づくまえからじーっとこっちを見ています。無口と引き手を持って扉を開けると、顔を押しつけてきたので、「ちょっと、それじゃ無口かけらんないじゃん」と顔を押しやって左側を開け、無口をかけます。そのまま馬繋場へ。
蹄の裏掘りはちょっとたたいただけで脚があがるし、毛足が短いのでブラシはかけやすいし、ウィンダムは馬房や馬繋場ではほんとにいい奴なんだよね。ブラシをかけていると、振り返って私の腕を唇ではむはむしてきます。これがアルフォンスなら「噛まれる!」と思って身を引くところだけど、ウィンダムは絶対人間に歯を立てることはしない馬なので、まぁ大丈夫だろうと思って好きにさせておきます。簡単に馬装が終わってしまい、時間まで待機。レッスン開始5分前にハミをかけはじめますが、このヒト自分から口を開けてハミを待っているので、すこぶる楽。長鞭を持って、ウィンダムを引いて馬場に出ます。

馬場へ出ると、バイトスタッフのK田くんが踏み台を持ってきてくれたので、補助を受けて騎乗。腹帯を締め直してもらい、鐙を合わせます。前にこの鞍を使った人の脚が長かったらしく、馬繋場で2穴はつめておいたのですが、それでもまだ長い。もう1穴つめても長めではあるけど、まぁ検定の特訓ということですから、長めの鐙でチャレンジすることに。落ち着いて騎乗姿勢を整えてみると、レンタルした長鞭が短いことに気がつきました。うちには長鞭が1本しかなくて、相方と共有で使っているのですが、今日は相方がうちの長鞭を使っているので、私はレンタルしたのでした。でもこれじゃ、ぜんぜん馬の腹に当たりそうもない。バイトスタッフのもう1人、Uくんを呼び止めて、長鞭を交換してきてもらいました。
準備のできた人から、蹄跡へ出ます。

今日の部班は、コスモ、ジュンヨー、ハイセイコーJR、リトル・フロスティ、ウィンダムの5頭。適当な順番で左手前で常歩をしていましたが、K野さんから順序を指示され、ジュンヨー、ウィンダム、フロスティ、JR、コスモの順になります。
いやー、それにしても重いな、こいつ。最初の10分が勝負だろうと思っていたので、拍車や鞭をどんどん使って前に出そうと思うのですが、全然のったりのったり。普通これだけ使ったら、速歩出すだろうっての。前のジュンヨーはさくさく歩けているみたいなので、どんどん置いていかれます。
しばらく歩いていると、ウィンダムがぴったり止まりました。拍車入れすぎで反抗してるのか? と思いきや、ボロ。「止めなくていいんですよー」とK野さんに言われ、動き出したのは後ろにいたフロスティ。抜いて先に出ようとするので、ウィンダムが怒り出しました。「いや、そういう意味じゃないと思うんだけど」フロスティに乗っていた相方は、ボロをしているウィンダムを待たなくていいから先に行けという意味にとったみたいなんだけど、「止めなくていい」というのは、ウィンダムに対して言われたとおもうんだよね。ボロくらいで止めるなと。

常歩でも前の馬との距離がだいぶ開いてしまったので、前の馬との距離を縮めておこうと思い、速歩を出そうとしますが、ぜんぜん脚に反応しません。K野さんからも、「距離2馬身ですよー」と言われるので、ちゃんとしたいんだけど。仕方なく、拍車を入れつつもショートカットして前の馬との距離をつめます。
「歩度をつめ」で全然縮まらなくて、「はやあーし」一発では速歩が出ない。2〜3歩で、ようやく速歩が出ました。ウィンダムの速歩は、反動が低くてとても座りやすいんだけど、勢いはありません。K野さんから「前に出してー」と言われるのですが、けっこう拍車も鞭も使ってるつもりなんだけどなぁ。途中で「ウィンダム巻き乗り、フロスティの後ろに入って」と、順序を入れ替えられました。きっと、フロスティは歩幅が大きいので、ウィンダムののたのた走りで後ろがつまっていたんだろう。
そうすると今度は、前の馬にどんどん置いていかれてしまうので、短蹄跡をずらすようにして隅角をショートカット。後ろのJRも相当重いらしく、あまり追いついてくる気配はありません。後ろの馬が追いついてきたら、他馬に後ろにつかれるのが嫌いなウィンダムはすぐ怒るので分かるんだけど。

速歩での脚、膝から下がどうもバタバタしているように思える。ウィンダムは反動が低いので、正反動は非常に楽で、上体もちゃんと起こせるのですが、この膝から下の始末をどうしたらいいのだ。前にA木さんに言われたように、反動にまかせて、1歩ごとにちょっちょっちょっちょっと拍車を入れているつもりではあるんだけど、効いている気配がないし、当たっているのやらいないのやら。
斜めに手前を換え、どうしても内側にささりたいウィンダムは、扶助を出すよりも早く、前の馬について早めに線上に入ろうとします。「ウィンダム、次は馬にそんなことさせないんですよ」はい…。
内にささろうとするところを叱ると、今度は外側にふくらんでラチに鐙をぶつけるのがウィンダムの常套手段。このときも少しラチに寄ろうとしたので、そうはさせるかっての。拍車を使って、鞭も使って前に出します。よし、諦めたな。内側に倒れ込む、あるいは内方の肩を張って曲がるまいとする、どっちも馬を前に出せなければ解消できないと、Y先生にも言われているのですが、こいつを前に出る気にさせるのは実に難しい。

左手前、鏡の前のラチあたりで「輪乗り」の号令がかかり、前の馬につづいて輪乗りに入ります。ここでも、どうしても前の馬より内側に入りたいウィンダム、どんどん輪を縮めてしまいます。本当は前の馬よりも、外側を回れなくちゃいけないんですが。「内方の手綱押したってダメですよ、ちゃんと内方脚で押して、それを外方の手綱で受けないと」内方の脚と鞭と、使ってるつもりなんだけどなぁ。
「輪乗りの輪を替え」今の輪乗りの蹄跡から、8の字を描くようにして違う蹄跡を作ります。ずっと左手前で乗っていたので、輪を替えるところで座骨の加重を入れ替え、右手前へ。
前の馬からすこし距離を置くと、ウィンダムは大きめの輪乗りができるのですが、距離が1馬身を切るともうダメらしくて、どうしても内側に入ってしまいます。ウィンダムはあんまり内に入りすぎて、私はそれを外に出そうとしすぎて、蹄跡に向かって真っ直ぐ進むような形になってしまい、前にいるジュンヨーのどてっぱらに突っ込みそうになってしまう。「前に出して、前に出して。そんなに手綱を強く使うなら、そのぶん前に出さなきゃ」あぁ、つい手綱を強めに持ってしまっていたかも。もういいや、こいつを「回らせよう」と思うのはやめにして、斜め横足になってもいいから真っ直ぐ前に行かせよう。外方脚は抑えるだけにして、内方だけを使っていたのですが、もう両方使うことにします。
「前へ」で、蹄跡へ。

前の馬に巻き乗りの指示が出て、ウィンダムが先頭。前の馬につられて巻き乗りしてしまわないように、強めに拍車を使って前に出します。しかし、先頭になるととたんに動かない。今日は、ウィンダムにしてはちゃんと動けていると思っていたのですが、前に馬がいるから動いていただけみたい。
JRに乗っているAlmo夫人が、暑さのためギブアップしたらしく、馬場中央に馬を止めています。
そこへ巻き乗りの指示が出て、馬場の内側へ馬を進めると、JRのお尻に向かってウィンダムが突っ込んでいくような体制になってしまいました。バックをとられるのが嫌いなJRは、当然怒って振り返ろうとし、ウィンダムも馬同士ではとても気が強いので、ケンカを買おうとします。あーもー。
手綱を控えてムチを入れつつ、JRに向かっていかないように牽制しながら蹄跡に戻します。こんなことに気を取られないくらい、ちゃんと動かしたいものだけど。

時間が来たので、手綱を伸ばして沈静化。今日は駈歩やらなかったな。後ろに馬がくると、沈静中でも怒り出すウィンダムなので、気配を感じたら巻き乗りをしたり、周りがあらかじめ気を遣って、ウィンダムに近づいたら巻き乗りをして、近寄らないようにしてくれたり。
「たかしなさんは、巻き乗りで外方に乗るクセ直さなきゃね」とK野さんに言われ、「え、外方に座ってる?」「座ってますよ」うーむ、自分では内方に乗っているつもりだったんだけど、そうなのか。もしかして、ウィンダムだと内にささられまいとして、特にそうなるのかも。あとでAlmo夫人に言われたことには、「後ろから見てて、腰がつぶれてる? って思ったんだよね」巻き乗りのとき、肩はまっすぐなんだけど、腰の片方サイドだけをヘンに縮めてるというのか、座骨のゆがみ(?)を、無理に腰でつじつま合わせてる、という感じになっているらしい。うーん。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)

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