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(2004.1.3 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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日の出乗馬倶楽部での本年初乗り。というか、今日が営業開始日で、倶楽部に行ってホワイトボードを見たら、私たちの予約している11時が最初のレッスンで、倶楽部としても本当に最初のお客さんでした。
私の乗るのは今日もロゼッタですが、今日は下乗りはないらしい。未練がましくスタッフに「ロゼの下乗りは〜?」と聞くと、「昨日O先生がガンガン動かしてたから大丈夫ですよ〜」という返事。ちぇ。
「じゃあセルフ下乗りする」と、少し早めにロゼッタの馬房へ。小耳に挟んだところでは、いつも食べているおから(日の出では平日の3食のうち1食は、近くのお豆腐屋さんに寄付していただけるおからを与えています)が、年末年始で出ないので、ロゼッタはちょっと食が進まないらしい。乾草よりもおからのほうが好きなのかしら…ヘンな馬。それじゃあちょっと元気ないのかもしれないな。

ロゼッタが馬房から顔を出していたので、「じいさん今年もよろしくお願いします」と挨拶をしてから、無口をつけて馬房から引き出して馬繋場へ。ブラシをかけ始めてみると、体毛のあちこちに汗の乾いたあとが。確かにみっちり乗ってもらったみたいだな。不思議にこいつは、1日誰も乗らなかった翌日よりも、誰かがガンガン乗ったあとのほうがよく動くから、今日はちゃんと動いてくれるかも。ふつー、誰も乗らなかった翌日のほうが張っててよく動きそうなもんだけど。
がしがしブラシをかけて、鞍つけ。あら、鞍に腹帯がついてないわ。ふだん腹帯はつけっぱなしになっていることが多いのですが、誰か別の馬に使ったかな。スタッフのNさんに聞いてみても、ロゼッタ用の腹帯のありかが分からなかったので、同じく馬格の小さいロッキーちゃんのを借りることにしました。今日もマルタンガールはなし。マルタンなしだと重いのは分かってるけど、これも修業ということで。

馬装を終えたころ、馬場の中ではスタッフが集まっています。どうやら、新年の初乗りということで、始業式(?)をやっているみたい。
それが終わってスタッフが解散してから、馬を馬場に出します。馬場中央で馬を止め、腹帯を締めなおしてNさんの補助で騎乗。Nさんはもう1度腹帯を締めなおしてくれようとしましたが、「うーん、緩いですね…」鞍の上から腹帯に指を入れてみると、確かにラクラク入ります。でももう腹帯の一番きついところに締めていて、これが限界。「どうしよう、KYOKOさんガンガン走りますよね?」というNさんの質問もなんとなく笑えたけど、「うん、走るねぇ」「じゃあやっぱりこの腹帯じゃ危ないなぁ、毛布入れるとかしましょう」いったん下馬して、ロゼッタを引いて馬繋場に戻ります。
鞍の下にはキルティングゼッケンを使っていたので、これを厚手の毛布に取り替えたらいけるかも、というNさんの意見で厚手の毛布を探していたら、「ありましたー」と遠くからNさんの声が。見ると、ふだんロゼッタに使っている短い腹帯を発見したらしい。腹帯取り替えだけで済めばそのほうがラクなので、それで馬装をすませました。

少し早めに乗りはじめるつもりが、すっかり時間をくってしまいました。Nさんと一緒に馬場に出て、補助してもらって騎乗。今度こそ腹帯をちゃんと締めなおしてもらって、常歩で蹄跡へ出ます。
今日の部班は4頭。個々に常歩で歩いていると、O先生の「列へ」という号令がかかり、馬場中央へ馬を並べます。「昨日ロゼッタは僕がたっぷり乗りましたけど、でも重いと思うから今日も頑張ってくださいね」とアドバイスを受け、ジュンヨー、ロゼッタ、アルフォンス、ハイセイコーJRの順で右手前で蹄跡にでます。
しばらく常歩で、間にできるだけジュンヨーに置いていかれないように脚と鞭を使って前に出します。 速歩の号令で、速歩からすぐに軽速歩。あれ、軽いじゃん。さすがに昨日O先生が乗ってくれただけはあるかも。軽いとは言っても「ロゼにしては」という程度で、やっぱりすぐサボろうとするから脚も鞭もどんどん使わなきゃダメなんだけど、でもジュンヨーに置いていかれないとは大したもんだ。

せっかくだから昨日TOMOさんで習ったように、脚の位置、拳の高さ(高すぎないように、押しつけないように)、肘を使ってコンタクトすることを意識してみます。うん、肘をちゃんと使おうと思ったら、肩が狭くならなくていい。鏡の前を通るときには必ず自分の乗り姿を見て、その3点をチェックします。でも拳を柔らかく使おうと思いすぎたのか、「手綱もう少し短く持って」とO先生に言われてしまいました。ロゼは特に口の堅い馬だから、TOMOさんところの馬と同じようにはいかないよな。
順次巻き乗り、速歩に落として。できるだけ前の馬より外側を回したいところですが、ちょっとジュンヨーより内側に入ろうとするので、内方から脚で押してやって、できるだけ手綱を引っ張らずに回らせていきます。よしよし、速歩に落とさずになんとかリズムを保てたぞ。今日は割と調子がいいみたい。

ところが軽速歩で右手前で回っているとき、道路側の隅角(左図でいうと馬場の左上)手前で、ちょっと横っ飛びしました。やだなぁ、外の車か何かが見えたんだろうな。座っていられたのを幸い、そのまますぐ速歩にして一周。同じところに戻ってきたときには少し気をつけて乗ったけど、大丈夫そうです。
マルタンガールをつけていないせいか、ロゼッタの動きがちっとも真っ直ぐじゃない。蹄跡走ってるのにそれはないでしょ。隅角もちっとも深く回せないし、内方脚に対する反応が悪すぎる。そしてだんだん、首を落とすようになってきました。屈撓してる形とは全然違って、首の根元から下に落として、ハミにもたれてサボろうとする。舌鼓とか鞭には一応反応して、いったん頭を上げてはくれるのですが、すぐ頭を下げていこうとします。腹立つなー、お前やる気ぜんぜんないだろ。こうやって頭を下げていく馬は、いくら手綱だけ引っ張ったって巻き込むだけだろうから、できれば脚で起こしてやりたいもんだけど、それはなかなかうまくいかない。
しまいにはロゼが両前足でつまずき、とっさに上体を後ろに倒して手綱を引き、馬を起こします。だいたいねー、お前が前のめりで走ってるから悪いの。真面目に走んなさいよ。できない馬なら仕方がないが、ちゃんと調教が入っていて「できる馬」だと分かっているだけに腹が立つ。

「では、ひとりずつ駈歩しましょう。1周して、後ろの馬に追いつくまで。他の馬は常歩で歩いていてください」前のジュンヨーが駈歩をするあいだ、ロゼが飽きてやる気をなくさないように脚と鞭を軽く使っていきます。ジュンヨーが終わり、私の番がきたので左手前で駈歩発進。1回ではちょっと出なかったので、少しだけ速歩にしてから常歩に落とし、もう一度駈歩発進、よし出た。出たはいいが、これはずいぶんハミを持っていく感じだな。ちょっと張ってるかもな。肘を引いて少し抑え気味にしますが、隅角は馬に持って行かれてしまい、あんまり上手く回れず内方に入ってしまいます。前のジュンヨーに追いつく少し前で、ロゼが自発的に速歩に落としたところを見ると、別に張ってるわけでもないのか。(ところがこの日、ロゼッタは私の後に乗った3人をすべて落馬させ、張ってることを証明してしまうのでした。)

駈歩は左手前のみで、ふたたび速歩。こういう駈歩の直後の速歩は、ロゼはハミをぐっと持っていって軽い速歩をするんですが、今日はそういうところが見えない。重いのか軽いのか、ちっとも分からんわ。
しばらく速歩をして、常歩に落とし、沈静化をしながらO先生がひとりずつアドバイスをして回ります。私には、「鐙の深さについては、今日は努力してるのがすごく分かったんでOKです。何もしないより、いつも気をつけていけば治りますから。マルタン、そのままなしで頑張ってみましょう」あはは、私がマルタンなしでこいつを動かすことにチャレンジしてるの、ちゃんとバレてたんですね。「脚の位置は、このへんで踵が下がるといいですね」と私の足をとって矯正した位置は、昨日TOMOライディングクラブでT先生に直されたのと同じ位置。そう、言い方が違うだけで、指導者の立場で教えたいことはみんな一緒なんだよな。

この日のロゼはまだ午後にお仕事があったので、裏掘りだけして馬房へ入れ、昼飼いをあげます。食が細いというので、O先生があらかじめお湯でヘイキューブをふやかしてこねた、スペシャルランチ。はいはい、よそ見しないで心して食べなさい。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)

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