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(2004.1.2 市原・TOMOライディングクラブ)
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今日は2004年の初乗り。ベースキャンプ(笑)の日の出乗馬倶楽部はまだ正月休みなので、今日は市原のTOMOライディングクラブです。昨年末に続いての2度目、今日もBOSSの車で拾ってもらってクラブへ。30分で1鞍なので、今日も2鞍予約してあります。
お正月休みだし、渋滞を予想して早めに出たのですが、意外にも早く到着。今日は友達のQさんも一緒で、彼とは現地集合なのですが、年寄り並みに朝が早い彼はとっくに到着していました。

新年のご挨拶をして、配馬表を見せてもらうと、今日も私のお相手は2鞍ともレキシントン。レキシントンの馬装をしに行きますが、馬繋場が空いていなかったので馬房の中でやることになりました。馬房に入って馬着の金具を外そうとすると、レキちゃんはあっちを向いて逃げようとします。「無口つけちゃってやったほうがいいですよ、観念して逃げなくなるから」とFさんが無口を持ってきてくれました。
無口をつけて馬着を脱がせ、ブラシをかけます。レキちゃんはすっごくおとなしい馬ですが、胸前と帯径だけは触られたくないようで、噛むような仕草を見せます。でも本気で噛もうとはしていないみたい。

馬繋場が空いたので、レキシントンを馬房から引き出して馬装の仕上げをし、馬場の外で騎乗。Fさんの補助を受けて騎乗し、馬場の中へ。今日は馬場が2つに仕切られていて、クラブハウス側の狭いほう(と言っても40m四方くらいはある)で、常歩を始めます。
最初は手綱を伸ばして歩かせますが、今日は風もないし、馬も少しなじみができた子なので、安心して歩かせられるな。Qさんのティモラスと相方のジーガーも出てきて、各個に常歩をしていると、T先生が出てきてレッスン開始。ジーガー、レキシントン、ティモラスの順で蹄跡で常歩します。
すぐ速歩の号令がかかって、速歩発進。脚で圧迫するだけで速歩が出るので、すごくラク。むしろ前のジーガーや後ろのティモラスの方が重そうなくらいです。先週言われたように、拳はあまり低すぎないよう、肘が曲げられる程度に手綱を持って、やわらかくコンタクトをとることを意識します。

軽速歩で回っていて、停止。「鐙と自分の足の裏の間に、かたいおせんべいを挟んでいると思って。あんまり力入れすぎるとおせんべい割れちゃうし、全く踏まないと落ちちゃうから、割らないように落とさないように。いったん鐙外して、脚をだらーんと下ろしてみて」鐙を外して脚の力を抜きます。「本当は、脚はそこから少し後ろに引いておきたいんだけど、そのまま引くだけだと疲れるから、鐙にちょっと助けてもらうだけです。今の脚の位置を動かさないように、ちょっとつま先をあげて鐙にかけるだけ」かかとを下げる、ではなくつま先を上げる、と言われたのは初めてで、ちょっと新鮮。結果的に同じ形にはなるのですけどね。

それから停止のまま、ひとりひとり脚の位置や踏み方を直されます。私の場合、「いったん鐙外して、そのまま脚を前に出してみて」と言われて、脚を前に振り出すと、「ほら、このままだとつま先は外向くでしょ。膝も外向いてるでしょ。じゃあ脚を後ろにひいてみて、あんまりかかと下げようと思わなくていいから、ちょっと膝を曲げて、膝から下を馬にくっつけてあげる」鐙を脱いだまま、こころもち膝を曲げてみると、脚全体がぴったり馬体に沿った感じがします(レキちゃんはそんなに大きい馬じゃないので、私の体格にもちょうど合ったのかもしれない)。T先生に「ここ」と脚を押さえられた位置を目で確認してみると、あおり革の後ろから脚がはみ出そうな位置。私が思っていたよりもまだ後ろ。

ふたたび軽速歩で周回。油断すると脚が前に出るな、やっぱり。
しばらくして常歩の号令から、「次は正反動で速歩しましょう」ということで、速歩発進(軽い!)から速歩。あ、思ってたよりレキちゃんの反動って高いかも。でも固くはないけど。「KYOKOさん、体はもっと動かしていいの。反動は抜かないとついていけないよ。肩が動いてないから、拳ががたがたしちゃうの。お腹ももっと動かして、馬の動きについていって。お腹を前橋に向かって動かす感じで」と言われ、考えてみたら日の出でO先生にも同じ注意を受けているんだけど(「反動を抜きすぎるな」とも言われているけど)、どうもうまくついていけません。

「速歩が安定したら手綱を片手にまとめて、もう片手で補助手綱持って。あ、レキシントンの鞍にはついてないから、鞍の前橋をつかんでいいです。それで、その助けを借りて、前橋に向かってお腹を押し出すようにする感覚をつかんでください」とりあえず手綱と鞭を内方の手にまとめ、外方の手で鞍の前橋をつかみ、そこに向かって反動ごとに自分のお腹を引きつけるようにします。でも片手手綱って実に馬とのコンタクトがとりにくいなぁ。レキちゃんは軽くて、前のジーガーはそうでもないので、ジーガーにぶつかりそうになるんだけど、片手手綱で控えるのは難しい。レキちゃんが勝手に内方に避けて、ジーガーのお尻を追い抜きそうになります。たまに両手で手綱を持ってコンタクトを取り直してから、また片手手綱でチャレンジ。でもこの状態でコンタクトをとるのはけっこう難しいな。ウエスタンの人はこれが当たり前なんだろうけど、私は何しろ手綱に頼りすぎなもんだから。

気がつくと、いつのまにか30分越えていて、午前中のレッスンは終了。沈静化で少し歩かせてから、馬場の外に出て下馬します。馬装解除して、クールセンサーだけかけて馬房へ。
お昼を挟み、レキシントンは他の方のレッスンで1鞍出ました。しばらく馬を休ませてから、もう1度私が乗ることになっています。ふたたび馬装して、馬場の外で騎乗してから馬場内へ入ります。2鞍目のレッスンは、Qさんと私は馬場のみ。相方は途中まで一緒に馬場をやりますが、途中から別メニューで障害のレッスンを受けることになっています(だから馬が障害馬のサニーボーイ)。
適当に常歩で歩いて、馬が揃ったところで自然発生的に1鞍目と同じ順序の隊列に。
速歩発進から軽速歩の指示、軽速歩ではさっきの脚の位置を気にするようにして走ります。速歩に落とすと、「KYOKOさんアゴ引かないでー! あんまり体倒しすぎない!」と声が飛んできます。上体を後ろに倒したほうがいいように思いこんでいたけど、ちょっと最近やりすぎなのかな。「馬に乗ってるときは、顔を上げてちょっと下目づかいで。普段それやったらイヤなヤツだけど、馬に乗ってるときはそうするほうがいいです。特にA点からX点までは、そういう姿勢が高得点の秘訣です」。

常歩に落とし、「1度人間がバランスを整えましょう。速歩やるよ。速歩が安定したら鐙を外して、さっきと同じように手綱を片手にまとめて、片手でサドルホルダー持って」うわ、鐙上げやるの久しぶりだし。
速歩発進から1周くらいで片手手綱にし、そーっと鐙を外して鐙上げ。ああダメだ、全然座ってられない。鐙を履いているときにはそんなに座れないとは思っていなかったのに、今は反動でどんどんお尻の位置が動いて、鞍から落ちてしまいそうになるので、つい鐙を踏んでしまいます。うーん、だからと言ってふくらはぎで締めつけてしまうのも違うと思うし。「KYOKOさん、脚前に出ちゃダメー」
「そうやって反動で動いちゃうのは、肩か背中か腕か、どこかに力が入りすぎてるからそうなるの」ぜ、全部かも…。落ちそうと思う、腕で前橋を握り締める、たぶんそれで全身固くなる、その悪循環でどんどん体が跳ねてるんだよなぁ、きっと。

「なみあーし。座って、バランス整えましょう。次の隅角から駈歩」で、3頭いっせいに駈歩。駈歩発進の1歩目、レキちゃんが大きく首を横に振りました。上体を持って行かれそうになったけどなんとか持ちこたえながら、瞬間的にレキちゃんが首を振る理由を考えました。あぁそうか、手綱がきつくて「これじゃ走れないよ!」って言ってるんだね。分かった分かった、少し緩めてあげるから。
駈けながら2〜3センチ手綱を譲って、拳もできるだけやわらかく。そうすると、レキちゃんは素直にどんどん走ります。やっぱり手綱だったのか。それでもとりあえず駈歩はしてくれるところがえらいなー。まったく駈歩してくれなかったら何がダメなのか分からないけど、今のはとっさに原因が分かった。いい馬だ。

今日は踏歩転換もされないし、右手前も左手前もスムーズに走れています。何しろ馬が勝手に前に出るし、走ってて気持ちいいわ。前のサニーボーイのほうがむしろ重そうで、お尻を突っつきそうになるのでレキシントンが勝手に速歩に落とそうとするときがあるんだけど、そこから駈歩に戻すのもすごく楽。こういう勢いがある速歩からの駈歩移行って苦手なんですが、この子は安心感があるなぁ。
でも右手前で走っているとき、外方(このときは右)の股関節にいやぁな感じがしてきました。エンデュランスのときにも感じた、なんかスジ違えのような痛みに似た違和感。やだなぁ。「そうそう、KYOKOさんは外方脚それ以上前に出さないんだよー!」微妙な痛みでつい、外方脚が前に出そうになるけど、頑張って引かないと。
「内方の膝、もっと使って!」内方の膝を使うって、どういうことだろう? 自分の膝の位置を考えると、完全に鞍から離れてしまっている。ちゃんと鞍に添わせるということかな? 試しに膝を鞍に当てておこうとしてみると、これが駈歩の反動に負けて、意外なほど鞍につけておくことができません。

けっこうたっぷり駈歩をして、時間がきたのでQさんと私は馬を沈静。「KYOKOさんの当面の課題は、その脚だね」とT先生。具体的にそうやって課題を与えてもらえると、とりあえず目先の目標ができてうれしいな。
そのまま相方は障害レッスンに入ります。レキシントンの手綱を伸ばして歩かせていると、立ち止まったレキちゃんが振り返り、自分の肩のあたりに歯を立てています。手綱を伸ばしていたので、引っ張ってやめさせるのに間があいてしまいました。あとで下馬してから見ると、そこから血がにじんでいる。よっぽどかゆかったのか知らないけど、馬に身っくいをさせてしまったのは(乗っている間は)騎乗者の責任だと思うので、かなり反省。
手入れのときにFさんに言うと、「消毒になるから」と、ムトウハップを溶かしたお湯をじゃぶじゃぶ馬にかけてくれました。

年末年始にかけて、TOMOさんには4鞍お世話になりましたが、ふだん乗っている馬たちと動かし方が全然違うので勉強になりました。どれが正しい、どれが間違っているということではなく、いろんな乗り方、いろんな馬を知っていたいと思うし。
というわけでTOMOさんには、また近々お世話になろうと思っています。ちと遠いけどね。


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