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(2001.11.23 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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日の出の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の馬場
割と久しぶりのレッスンなので、今日は2鞍乗ることにしました。
11時と13時からの予約にしたので、10時半に倶楽部に到着。ホワイトボードで騎乗予定を確認すると、今日は1鞍目がトリコロール、二鞍目がサーブ。相方は2鞍とも桜吹雪。私の愛するさくらに2鞍も連続で乗るなんてずるい〜。

トリコロールは今日まだ全然使っていないので、馬装から。
馬房に行くと、トリコさんが馬房から顔を出しています。そのまま無口だけかけてやって、馬房の扉を開けると、トリコが馬房の扉に顔をひっかけたまま扉を開けさせてくれません。無理矢理アゴを上げさせて扉から外し、引き手をつないで馬房から出します。
トリコさんを出しているとき、女子高生スタッフのSさんが「そのキュロットどうしたんですかー」と声をかけてきました。
「こないだ買ったの、海外通販で」
「いいなー、尻革付きじゃないですか。あっ、ショートチャップスもそうですか?あたしの欲しいもの全部持ってるじゃないですか、いいなー、いいなー、ずるいなー」
「大人だもんねー。でも安かったんだよ」
「ずるーい。尻革いいですよー、あたし白キュロ(大会などの正装用)しか尻革付き持ってないですけど、鬼の鞍付きっすよー。いいなー」

Sさんをさんざんうらやましがらせつつ、トリコさんを馬繋場につなぎますが、今日のトリコさんは馬着(ばちゃく。例えば競馬なら、大きいレースに勝った馬がレース名入りの大きい布を背中にかけられて引かれていきますね、ああいうのです)を着せられているので、それを脱がせないと何もできない。
でも脱がせ方が分からないので、Sさんと、Sさんの高校の同級生に手伝ってもらいましたが、どうも変な着せられ方をしていたらしく、ちょっと手こずりました。

でも鞍の装着、水勒の装着にはまったく手がかからないトリコ。こっちの慣れもありますけど。
でも鞍の下のジェルパッドの方向を間違えてしまい、やりなおし。
気がつくと、もともと馬装して下乗りされていた桜吹雪に乗る相方と、ウィンダムに乗るFさんは、とっくに馬場に出ていました。急いでトリコを引いて馬場に出ます。

馬場に出るとき、Sさんが
「騎乗するとき、足上げやります?踏み台なしで」
「あっそれ、かっこいいねぇ。やってやって」足上げというのは、踏み台を使わず、補助者に左足を持ち上げてもらい、右足でジャンプして乗っちゃう、よくジョッキーなんかがやってる騎乗方法です。
「K野さんが踏み台持ってきてくれたら、『あっいらないです』とか言って乗っちゃいましょうねー」
いざ馬場に出て、鐙を下ろし、Sさんに左足を持ってもらって鞍につかまり、ジャンプしたんですが、 ほとんどSさんが持ち上げてくれる力に頼ったような状況。
「それじゃあんまり意味ないですよ」とK野さんに苦笑されてしまいました。

トリコが先頭で、左手前で蹄跡に出ます。
先生に「ムチ使うか?」と言われて、ちょっと考えていると「まだいいか?」と言われたので、「はい、まだいいです」と答える。常歩で周回、トリコさんの常歩はとてもスムーズ。常歩での巻き乗り、半巻きもまったく問題なくできます。
巻き乗りのとき、馬を止めて先生から細かい指導が入ります。
「脚の使い方がだいぶ違うな。かかとだけで押すのはウェスタンのやりかたなんだ。ブリティッシュは、騎座(ふくらはぎ)全体で押す。鐙を踏み込むと、自然に騎座に力が入るから、内方の鐙を強く踏むつもりで。そして外方脚は、馬の腰が流れないように押さえてやる」
言われたとおりに巻き乗りをすると、今まで楕円形になりがちだった巻き乗りが、わりときれいな円に近づきました。手綱を使わなくても、常歩ならここまで出来るのね。

さて、ムチを持たされ速歩。
「歩度を詰め、はやあーし」の合図で、すぐ速歩が出ました。以前はすぐ軽速歩をとっていたように思いますが、最近は長く速歩をやるようになってきました。私の方も、速歩がだんだん苦にならなくなってきたし。
軽速歩をとると、実に調子よく走れる。「順次、巻き乗ーり」の指示で巻き乗りをしますが、進入のときにも別にペースが崩れない。

速歩がゆるめなウィンダム、エンジンの掛かりが遅い桜吹雪をよそに、トリコはちゃっちゃか走れてしまい、どんどん追いつきそうになります。「ほらほら、さくらに蹴られるぞ」
仕方がないので、自分で勝手に巻き乗りをして時間稼ぎをしましたが、それでもついに追いついてしまう。これはもう後ろにつくしかないか。

久しぶりに20メートルの輪乗りなどしましたが、これも調子が良かった。
斜めに手前を替えて、馬場に進入するのも調子よくできたのですが、蹄跡に戻るときに、どうも前の馬についていってしまっているらしく、ちょっと早めに曲がろうとするのがちょっとまずいな。私のバランスが曲がってしまってるのかな。
でも、苦手だった右手前でも調子よく走れてる。右手前の速歩でも鐙が抜けたりしないし、トリコ、楽だなー。

蹄跡を気持ちよく走っていると、先生から「隅角もすこし意識して曲がるように」という指示。
四角いラチの中で蹄跡はほとんど円形になっていて、真四角のなかに円を置いたような感じ。隅角(馬場の四隅)は無視する形になっています。
「その蹄跡は初心者用だからな、馬が勝手にそこを走ってるだけだ。君たちくらいになったら、自発的に隅角を曲がらせるようにしないといけないから、その蹄跡よりも馬を外に持ち出して、隅角できちんと曲がってみなさい」
さっき言われたように、隅角では少し鐙を踏み込むようにして、外側の手綱をすこし短めにして蹄跡の外に持ち出す…のは、少し難しかった。何度かはできたけど。

なんだかとても調子よく、今日の1鞍目は終了。この勢いなら、そろそろトリコを卒業できるかも、なんて思ってみたりして。
馬を上げて馬繋場につなぎ、裏掘りだけして鞍と水勒を外して馬房に戻し、ごはんをあげます。
今日はトリコさん、このあとに20名様団体を引き馬でお相手するらしいので、大忙し。

次の騎乗が13時からなので、クラブハウスでお昼を食べて待機します。
そうそう、先生に先週のことを報告しなければ。
「先生、先週九十九里浜で乗ってきました」
「おお、サンシャイン(ステーブルス)か?どうだった?」
と言ってるそばから、試験勉強をしていたはずのSさんが「サンシャインですか?! 誰に乗りました?! 」と話に入ってきて、「勉強はどうした?」と怒られていました(苦笑)。
「馬はね、ランボーだったんですけど、駈歩やっちゃいました」
まだ早すぎるんじゃないか?と先生に怒られると思いきや、
「ああ、できるだろうな、もう君たちなら」と言われ、拍子抜け。
「本当は今日、駈歩やろうかとも思っていたんだよ、さくらがいなかったらやってたな。トリコロールはきれいな駈歩をするんだよ。でも今日はさくらがいたからな。」
さくらは速歩でもけっこうスピード屋なので、駈歩だと爆走しちゃうんだろうな、きっと。
「日の出の名前出したか?」
「乗り終わってから、アンケートには書きましたけど」
「そうか、まだ俺が日の出にいるって言ってないからなぁ」
I野先生、サンシャインステーブルスと少し関係があるらしい。サンシャインのみなさん、I野先生は日の出乗馬倶楽部にいますよー。

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