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(2001.6.30 千葉・オリンピッククラブ)
16鞍目↓
MAYちゃん
MAYちゃん
ここのところ、3週連続で乗っています。
梅雨なので、騎乗予約だけ入れといて雨が降ったらキャンセルしようという心づもりだったのですが、雨が降らないんだコレが(笑)

いつものとおり、朝からバスでクラブへ。
クラブハウスで今日の騎乗予定を確認、午前中4鞍のうち、1鞍目と4鞍目になっています。
ということは馬装があるので、自分の馬を迎えに馬房へ。
今日の騎乗馬はMAY(なぜ突然アルファベット表記なんだろう)。鹿毛の牝馬です。なんか私、牝馬づいてるな。

まず無口頭絡をかけなければならないのですが、MAYが馬房から顔を出していたので、とりあえずニンジンをあげてみる。MAYちゃん、ニンジンをさっさと奪い取ると、馬房の陰に顔を隠してしまいました。それじゃ無口かけられないじゃん。
何度も名前を呼んで、無口を鼻から入れようとするのですが、MAYちゃん今度は無口に歯をむく。もしかして遊ばれてるかも…

5〜6分格闘したでしょうか。今までだったらそれくらい苦労してるとスタッフが手を出してきたのですが、 さすがに6日目ともなるとスタッフも手を出してくれないらしい(泣)。いや、それに甘えていたら上達しないんだけど。
ようやくMAYちゃんが無口をかけさせてくれました。今度は意外とあっさりかけさせてくれて、なんだか遊びあきたからそろそろ素直にしとこうかな、って感じ。くそぅ。

引き綱をつけて蹄洗場に連れて行き、馬装をします。
ブラシをかけようとすると、MAYちゃんに背中を咬まれそうになりました。プロテクティブベスト着けてたので、別に痛くなかったけど。やっぱり遊ばれてるかも。

ブラシを終えて、蹄の裏掘り。
前脚はわりと素直にさせてくれたのですが、後ろ脚をやろうとすると、全く脚を上げようとしない。
これも3分くらい格闘したでしょうか、音を上げて手近の指導員さんに助けを求めました。
指導員さんがやると、簡単に脚が上がる…なにかコツがあるんでしょうけど、あのレベルにはいつたどり着けるんでしょうか。はぁ。

先生が裏掘りをしてくれて、頭絡をかけ終わると、先生が「ボロ(糞)を取らないと」と言います。
気がつくと、頭絡をかけている間にボロをしていたらしい。馬の糞は草のにおいとあまり変わらないので、全然気がつきませんでした。
「今せっかく裏掘りしたのに、ボロをそのままにしとくと踏んじゃって、また蹄の中が汚くなっちゃいます。早めにとりましょう。」
先生が用意してくれたボロ取り用の熊手(?)とちりとりのお化けみたいなものを持って、MAYちゃんの右側から回り込みます。先週馬の後ろ脚が怖かったので、あんまり近づきたくないんだけど…
MAYちゃんを少しどかせて、へっぴり腰でボロをかき集めました。

時間が来たので、馬を馬場に出します。
手綱を引っ張って馬場に向かう途中、MAYちゃんも道草を食いそうになる(笑)
「頑張って、馬に負けちゃだめです!」
スタッフさんに励まされ、なんとか引っ張って阻止。前回のパリジェンヌほど大型馬ではないのでどうにかなったって感じです。
こういうところで馬の好きにさせてしまうと、騎乗にも影響が出るのだそうで。

さてレッスン、1鞍目の指導はF先生。
7頭の部班運動で、MAYちゃんと私は4番騎。
今日F先生から与えられた課題は、「前の馬と1馬身の距離を保つこと。この1鞍の間、ずっとそれだけ意識して乗っててもいいです」
クラブの乗馬は、部班運動が基本になっているので、前の馬にくっついていこうとする馬が多いのです(そうでない馬は、1番騎になることが多い)。それを馬の行きたいようにさせず、騎乗者の意のままに馬を動かすということが目的らしい。

自分の中でも課題がひとつありました。馬の耳に留意すること。
雑誌『乗馬ライフ』の記事で、馬が騎乗者の指示に集中していれば、耳が後方(騎乗者側)に向いているというようなことが書いてあり、そうなるように手綱加減をいろいろ試してみようと思っていたのです。

いつも通り常歩で運動を始めます。
馬の耳を観察しながら手綱を調節。前回、ちょっと短すぎて馬が苦しがっていたのではないかと思ったので、ハミから自分の拳までの手綱がたるまずきつすぎず、を心がけてみる。
MAYちゃんは軽い扶助で動き出す子で、カーブは手綱をひっぱらなくても、脚で合図を送るだけでちゃんと曲がってくれる。でもその分、前の馬にくっついて行きたそうにします。
手綱を馬の首の動きに合わせて、リズミカルにブレーキとゆるめるのを繰り返します。

馬の耳を見ていると、確かに耳がこちらを向いている!
雑誌に書いてあった、”ライダーの声を聴こうとしている”感じ。
けっこういい感じではないですか。
馬間距離(?)も、ほぼ1馬身を保てています。

私は4番騎というのは前にも書きましたが、1番騎はうちの相方、2番騎(幸風)と3番騎(雅)はご夫婦のようでした。
このご夫婦が、ふたりともなかなか軽速歩が出ない。
前に幸風に乗ったことがある相方に言わせれば、「幸風は前にくっついて行きたがってしょうがない子で、むしろブレーキをかけるのが大変」なんだそうですが、この日は幸風がちっとも前についていかず、気がつくと 1番騎と2番騎の間が3馬身、4馬身と開いていく。
本当に彼らは同じレベルなんだろうか?もしかして上のレベルに入れられちゃったんじゃないか、と思うくらい、全然馬に言うことを聞かせられていない。
おかげでこの回は、あまり軽速歩ができませんでした。


16鞍目・悩み多き乗馬
(2001. 6.30 千葉・オリンピッククラブ)
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2・3鞍目の時間が空き時間なので、蹄洗場に繋いだ馬としばし遊ぶ。
MAYちゃんは、おでこや鼻を触られるのは好きなようですが、頬や首下はあまり触らせてくれない。
軽くゴハンを食べて、レッスン時間になったので戻ってくると、MAYちゃんはまたボロをしていました。蹄洗場でするだけマシか…けっこう、レッスン中にボロをする馬はいます。

2鞍目の指導はK先生。先週と全く同じ時間割・指導者になりました。
前回、K先生の指導で個人指導されたのは、「軽速歩の立つ・座るのときに、座る位置が後ろすぎる」ということでした。
2鞍目は、それに気をつけて乗ることにします。

常歩のときから、立つ・座るの模擬練習をしてみたり、軽速歩になってからもずっと悩みながら乗っていたのですが、K先生は私が悩んでることに気がついてくれていたみたい。
常歩の時に、「座る位置はね、今座っている所です。一度立ち上がるとそこから後ろに行っちゃうみたいなんだけど、今座っている所に戻るようにしてみて下さい」と個人アドバイスをくれました。

おそらく、鐙の踏み下げ方が上手くないので、上半身のバランスも上手くいかないのであろうことは分かっているのですが、頭で分かってても、なかなかそうは行かないのよねぇ。
「手前を合わせるというのは、みなさん聞いたことありますか?」
聞いたことはあるが、自分がそれをうまくできている自信はない。
軽速歩のときの立つ・座るというのを、馬の手前(脚づかい)に合わせてやることで、馬の内側の脚が下についた瞬間は立ち、外側の脚がついたときに座るということです。
周回しているときには内側の脚に負担がかかってしまうので、負担をかけないようにしてやるという意味もありますが、乗っているほうもそれに合わせたほうが圧倒的にお尻が楽。
「では次の軽速歩は、それに気をつけながら、できるだけ長く走りましょう。」

この周回は、なにか今まで悩んでいたことが、ようやくピースが合ったという感じで、座る位置やリズムがなんとなく分かったような気がしました。すると良くしたもので、軽速歩が続くんですね。
さっきあんなに走らなかった私の前2騎も、けっこう軽速歩が続いている。今までは最高で2周くらいでしたが、この回は軽速歩で5〜6周続いている。
タイムオーバーでそれで終わりになりましたが、それさえなければ10周以上続けられたと思います。

レッスンのまとめで、K先生が「座る位置、中盤以降で良くなりましたね!あとは手前だけうまくとれればOKです」と言ってくれました。
なんかすごく、自分としては何かをつかんだ気分だ。

MAYちゃんは午後もお仕事なので、手入れはなしで馬装解除のみ。
蹄洗場にMAYちゃんを繋いで馬装解除をしていると、S先生がやってきて、
「ライセンスコースがあと2回で終わりますけど、試験は受けますか?」
「はい、そのつもりです」
「じゃあ試験の説明と、筆記試験のポイントをお教えしますので、クラブハウスに来てもらえますか?MAYちゃんは私馬房に連れて行くので、ご主人も一緒に。ご主人の馬の手入れもスタッフに任せちゃっていいんで」
急いで自分の(というか、MAYちゃんの)鞍を片づけて、相方のいる別の蹄洗場に行きました。
相方にその旨を伝え、近くにいたスタッフに相方の馬の手入れを頼むと「はい、僕やっとくんで早く行ってください」という返事。ライセンスコースでは当たり前の光景なんでしょうね。
相方は手入れをしたかったようで、納得行かない様子でした。

クラブハウスに行く途中で、S先生が他の人に説明をしているのに出くわしたので
「先生、クラブハウスにいます」と声をかけると、
「すぐ行きますから!」で、ほんとにすぐ見えました。

試験当日のスケジュールと、トライアルのときにもらったテキストの中からどこが出るかという説明、実技試験のポイントを教えてもらいます。
ライセンスコースでは、通常のレッスンと同じスケジュールで、最終騎乗のときに試験官(おそらくそれもクラブの先生)がチェックし採点するという形式のようです。
ひととおり説明が終わった後、
「おふたりはこのコースが終わった後はどうなさいますか?」
正直言って、このクラブの入会金や年会費を継続して払うのはとてもきつい。家からも遠い(バスの時間も入れて片道2時間)ので、もう少し近場で別のクラブを探している最中なのです。
「どうしようかと思ってるんですけど…」
「ブーツ、ご自分のをお持ちですよね?前にどこかでやってらしたんですか?」
「いえ、これはこちらに来始めてから人に譲ってもらったんです(ほんとはネットオークションで手に入れたんですが、それをいちいち説明するのは面倒だった)」
「じゃぁやるしかないって感じじゃないですかぁ!」
「考えてますけど、何しろ遠いので…(高いからとは言えない見栄っ張りな私)」
「でも横浜から通っている方もいらっしゃいますし。(横浜から成田って…東京横断してるよ) 料金のことは、分割払いでもOKですし、コース中に継続手続きをすれば騎乗料免除期間がありますよ。そのほかもいろいろサービスをさせていただきますし」
まぁ、そういうこともあるだろうなぁとは思っていましたが。S先生は好きなのでちょっと断りにくく、
「考えてみます」とお茶を濁してしまいました。

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