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(2001.8.25 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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今日も今日とてトリコさん。
続けて同じ馬に乗るのは効果が
あるらしいです。でも続けすぎると
他の馬に乗ったときに下手になるらしいが トリコべろ〜ん
ここのところ3〜4日に1鞍のペースで乗っていたので、10日も間があくとずいぶん乗っていない気がします。
今日の騎乗は11時から。10時半にクラブに着き、ホワイトボードで騎乗馬を確認すると、トリコロールとアルフォンスの所にそれぞれ、私たちの名字が書いてあります。
これはもちろん、トリコロールが私ってことだ。

アルフォンスはあらかじめ下乗りをするらしく、スタッフのKさんが馬装をして馬場に出していました。
オーナーが、「じゃぁトリコロールの馬装をお二人でやって下さい」ということで、トリコの馬房までお迎え。
トリコは馬房のなかで、寝ワラをもぐもぐして遊んでいました。
馬房の扉を開けて、トリコを呼んで小さく切ったニンジンをあげると、それを食べ終わったトリコはあっちを向いてしまいます。
そのままでは無口がかけられないので、トリコの首の下から手を回して鼻先を押さえようとすると、トリコは軽く噛みつくふりをして嫌がります。
Kさんが「もっと馬房の中に入っちゃっていいですよ」と言うので、馬房の中に踏み込んで、トリコに無口頭絡をかけます。引き手をつけて、蹄洗場へ。

トリコを蹄洗場につないで、ひづめの裏掘りをしようとしてふと迷いました。待てよ、ブラシかけの方が先だっけ?
不安になって相方に聞いてみると「そうなんじゃない」というので、ブラシかけから始めます。
プラスチックブラシで首からブラシをかけようとすると、トリコが首を曲げて噛もうとします。この馬の場合、本気で噛むつもりがないことは分かるので大して怖くはないのですが、こういうことは珍しい。ご機嫌ななめかな。
無口を手でつかんで押さえて、ブラシをかけていると、オーナーが
「裏掘りはしました?」と声をかけてきたので「まだでーす」と答えると、
「裏掘りからやらないと、ハエが寄ってくるよ」
ありゃっ、やっぱり順序を間違えてたのか。慌てて鉄爪をとってきて裏掘りを始めると、オーナーが馬の脚の上げさせかたを実践して教えてくれます。
裏掘りが終わると、「つまってた寝ワラにハエがたかるから、これはほうきで後ろに掻きやってね。馬の下に置いておくと、そこでハエが集まってくるから、馬が落ち着かないよ」
ハエがいたから、トリコが落ち着かなかったのかな?というよりは、私に「おまえ手順が違うじゃないかよ」って文句をつけていたんじゃないだろうか(笑)

馬装もオーナーにコツを教えてもらいながらやり、馬場に出るときもついてきてくれて、立つ位置や手綱の持ち方にチェックを入れてもらう。
馬場に出ると、アルフォンスにはまだKさんが乗っていました。
オーナーが踏み台を持ってきてくれて、騎乗。

今日のレッスンはトリコロールとアルフォンスの2頭です。指導はI野先生。
「じゃあ奥さんのほうが先頭で、蹄跡へ進め」
発進はわりとスムーズ。蹄跡まで出て、左手前で常歩。何周か周回を繰り返し、中央線に出たり、そこからまた蹄跡に向かって曲がったりと方向転換の練習。内方脚・外方脚を使うことにも少し慣れてきて、回るような曲がりかたから、かくっと折れるような曲がりかたができるようになってきました。
でも一度、「曲がりすぎ」と指摘されてしまいます。90度ではなく、80度くらい曲がっていました。曲がりかたの問題よりも、曲がった直後にまっすぐ歩けていないということかもしれない。

先生が短鞭を持たせてくれました。ということは軽速歩が始まります。
今日は自分なりに軽速歩のテーマがあります。”前傾にならない”
前回のレッスンで指摘されていることですが、ネット上で解消法を聞いたところ「立つときに肩を上に上げようと意識しているのではないか?腰を前に持っていくつもりで立ち上がると上手くいくかも」というアドバイスをもらいました。それを意識して軽速歩を始めます。
「軽速歩、すすーめ」の号令で、号令からあまり遅れずに軽速歩が出せました。前傾にならないように気をつけて、腰で立つ・座るのリズムを取ります。お、なかなか上手くいってるんじゃない?

軽速歩のまま「順次巻き乗り」の指示がでますが、前回のレッスン同様、トリコは常歩での方向転換にはついてくるのに軽速歩での方向転換ではいうことを聞いてくれません。指示が出てから3分の1周くらいしてから、ようやく巻き乗りをしますが、えらく小さい円を描いてしまいます。
やはり何か扶助に問題があるのだろうなぁ。

木陰になるところで停止の指示が出て、先生から脚の位置を直されます。
私はどうしても脚が前に出がちになるらしい。また、くるぶしで馬体に脚を入れようとしているから、ふくらはぎの内側を使うようにという注意もありました。
自分で思っているほどには、かかとが下がっていないみたい。
また、座りかたについても指導が。「体を腰から前に倒して、そのまま体を起こすと、鞍にお尻が当たるだろう?座骨が当たるように座る。女性には分かりにくいんだけどね」
体のつくりの問題だろうか?確かに、気にしていないと座骨のありかって知らない。腰を入れて、腹を突き出すくらいのつもりで座ると確かに当たるんですけど。
私、自分がわりと姿勢がいいつもりだったんですが、背筋が曲がっていないだけで、腰が入っていないんだなぁ。レッスン後、なんども「座る」について考えてしまいました。

軽速歩を続けるうち、「速歩に落として、正反動で」という指示が出ます。
立つ・座るで反動を抜く軽速歩と違い、速歩は鞍にお尻をつけっぱなしで、体を反動に合わせるものです。
腰を鞍に落として、正反動をとろうと思うのですが、ぼぅん、ぼぅんと鞍の上で体が上下する。
ビジターのとき、正反動で乗ったときもこんなだっただろうか?こんなに体が跳ねては、馬の背中に与える衝撃もかなりのものではないかと、跳ねないようにと思うのですが役に立たない。反動で鐙が何度も外れる。

その様子を見ていた先生が、
「奥さん蹄跡の内側に入ってきて」というので、トリコを蹄跡の中に入れると、馬場の中央に黒いひもが落ちている。あれはもしかして調馬索?(馬を繋いだまま走らせたりする、長いひものこと) ついに出たか!
というのも、ネットで相談したときに「調馬索で回してもらって、バランスを覚えては?」とも言われていたから。

予想通り、先生がトリコの頭絡に調馬索を繋ぎ、その状態で常歩を始めます。
「だんなさんは一人でどこまでやれるか頑張ってみて」の一言で、相方はあっさり見捨てられ、私の調馬索レッスンが始まります。
先生の持っている鞭でトリコに速歩を出させ、「内側の鐙だけ脱いで」
そのままで2周ほどしたところで、「外側の鐙も脱いで」
両側とも鐙を脱ぐと、驚くほど腰がしっかり鞍に密着し、体が跳ねません。
「そう、その感覚で反動をとるんだ。鐙をはくと、反動が逃げないからもっと体が跳ねるね」

それで数周したところで鐙をはき直し、調馬索を外してもらって蹄跡に戻ります。
軽速歩を出すと、さっきの感覚がまだ残っていて馬の反動に体を合わせるのが楽。
「いいぞ、柔らかく乗れてるぞ」
速歩に落とし、正反動をとるとやはり体は跳ねるものの、さっきのようにぼぅんぼぅん、ではなく、ぽんぽんと軽く跳ねる感じ。
この日のレッスンでは、最後まで「前傾している」と指摘されることなく終えられました。一応、最初の目標は完遂と言っていいでしょうが、先生が「今日はたくさん課題を与えたけど大丈夫かな?」とおっしゃるとおり、まだ目標はたくさんある。

クラブハウスに帰ると、ママさんが「今日はお上手に乗れてましたよ」と褒めてくれました。
でもまだまだたくさん課題があるということを、誰よりも自分が良く知っている…
今日もお昼をみんなで食べながら雑談。
「鐙が外れちゃうというのは、ちゃんと踏めてないからですか?」
「そりゃあそうだね。踵を下げるという姿勢は、普段の生活でしない格好だからな」
慣れの問題なのかなぁ…慣れたら上手くできるようになるんだろうか。

お昼が終わって、トリコロールはビジター2人が乗ることになっています。
ビジターさん達は、小学校低学年の兄弟でした。(あとで聞くと、なんとオーナー夫妻のお孫さんらしい。そんなお年には見えないんですが)
「あれくらいの年から乗馬始めるなんて羨ましいねー」なんて言いながらみんなで眺めていたのですが、トリコ、なんか私のときと態度が違うぞッ!?
私のときは、ちょっと手綱が緩もうものならすぐ首を下げて足下のハエを追ったりして、手綱を引っ張られていたのですが、子供達が乗っているときは非常におっとりとして、目なんか今にも眠りそうなくらい細い。どういうこと〜?
私より子供乗せてる方が楽ってか。ちょっとショック。


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