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(2001.12.24 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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日の出の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の馬場
2日前、クリスマス会があったので倶楽部には行ったばかりですが、その日は夕方のクリスマス会に参加したのみで、馬には乗りませんでした。
そんなわけで今日は乗ろうと11時の予約。倶楽部に着いてホワイトボードを見ると、今日も騎乗馬はトリコロール。おや、今日は4頭部班、けっこう多い。
着替えをして、トリコの馬房に迎えに行きます。

いつものようにトリコを馬房から出して馬繋場につないでいると、今月から入ったスタッフ(でも他の倶楽部での経験が長いそうなのでベテランです)のF田さんが、
「トリコ、下乗りするのですぐ出します」と言ってきました。下乗りなんて珍しい。F田さんと共同で、急いで馬装をします。
馬着を脱がせるとき、F田さんが「あ、胸前外すとき噛みにきますから気をつけて下さい」と言うので、
「胸前がだめなんんですか?」と聞いてみると、
「大概の馬は胸前触るの嫌いですけどね、トリコは特に嫌いみたいですね」
なるほど、前に噛まれた謎が解けたぞ。

トリコはF田さんと一緒に馬場に出てしまったので、レッスンが始まるまでヒマです。
馬がいなくなった馬繋場をふらふらしていると、馬房のほうからすごいいななき声が。近くの馬房の馬も馬繋場からも馬が全て出てしまって、ひとりぼっちになった美星がさびしくなってしまったようです。同じく手のあいていたAさんと一緒に、あわてて美星の馬房のそばにいきました。せめて人の姿が見えるとおとなしくなるようですが、すりよってきたりはしないんだよなぁ。

さてレッスン時間になったので、馬場に出てみます。
今日は4頭部班で、指導はK野さん、「イヴですよイヴ〜」というので、「今日、午前中むっちゃ混んでるのに午後がら空きなのって、やっぱイヴだから?」と返事。ほんとに今日は、午後はがら空きです。
隣の馬場で下乗りをしていたF田さんが戻ってきたので、騎乗するため踏み台を持ってトリコに近づきます。
するとママさんが「昨日だっけ、トリコ跳ねたの?」と言っている。「なんでそんなこと今言うんですかぁ〜!」珍しく下乗りなんかしていたのは、そのせいだったのかしら。

騎乗前に鐙の長さを合わせようとしていたら、F田さんが「乗ってから合わせればいいですよ」というので、そのまま乗ってしまい、乗ってからF田さんの補助で鐙の長さを合わせます。
私が一番最後の騎乗になったので、ほかの馬はすでに蹄跡へ。私もすぐに蹄跡に出て左手前で常歩周回を始めます。
今日は4番騎。トリコだといつもは1番騎なんですけど、めずらしい。
昨日跳ねたらしいことが分かったので、手綱を強めに持って押さえながら歩きます。それでもすぐ前にいるウィンダムに追いつきそうになるトリコ。
「トリコ、あんまりウィンダムに近づかないで下さいねー、噛みつきに行きますよ。で、ウィンダムはけんか売られたら買うんで。」
ひー。確かにトリコは倶楽部の馬のボスを自負しているようだし、ウィンダムは人には優しいけど馬にバックをとられると突然怒り出す馬。とにかくウィンダムとの距離を2馬身に保つことに専念することにします。

常歩で周回していると、トリコロールを押さえすぎたのか、前の3頭からどんどん離されていき、ついには半周くらい離されてしまいました。
「トリコ、近道していいんで追いついて下さい」
いつもだと軽くムチを当てると元気良く歩けるのだけど、今日はムチを持っていません。うーん、ムチが欲しいとこだけど、馬場馬術ではムチなしで馬を動かせるのが本当だと思うし、がんばってみよう。

常歩のまま順次巻き乗り、巻き乗りに入るときにはトリコはいつも反応が良く、すいっと巻けてしまうので、前の馬がまだ蹄跡に戻りきらないうちに追いついてしまいそうになる。そうすると蹄跡の前で馬を止めて待つしかないんだけど、「馬止めないようにしてくださいねー」とK野さんに言われてしまい、うーん困った。

さて軽速歩での周回。
トリコはムチがなくても速歩が出せますが、元気良く走らせるのがむずかしい。今日はまた、特別元気がないみたいで、ずいぶん重い。
いつもは速歩を始めると、クラブハウスの前はわりと元気に走るんですが(いいとこ見せようとしてるのか?)、今日は全然歩度が伸びません。
ウィンダムに追いつきたくないと思って、自分が手綱を押さえすぎてるのかなとも思うんだけど、でもいつもこれくらいの手綱の長さで乗ってるわけだし。あんまり長いと怖いし。
「そんなにかまえて乗らないで下さい、なんか前傾しちゃってますよ」
軽速歩の手前は間違うし、なんだかなぁ。

速歩に落としますが、鞍の上で体が跳ねるのは相変わらず。脚できっちり馬体を挟んで、と思うと、上体まで堅くなるのが悪い癖。
「もっと体後ろでいいです、座って座って。体が前傾してるからお尻が跳ねるんですよ」
以前に「反動をかかとで受ける」というのができたのは気のせいだったのか?と思うくらい、鞍の上でどんどんお尻が跳ねる。
ずいぶん長いこと速歩の練習をしましたが、どうしてもうまいこといきませんでした。

このときの騎乗がどうしても自分で納得行かなくて、いろいろと考えてみたのですが、どうもトリコを押さえようとするあまり、がちがちな騎乗をしていたと思うんですよね。
手綱も「押さえる」というよりは、「しがみついてる」状態だったと思うし、脚も「馬体を挟む」というより「馬体にしがみついてる」という感じだったんだと思う。
乗り慣れているトリコロールなのに、急にそうなってしまったのは、いつもはトリコだと1番騎だから、よっぽどスピードが出ないと押さえることを考えないんですが、この日は4番騎で、しかもウィンダムの後ろだったので、押さえることばかり考えていたからじゃないのかな、と。つまり、押さえることに慣れていないので下手くそだってことですよね。
いやはや、まだまだトリコロールを卒業するには早いようです。

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