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(2001.10.21 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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日の出の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の馬場
今週は相方が資格試験のため「行けない」ということで、「じゃあ一人で乗ってくるわ」と、相方が試験に出かけたあと一人で倶楽部に向かいました。ちょっと肌寒い。

予約は11時なので、今日も30分前に倶楽部に着きました。ホワイトボードの騎乗予定を見ると、ハイセイコーJr.と美星(ミホシ)の両方にうちの名字が入っています。あれー、「ひとりで」って予約してたはずだけど、いつものことだから二人と思われたんだろうか。
するとクラブハウスからママさんが出てきて、「一人だったのね」やっぱり、一人って聞いてたけど高階さんいつも二人だしねぇ…と迷ってくれたらしいです。 で、「どっちに乗ったらいいでしょう?」「そうねぇ、どっちがいいかな。」試しに、「美星まだ乗ったことないです」と申告してみると、「じゃぁ美星にしましょう」ということで、今日の騎乗馬は美星に決定。
いつものトリコロールは今日はビジター係のようです。

美星は前のレッスンで使っていたので、馬装はしなくていいな、と思ってゆっくりめに蹄洗場に行ってみると、鞍が外してある。前の人が、次が入ってないと思って外してしまったみたい(わざわざ謝りに来てくれました)。
時間がないので、あわてて馬装をします。でも美星は馬装で手こずらせない馬で、ハミもわりとあっさり入れさせてくれました。
鐙の長さを自分に合わせようとしますが、すでに鐙革は一番短いところになっていて、これ以上短くなりません。なんかちょっと、自分には長いようなんですが、どうしようもない。
そうしてる間に、前に美星に乗ったとおぼしき人が「美星は動きにくかったなぁ」なんて言ってるのが聞こえました、そうか、動きにくい馬なのか。

馬場に引き出し、騎乗します。
騎乗してみると、やっぱり鐙が長い。鐙の上に立ち上がって、お尻が鞍から離れない…
そばにいたスタッフのI田さんに「長いですぅ」と訴え、左の鐙は、革を鐙に一巻きして短くしてもらいました。すると短すぎたので、1穴長くしてもらう。
じゃあ右は…とやってみると、右の鐙は何もしなくても、一番短い長さでちょうどいいみたい。「あれ、ってことは左も大丈夫なんじゃないですか?」と左も鐙革を巻かないで普通に短いところにしてみましたが、やっぱりダメ。鐙革の左右の長さがもともと違っていたらしいです。
それでもちょっと長めかな、と思いつつもそれでいいことにして、馬を出します。鐙を履くときに気がついたのですが、この鐙、踏む部分にゴムがはまっておらず、アルミむき出しのまま。だから乗れないってことはないのですが、踏み心地は違うだろうな。

脚を締めても、蹴っても前進してくれないので、前に先生に言われたことを思い出して少し左に回してみると、動きました。
I野先生から「隣の馬場に出て」と言われ、今まで使ったことのない、大道路側の馬場に出ます。
今日のレッスンはFさんのウィンダムと2頭部班、Fさんとはだいぶレベルが違うので、迷惑をかけることは必至。

蹄跡を常歩で周回始めますが、美星はどうしても蹄跡の内側に入ってこようとします。
「内にささるようなら、外側の手綱を短く持って」
言われた通りにすると、確かに美星は蹄跡に入って、そのまま歩いてくれるのですが、顔の向きがヘンかも…顔だけ内側に向けて、ちょっと不自然な格好で歩いています。外側の手綱、引っ張りすぎなのかなぁ。
(あとから考えれば確実にその通りで、ハミが痛かったに違いない。ごめんね、美星。)

さて速歩。I野先生に長鞭を持たされて、脚を強く使いますが、なかなか速歩が出ない。v 脚を使い続けて、美星の首使いが上下に激しくなったときに「今だ、今ムチ入れて」という先生の指示でムチを入れると、速歩が出ました。
いったん軽速歩をとると、けっこう美星はスピードを出したがるみたい。前のウィンダムはわりとのんびりした速歩を出すので追いつきそうになり、馬間距離2馬身を保とうと手綱を控えると、それがちょっと強すぎたのか「おっとっとっ」という感じで常歩に落ちてしまいます。

馬場の中央に、今日は白く塗られた丸太が何本か転がっています。
丸太は図Aのように並んでいました。道幅は70センチくらいだったと思います。
Fさんから、まず図Aの矢印のとおりに常歩で。馬を入れてみると、カーブが意外にタイト。内方脚と外方脚を意識して、なんとかクリア。蹄跡に戻ると、「軽速歩で」の指示。なかなか走ってくれないけど、1周してもとに戻ってくるころにはなんとか軽速歩に。
「じゃあそのまま入って」
軽速歩のままですかぁ?あのカーブ、走りながら曲がれるのかしら。
蹄跡から馬場の内側に入り、図形に向かうとき「速歩で」と注意が。そうだ、直線で走ってるんだから手前とっても意味ないや。
丸太への進入までは速歩のままできましたが、カーブで常歩に落ちる。速歩のまま内方脚・外方脚を使うのはどうもまだ上手くできなくて、手綱に頼ってるせいだろうな。頭では分かってるんだけど。

何周かするうちに、なんとか速歩のままカーブできました。
一度常歩に落としてゆっくり周回、その間に先生がなにやら丸太を移動させています。
出来た図形は、図Bのようになりました。スラロームかな。
とりあえず常歩のまま進入、丸太のすき間は50センチもなく、角度もさっきよりもさらにタイトだ。難しい。
どうにか馬を回らせて蹄跡に戻ると、やっぱり軽速歩の指示が。これは私の技術では、ぜったい速歩のままでは無理だ!
そう思いながらやっちゃったせいなのかもしれませんけど、蹄跡で軽速歩を出し、蹄跡から馬場内に進入しようとした時点で、すでに美星は常歩になろうとしてくれる。
結局スラローム内でいくら脚を使ったり蹴ったりしても常歩のままで、先行してすいすいウィンダムを動かしていたFさんが、1周してきて追いつきそうな勢い。
先生が「Fさん追い抜いて」というので、軽速歩を出す努力をいったん中止してFさんが追い抜いてくれるのを待つ。追い抜かれたところで軽速歩を出し、Fさんに続いてもう一度スラロームに進入…止まる。どうしたらいいの〜。

何度もFさんに「抜かしてください!」と叫びながら同じことを繰り返しましたが、結局速歩のままではクリアできませんでした。
「運動会では、これのもっと長いのをやるからね」
ひー。自信ない。

あとはひたすら軽速歩で、蹄跡を何周かしました。
ただ走るだけならだいぶ落ち着いてできるので、自分の騎乗姿勢なんぞに気を配る余裕ができて気がついたのですが、今日はかかとが全然下がってない。
今日使っている馬場には鏡がないので確認できませんが、いつもなら正面から映したら自分の足の裏が見えるのですが、今日はきっと見えないだろう。
鐙の長さが長めなせいなのか、鐙にゴムが張ってないせいなのか。
いずれにせよ、道具が変わっただけでこんなに乗りづらいなんて、悩みはつきない…

常歩におとし、手綱をゆるめて沈静のため数周。馬場の中央に馬を並べ、今日のレッスンは終わりです。
「先生、私今日は、いかにトリコに頼って乗ってるかわかりました」
「そんなもんだよ、そうやって分かっていくんだよ」
下馬しようとすると、美星は先生のほうにすり寄って行きます。
「ああ、今日はニンジンあっちに置いて来ちゃったんだ、あとでやるからな」
そういうことね。先生がいつもウエストバッグに入れているニンジン目当てだったらしい。
試しに持っていた角砂糖をあげてみましたが、食べようとしませんでした。
(馬は角砂糖が好きなはずなんだけど…あとでトリコロールにあげてみたら、がりがり食べた)

美星の馬装を外していると、となりの馬場でビジターさんに教えていたK野さんが、こっちも見ていたらしく、
「美星、けっこう動いてたじゃないですか」
「あれで?かなり苦労してたんですよ」
美星ってやっぱり動きにくい馬なんだろうか?自分のレベルとしては、あれで十分だったのかな(と思いたい)。

図A
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