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(2004.5.8 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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さて本日の2鞍目はロゼッタ。一時はほとんど自馬のように乗っていたロゼですが、ここ2ヶ月ちかく乗っていませんでした。
15時からのレッスンなので、14時半に馬房へ向かいます。ロゼじいさんは今日はすでに2鞍乗られているので、なんだかお疲れのご様子。普段なら馬栓棒ごしに顔を突き出してきて、無口をかけさせてくれるのに、今日は顔をそむけられてしまいました。
それでも馬栓棒を外して中に踏み込むと、ちょっと不機嫌そうでしたが無口をかけさせてくれたので、馬繋場に連れ出します。こいつ、疲れてるときに仕事させようとすると、ちょっと怒るんだよねー。怒りのパワーで動くかと思いきや、ふてくされて動かないんだ、これがまた。

ブラシかけはさっきやっていたようだったので、蹄の裏堀りだけして装鞍。今日もティーディマン(マルタン)はなしだな。装鞍を終えてしばらく待機していると、前のレッスンが終了したみたい。馬繋場が混むので、早めに馬場に出ることにします。
馬場の中央まで連れて行き、さてどうするか。ロゼの小ささなら踏み台なしで乗れないこともないけど、と考えながら腹帯を締めなおしていると、I野先生が踏み台を持ってきてくれました。
騎乗してみると、うわぁ、薄っぺらいなぁ。こいつってこんなに細かったんだっけ。ここのところ、体格のいいダンスとかジュンヨーばっかり乗っていたから、よけいにロゼが小さく思える。

他の馬の準備がまだできないので、先に常歩で蹄跡へ。あー、こりゃ重いわ。話にならん。さっきまでティーディマンをつけていたせいか、思いっきりハミにもたれようとするし、脚で圧迫しても全然首が起きてきません。仕方ないな、鞭で動かすか。
びしばし鞭を使いながら歩かせますが、鞭が効くのは入れた瞬間だけ。次の歩にはもうもとに戻っている。だからって、使いっぱなしではますます効力がなくなるし。もともとニブめの馬ではあるけど、しばらく乗らないうちにますますニブくなってるような気がするな。
この時間はジュンヨー、コスモ、相方のアルフォンス、私とロゼッタの4頭部班。そのまま蹄跡を歩かせていると、他の馬の準備ができたらしく、私の後ろに入ってきました。それを見たO先生が「おや意外な展開、ロゼッタが先頭にいる。じゃあしばらくこれで行きましょう」あのー、私決して先頭切りたくて切ってるわけでは。

「では始めましょう。気をつけ、速あーし」で、速歩に以降。欲を出して半減却なんぞを使って出そうと思ったのですが、馬が反応しない。仕方ないな、鞭か。
反動の硬いロゼッタですが、私はこの馬に乗っている回数が異常に多いから慣れているらしくて、けっこう座りやすいかも。すぐ軽速歩の指示が出たので、軽速歩をとって走らせます。軽速歩だと鞭を入れるタイミングが測りやすいので、どんどん鞭で前に出していきますが、しっかし重いな。
軽速歩でびしばし脚と鞭を使いながら前に出していると、だんだん前に動くようにはなってきましたが、巻き乗りをするといきなり勢いが落ちる。つまりちゃんと前に出てないってことだよなー。

ロゼッタが先頭だとのろいので、さすがに途中で順番を入れ替えられました。それぞれに順番を入れ替えながら、軽速歩を続けます。
斜め手前変換で、「線上歩度を伸ばして」の指示。ロゼッタはこれが得意だから、いっそ座って座骨で推して前に出したほうが出るかも。と思って座ってみたら、やっぱり伸びるじゃん。でも蹄跡に出るとやっぱり勢いが落ちるので、馬が知っていて歩度を伸ばしただけのような気もするが。
「次の隅角で半巻き、できる人は帰りで斜め横足」ロゼッタができないわけはないので、やらせてみようとしましたがうまくいかない。私の斜め横足の扶助がいいかげんなんだよな。

「列へ」で馬場の中央へ。中央線で馬をとめると、「では1頭ずつ駈歩行きましょう。他の馬は中央で待機してくださいね」ということで、私はこのとき最後尾にいたので馬を止めて待機。するとロゼッタが首を下げてハミにもたれ、休憩しようとします。おーい、誰が休んでいいといった。脚で圧迫すると、「お、なんだダメなのかい」と首を上げてくるのですが、10秒くらいしかもたず、またもたれてくる。
このまま3頭分の駈歩を待つ間、こいつに緊張を保たせたまま停止しておくのか、きっつー。いっそ常歩で内蹄跡を回っていようかとも思いましたが、コスモあたりが内側に切れ込んでくるとイヤだしな。脚の圧迫をやりっぱなしでも、馬が慣れてまた無反応になるだろうから、首が下がりそうだなと思ったときに脚で軽打して刺激します。

3頭とも駈歩が終わって、ようやくロゼッタと私の番。すっかりだらけてしまったロゼッタを、このまま蹄跡に出しても駈歩なんか出るわけないから、速歩で蹄跡に出ることにします。
脚で蹴って前に出しますが、常歩で出ようとするので、長鞭で一発びしっとムチをくれます。O先生が苦笑いして「おぉイタそー」、「だって先生、こいつ寝てるんですもん」。速歩出たからいいんだいっ。
蹄跡から駈歩発進、ここでもちょっと欲を出して半減却を使ってから、と思ったのですが速歩になってしまいました。うーん、どうも使い方がうまくないんだろうな。
「ロゼッタは圧迫だけで駈歩出ると思いますよ」そっちのほうが早いか。とにかく1度出せば、次からは出しやすくなるだろうし。基本どおりに内方の拳を控え、外方の脚を引いて内方脚で圧迫。お、出るじゃん。でも駈歩にはなったものの、やる気ないなーこいつ。腰の高い駈歩だ。
この馬場の中では、鏡の前あたりが砂が深くて力がいるのですが、そこで前に推しだそうとしたら踏歩転換されてしまいました。このまま続けてもいいけどな、どうしよう。と考えていたら勢いが鈍ってしまったので、一度常歩に落とします。

ふたたび駈歩発進、今度は軽く半減却を使ってみて、ちゃんと出せました(本当に半減却に反応したのかどうかは分からないが)。ふん、出たからには維持してもらうわよ。
1完歩ごとに鞭を使いながら駈歩。お、さっきよりは前に出るし、少しは腰も高くないか。ロゼッタは飛節の曲がらない馬なので(昔は曲がってたのかもしれないけどね。今は年寄りだからなのか、なんか固まってる感じ)、腰の高い駈歩をするのは仕方ないかもしれないが、あんた曲りなりにも馬事公苑で馬場を踏んだ馬なんだから、もう少し後肢を踏み込みなさいよ。
2〜3周駈歩をして、先生の指示で常歩へ。ロゼッタの下方移行って、ジュンヨーやダンスと別の意味で難しい。ジュンちゃんやダンスくんは止まらないほうですが、ロゼッタは急に止まりすぎるんです。速歩から常歩に落とすときでも、いったん停止してから常歩で動き出すような下方移行になる。

隊列を組みなおし、蹄跡で軽速歩。出ている指示は軽速歩だけど、さーて今日はこれで終わりだ、ちょっと座ってみるか。
とにかく今は、座りたいのです。半減却が使えないだとか、拳ががたがたして馬の口に悪影響を与えちゃうだとか、つま先が開きがちだとか、つきつめていくと全て私が座れていないことに起因しているような気がするから。とにかく安定した騎座を手に入れたい。
ロゼッタはかなり座りにくい馬ではあるけど、まったく座れないことはない。でも試しに鐙を脱いでみると、とたんにお尻が跳ねてしまうのは、やっぱり座れていないんだよなぁ。

時間が来たので、少々沈静化をしてからレッスン終了。あとから一緒のレッスンでコスモに乗っていたSさんが「今日はロゼよく動いてたじゃない」と言ってくれましたが、私としてはまだ不満。1課目を踏み始めたころのロゼってもっと動いたという記憶があるので、こんなもんじゃないはずなんだよなぁ。あそこまで持っていけないのは、私の力不足というしかないけど。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)

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