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(2001.11.3 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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桜吹雪
桜吹雪。
久しぶりに騎乗した写真を撮ってもらいましたが、
だいぶ騎乗姿勢らしくなってきたかな
今日は日の出乗馬倶楽部の運動会。
天気予報は午後から雨となっていましたが、すでに重めの曇り空。肌寒い一日です。
集合時間の10時ちょっと前に、倶楽部に到着。今日はクラブハウスの前に受付が設けられていて、先輩会員のTさんが受付をしてくれました。
クラブハウスの中も外も、今まで見たこともないような人の多さ。

受付で渡されたプログラムを見ると、私は一番下のクラスのサクラ組。
参加する競技は、部班運動、琴平(馬でやる椅子取りゲームのようなもの)、ジムカーナ。
さらにプログラムをめくると、実行委員リストがあり、進行係のところに自分の名前が。ひぇ〜、進行係って何するの?聞いてないよー。
準備に忙しそうなママさんに行き会ったとき、「高階さん、進行係なんだけど」と言われ、
「はい、何したらいいんでしょう?」
「放送とかしてもらうから、とりあえずマイクの近くにいてもらえれば大丈夫ですよ」
馬場に面して、会議机が置いてあり、CDラジカセやマイクがスタンバイしていました。とりあえずここにいればいいのね。
同じ進行係のKさんとおしゃべりしていたら、「先週美星から落馬したばっかりなの」というじゃありませんか。Kさんも私も同じサクラ組で、しかも琴平・ジムカーナでは同じ美星に騎乗予定なのです。落馬してすぐ後の騎乗も怖いだろうと思うのに、しかも同じ馬。もうこれも何かの巡り合わせだよね、と笑う彼女、偉いなー。

予定では11時の開始でしたが、天気が崩れそうなことと、ほとんどの人が集まったので、10時45分ごろから開会式。
「選手のみなさんは、開会式を行いますので馬場中央に集合してください」
選手って? 放送とか手伝わなくていいかなー、とうろうろしていると、I野先生が「君たち選手だろ、早く馬場に出なさい」
ここにいる人、ほとんどが選手だったようです。
馬場に出ると、I野先生が開会の挨拶をし、続いてオーナーの挨拶。
また、I野先生のお知り合いのようだったのですが、栃木県馬術連盟の会長でいらっしゃる先生が、来賓兼特別審査員として挨拶をされました。

競技はすぐに開始。競技順番は、最もレベルの高いユリ組、次のレベルのバラ組、そして私の属する最下層レベルのサクラ組。
日の出乗馬倶楽部ではふだん、レッスンのクラス分けをしていませんが、この日はあらかじめ申告した鞍数でクラスを分けたらしいです。

最初の競技は、ユリ組の部班運動。なんと11頭部班(日の出の貸与馬の最高頭数)。
この日はいつも使っている2面の馬場をくっつけて1面に(脇に小さい待機馬場は作ってありますが)してありますが、11頭を並べるとほぼ一杯。
この人たちは普段のレッスンの中で駈歩もあり、障害競技をやっている人も混じっているクラスなので、きれいに馬をさばいていましたが、私のレベルでこんな馬混みにいるのは怖いかも。
と思っていたら、さすがに11頭もいると半巻きのとき、最後の馬に向かって先頭の馬が向かっていく格好になり、びっくりした最後の馬がちょっと跳ねていました。正面から向かってくるものが苦手なんですね、馬って。

ユリ組、バラ組と部班競技が終わり、次はサクラ組の私たちの番。サクラ組は人数も多く、技術的にも多頭数ではあぶないので、さらに3組に分けて6頭部班。
私の指定馬は桜吹雪。以前乗ったとき、走りやすかったのでラッキー。
でも以前乗ったときは鞍がオーナーの私物だったので、鐙が踏みやすかったのは道具が良かったせいかもしれないし。

騎乗、挨拶のあと、先頭に続いて馬を蹄跡に出します。
お、やっぱり発進も楽。前の馬にあまり遅れず出ることができました。
歩き出してみると、さくらは首をよく使って歩くので、騎乗しているこっちも分かりやすくて随伴がしやすい。
速歩になると、前回感じたのと同じく、さくらはとっても走りたがり。一歩ごとに手綱を握りしめて、手綱を控えっぱなしにしても、前のウィンダムに追いつきそうになります。馬間距離を1馬身と思っていても、どんどん縮まっていっちゃう。これじゃあ点数は稼げないだろうな、きっと。
でも速歩の正反動、前にくらべてずいぶん楽にできるようになったかも。

速歩、軽速歩から停止。さくらをぴったり止めれらなかったせいもあるんだけど、前のウィンダムがちょっと後ずさりしてしまい、ウィンダムのお尻にさくらの顔がくっつかんばかりになってしまいました。まずい、ウィンダムはバックをとられるのが苦手なのに。
クラブハウスから見ていた人々が、ウィンダムの騎乗者に「すこし前に、前に」と言ってくれますが、ウィンダムが動いてくれないらしい。仕方ないので、さくらを少しバックさせてみよう。
脚でプレッシャーを与えて、手綱を引くと、一歩下がってくれました。
部班競技としては、我ながらあまり良くないと思うけど。

競技は30分弱、いつもの50分レッスンから比べるとえらく短いような気がする。
速歩、軽速歩、巻き乗り、その程度で、ずっと左手前で終わりました。いつものレッスンよりは難しくはなかったけど、点数つけられてると思うと少し緊張しました。

競技はお昼休憩を挟むはずでしたが、雲行きがあやしいので早め早めにプログラムをこなすため、次の競技へ。次は琴平、馬を使った椅子取りゲームです。
スタッフ、男性会員総出で丸太を動かし、直径が10メートルくらいの放射状に並べます。音楽に合わせて円の周りを速歩(駈歩禁止)、音楽が止まると同時に丸太に区切られたスペースに馬を入れることができれば勝ちというもの。
部班と同じく、上級者のユリ組から競技開始。ふつうの椅子取りゲームと同じく勝ち残り式で、回数を重ねるごとに馬を入れるスペースが減らされていきます。
1頭分のスペースに2頭が入ってしまったり、二つ空いているスペースの近いほうをレディーファーストで譲ろうとして、自分が遠いほうに行くために思わず駈歩を出して失格になってしまったり。人の競技を見ている分にはとってもおもしろく見ていたのですが、ぽつっと雨が落ちてきました。あらら。

バラ組の競技のとき(だったと思います)、何かに驚いたのか、それともバランスを崩したのか、桜吹雪に騎乗した人が落馬してしまい、さくらが放馬してしまいました。
何かから逃げるように、馬場内を走り回るさくら。他の馬に騎乗している人に、先生が「馬を押さえてろ!」と言い、さくらを落ち着かせるために「オーラ、オーラ」といいながら、何人かがさくらの無口をとろうと近づきますが、無口をとろうとするとまた反対側に跳ねて駈け出すさくら。
待機馬場の方に駈け出ようとするさくらの前に、腕を広げて立ちはだかるMさん、彼女はとても上手い人だけど、見た目はおとなしげなお嬢さんなのに勇気ある。立ちはだかられて、またさくらは身を翻して駈け出します。
しばらく駆け回ったあとで、待機馬場に出たところでようやくさくらは落ち着き、無口をとって掴まえられました。

さて自分たちの班の番。待機馬場で美星に騎乗して、歩かせてみると、歩くんだけどあんまり元気なし。やっぱり前回乗ったとき感じたように、私には動かしにくい馬のようです。
待機馬場から競技馬場に出て、円の周りを回ります。常歩では回ってくれるんだけど、速歩にならなきゃ競技にならない。美星に速歩を出させようと格闘しているうちに音楽が止まり、馬をスペースに入れる段階にすらならずに私の琴平競技は終わってしまいました(笑)。

次は玉入れ競技。これはレッスンのときに練習させてもらったので勝手が分かっています。
全てのレベルの人を混ぜて赤・青・黄の3組に分け直し、それぞれの組に2頭ずつ馬を配して、交代で一人2往復ずつして玉を入れてきます。
スタートラインから玉を入れるバケツまでは20メートルくらい。
私は青組で、使う馬はサーブとウィンダム。どっちにも乗ったことはありますが、動かしやすいのはウィンダムの方だなぁ。でも競技として考えると、スピードの出るのはサーブのほう。
いろいろのレベルの人がいるので、上手い人にサーブに乗ってもらおう(笑)。

青組は12〜13人くらいで、リーダーTさんの指示のもと、並んで順番を待ちます。
上手いぐあいに、自分の番にウィンダムが回ってきそうだ。しめしめ。
順番が来て、ゴルフボールをひとつ握ってウィンダムに騎乗し、自分の前のサーブ騎乗の人が帰ってくるのとバトンタッチする形で、玉を入れるバケツに向かって歩き出します。タイムトライアルなので、速歩を出そうと思ったのですが、たまたま隣の組の馬が斜行してこっちの領域に入ってきてしまっていて、そこに向かって走っていったりすると馬が驚きそうなので、とりあえず常歩。
バケツにたどり着いて、ボールを投げると、どうにか入った!
ウィンダムとともに振り返ると、ゴールのみんなのところまで障害物はなし、今度は速歩で戻ります。
ゴールラインでもうひとつボールを渡してもらい、もう一往復です。
今度は始めから速歩で向かい、バケツの手前で止まりましたが、ちょっと遠すぎた…そのまま投げましたが、今度は入りませんでした。
速歩で戻り、ゴール。次の人にバトンタッチします。

けっこう白熱しましたが、私たちの組は総合タイムでは2番手。
それでも「ビリでなくて良かったね」と喜び合っていると、玉が入った数で1番だったため、ポイントで同着になっていました。
そんなわけで決勝戦、こんどは代表者決戦です。
決戦では残念ながら負けてしまいましたが、こういうのは運動会らしくて面白かったです。

いよいよ雨が本格的に降ってきました。
とにかく競技は続行ということで、次は個人競技のジムカーナです。
ジムカーナのコース自体はレベルに関わらず同じですが、レベルごとにタイムを競う形になります。
馬場には丸太がさまざまな形に並べられ、コースが作られました。進入から直角に左折、出たところにある柱を軸に巻き乗り、そのままパイロンでスラローム、馬を返してジグザグ通路、もう一度通路に進入から直角に左折、柱を軸に巻き乗りをしてゴール。(左の図をご参照下さい)
最初の組の人はうまいので、馬場に入って挨拶をすると、スタートラインから速歩発進。なんであんなにキレイに馬を回せるんだ、って思うくらいです。
このころになると雨がざんざん降りになり、棄権する人が出てきました。ウィンドブレーカー着用で美星に騎乗し、待機馬場で歩かせながら待っていると、自分の順番が早めに来てしまいました。
とにかく待機馬場から競技馬場に出て、スタートラインに立ちます。頑張って速歩発進…のつもりが、仕方なさそうな常歩発進。自分が下手くそなだけですけどね。
とにかく速歩を出そうと脚や鞭を入れながらコースを回りますが、ぜんぜん反応しない。巻き乗りなんて、そんなに内方脚を強く使ったわけではないのに、馬が「回るところ」と心得ているらしく、最小限ぎりぎりの回り方をする。美星、なんで半径2メートルの巻き乗りが自分で出来るの…柱にぶつからんばかりです。こっちの技量を見てるな、くそ。
もうタイムなんて聞きたくもないぐらい、のそのそしたジムカーナでした。

それでひととおり競技は終わり、あとオープン競技の障害が残っていますが、美星はもう出ないので最後に乗った私が馬を上げます。
馬場からあげて、馬繋場につなぎ、びちょびちょの美星の馬体から鞍や水勒を外します。鞍の下も汗でぐちょぐちょ、寒いのと濡れたので馬体から湯気が立ってる。スタッフのSさんが「馬が風邪引くんで早く拭いてやって下さい」というので、タオルでとにかく拭いてやるけど、美星は冬毛が出始めて毛深いので、なかなか乾かない。
指導員のKさんが「こいつら昼飼いもらってないんで、馬房に戻して飯食わせて下さい」と言います。えっ、今15時だよ?いつも12時にもらってるのに、プログラムが押してたから予定が変わったらしい。そりゃあやる気も出ないよねぇ。お疲れさまでした。

馬を上げて戻ると、障害競技。日の出乗馬倶楽部では障害をコンスタントにやっている人は少ないので、点数なしのオープン競技。男性のAさんと女性のMさんのふたりが、軽速歩での40〜50センチクラスの障害を4つ飛越します。
そのあと、I野先生のアナウンスによれば「皆さんお待ちかね、Kくんの障害競技です」
指導員のKさん、最近山梨のほうに修行に行っているということですが、駈歩で60〜70センチの障害を飛越。さすがにかっこいいのだ、これが。

これですべてのプログラムは終わり、土砂降りのなか表彰式。私は玉入れの団体2位だけだったんですが、手作りの馬カードをもらいました。
このあとバーベキューのはずだったのですが、雨のためなんとなく中止。ママさんの手作りの豚汁やサラダをいただきながらビールを飲んでいると、オーナーがクラブハウスの軒下にバーベキューのコンロを持ち出し、みんなでサンマを焼いて食べました。ああ楽しかった。

そういえば今日は、初めて馬にまたがってからちょうど1年目。間にちょっとブランクがあって、乗馬経験1年とはまだ言えないんだけど、1年の上達ぶりとしてはこんなもんでしょうか。

ウィンダム
今日はたてがみを編んで
おしゃれしてもらったウィンダム

ジムカーナ
ジムカーナのレイアウト

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