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(2002.2.16 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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ロゼッタ
ロゼッタ。後肢のひづめが小さいんです
今日は記念すべき(?)50鞍目。自分の中では、節目として一つの目標だったので、感慨深い。
相方と二人で、10時過ぎに倶楽部に到着。ホワイトボードを確認すると、モンブランのところに名前があるけど、13時?…そういえば先週予約するときに、13時にしたような気がする。
クラブハウスに入るとF田さんがいたので「予約間違えちゃった」「間違えたんですか?」「いや、13時で合ってるんだけど、いつも11時だから11時のつもりになって来ちゃったの」「変える?11時に」「えっ、それで良ければそうしてもらえれば助かるけど」確かに13時は頭数が多いので、11時に変えてもらったほうがいいかも。
F田さんが配馬を担当しているK野さんに相談してくれて、11時に変えてもらいました。でもK野さん、ホワイトボードの前でしばらく悩んでたけど。ごめんなさい。

そんなわけで、11時からロゼッタに騎乗することが決まりました。前にロゼッタでさんざん跳ねられたことがあるけど、理由が分かってるし、跳ねかたが桜吹雪に比べればかわいいもんだということが分かったので、まぁどうにかなるだろう。けっこう重いけど。
ロゼッタはいろいろ装着するものが多いので、早めに馬房に向かいます。
ロゼッタの馬房の扉を開けると、ロゼッタはおとなしく首を向けてきたので、無口をつけて引き出します。
馬繋場につないでいると、K野さんがクラブハウスから大声で「たかしなさーん!」と怒鳴っています。もしかして配馬変わったかな、と思って馬繋場を出てみると、「ロゼッタ運動させますから、馬着脱がせたら裏掘りだけでいいでーす」
跳ねたりしないように準備運動をさせておくらしい。ロゼッタの馬着を脱がせてひづめの裏を掘り、ブラシをかけ終わったところにK野さんがやってきて、ロゼッタに水勒とノーズバンドだけかけました。調馬索で回すらしい。

K野さんがロゼッタに調馬索をかけ、馬場に引き出して走らせ始めました。鞍で締め付けられていないので、速歩、駈歩と出して、ときどきは跳ねたりしています。これで気が済んでいい子にしてくれればいいな。
部班のほかの人も馬装が終わり(相方はアルフォンスの水勒で苦労していた)、時間が来たので馬場に出し始めます。K野さんがロゼッタを連れて戻ってきて、
「さぁ、これで体がほぐれて軽くなるか、もしくは気が済んで動かないかのどっちかです」
って、動かなくてもダメじゃんよー(泣)。

K野さんの助けを借りながら急いで鞍・マルタン・胸がいを装着。
「胸がいってなんのために着けるの?」と聞いてみると、「鞍がずれないようにです。こいつみたいに胴がのっぺりしてて長いと、ずれることがあるんですよ」ということでした。
馬装を終えて馬場に出て、K野さんの補助で騎乗。鐙と腹帯を直して蹄跡に出ようとしますが、ロゼッタ、なかなか発進しません。思い切って蹴ってみると、やっと動き出しました。おや、重そうだぞ。
今日はロッキー、モンブラン、相方のアルフォンスと私のロゼッタの4頭部班。ほかの3頭はすでに蹄跡に出ていて、私はモンブランの後ろ、アルフォンスの前に入って3番騎で常歩で周回します。

以前に乗ったときもそうでしたが、ロゼッタは体が小さく足も短いので、ほかの馬に比べて1歩の距離が短く、素直なロッキー、歩様が大きいモンブランからどんどん置いて行かれます。
脚を強めに使ってみたのですが大して変わらないので、蹴りに変える。なんとか動いてはくれるものの、ときどきショートカットしないと追いつけません。

常歩のまま順次に巻き乗り、先頭のロッキーが大きく巻いてくれたのですが、それにしても急いで行かないとあとがつかえてる。がんがん蹴って行かせましたが、だいぶ小さく巻きそうになったので、内方の手綱を外に押してふくらませる、うまくいった。
そうだ、せっかく前回のレッスンで押し手綱がだいぶ分かったので、今日はよほどのことがない限り押し手綱のみで、引き手綱は使わないことにしよう。

「歩度を詰め」の合図で強く脚を使いますが、あんまり変わらないロゼッタ。「はやあーし」やっぱり出ない…がんがん蹴って、ムチも入れますが、なかなか出ない。何度かムチを入れて、やっと速歩になります。もうムチ使うのが怖いなんて忘れてしまった。
最初は速歩、うっ、正反動、やっぱり先週はロッキーだからとれたんだわ。ロッキーのやわらかい感じが再現できません。試しにサドルホルダーをつかんで、それに頼って後ろに体を倒してみたら、少し正反動がとれました。
ロゼッタはときどき首を低くするクセがあり、以前乗ったときに「低くするのは良くないから、手綱を抑えて首を起こしてやるように」と言われたことを思い出してすこし手綱を引いてみます。すると「止まれ」の合図だと思ったらしく、常歩に落とそうとするロゼッタ。うーん、難しい…

「ちょっと馬場に入ってきなさい」
馬を馬場の内側に入れて停めると、「腹帯がゆるんでないか」と先生がチェックして、1穴締めました。腹帯は運動している内にゆるむ(というか、腹が締まる。基本的に馬は締め付けられるのは嫌いですから、腹帯を締められるときにお腹をふくらませる子もいます)ので、ロゼッタも帯がゆるんできてやる気が今いちだったんでしょうか。

あまりにもロゼッタが動かないせいか、ついに持っていた短鞭を長鞭に持ち替えさせられました。でも、長鞭だと以前跳ねられたよなぁ。怖いんだけど。
「肩に入れなさい」
長鞭で、短鞭の使い方をしろということのようです。試しに軽く入れてみると、
「もっと強くていいんだぞ、長鞭はしなるから」
もう少し強めに入れてみると、長鞭がしなって胸がいの下に当たりました。なるほど、胸がいがじゃまになって、短鞭では馬体にぜんぜん当たっていなかったみたい。
「長鞭を腹に入れろ、足の下だ」
ちょっとこわごわ、自分の足の裏を打つようにしてムチを入れてみると、しなってロゼッタのお腹に当たったようなのですが、ちょっとしか効果がありませんでした。尻に入れるよりは効かないものなんでしょうか(って、効きすぎたら怖いんだけど)。

モンブランに乗っている方がまだ鞍数が浅いので、別に調馬索レッスンをすることに決まったようです。
K野さんが出てきて、馬場の内側でモンブランに調馬索をつけて回し始めました。残り3頭は、その外で軽速歩で蹄跡を回ります。
先頭のロッキーに乗っているFさんはかなり経験豊かな方なので、私と相方のレベルもご存じ。モンブランがいなくなったからかどうか、けっこう飛ばしはじめてる。
ロゼッタは一生懸命走ってくれてると思うんだけど、でも体の小さい彼はやっぱり取り残されてしまいます。もう仕方ないんで、通常の蹄跡より20センチくらい内側のラインを「ロゼッタ蹄跡」に決め、そこを走ることにしました。隅角を小さめに回るため、外方の手綱を内に向かって押すと、ロゼッタは簡単に内めに入っていきます。うん、押し手綱の使い方はこれでいいらしい。

時間がきたので、馬を沈静化します。
手綱を緩くして歩かせると、今さら元気良く歩くロゼッタ。違うだろー?
なのに内側の蹄跡を歩こうとするので、手綱を緩くしたまま内側の手綱をちょっと外へ押してみました。すると、ちゃんと外にふくらむじゃありませんか。へぇ、ハミがかかってなくても手綱が効くんだ。首に当たる感触で判断してるのかな?

馬場中央に馬を並べ、礼をして下馬。
「先生、今日わたし拳上がってました?」と聞いてみると、
「いや、大丈夫だったよ。今日はすごく気をつかって乗ってるの分かったからな。あれだよな、今日は私のテーマは拳!って一度決めたら、もうあとはちょっとくらい脚なんか怒られてもいいから、拳だけ気をつけてればいいんだよな」
「先生、どうして私の考えてることお分かりなんですか…」
「まぁ、そうやってひとつづつ上手くなっていくんだよ」
やっと50鞍。ようやくここまで、か、まだこんなもの、か。どっちなんでしょう。


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