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(2002.3.7 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
55鞍目→

今日も平日乗馬、ひとりで行こうと思ったら、相方が「休みとって一緒に行く」そうで…うらやましくなったらしい(笑)。

そんなわけで、10時半ごろ、相方と二人で倶楽部に到着。私は予約時に「馬はどれにしますか?平日なら選んでいいわよ」と言われていたので、モンブランを指名済み。前日に電話して追加した相方はロッキー。
馬場では平日会員のNさんとMさんがレッスン中で、顔見知りになったNさんが馬上から手を振ってくれました。

着替えをして、モンブランの馬房へ。
モンブランの馬房の扉を開けると、自分から首を下げてきて、無口を簡単につけさせてくれました。 馬繋場でもこれくらいいい子にしてくれてたらいいのにねぇ。
モンブランを出して馬繋場につなぎ、馬着を脱がせてひづめの裏掘り、ブラシかけ。前に乗ったときは帯道のブラシを嫌がったけど、今日は軽く手で触ってからかけるようにすると、別に問題ありませんでした。やりかたの問題なんだな。
手入れの終わったところで背中に毛布を掛け、ジェルパッドを置いて、鞍を置こうとすると、モンブランがいきなり1〜2歩前に出たり、下がったりと落ち着かなくなりました。いったいどうしたの?
「ごめんねぇ、となりでもらってたら気になるわねぇ」
レッスンから上がって隣の馬繋場に入ったウィンダムが、Nさんにご褒美のキャベツをもらっていて、がっつきモンちゃんは「オレにもよこせ〜!」と言っていたらしいんですね。Nさんからおすそわけをいただいて、モンちゃんが食べている間に腹帯を締めてしまいます。簡単にだまされよった。

K野さんから「もう出していいですよー」との指示、ハミをかけます。ハミは簡単にかけさせてくれて、そのまま馬場へ出ます。
馬繋場で鐙の長さを合わせておくのを忘れたので、合わせようとすると、K野さんが「そのままで大丈夫じゃないですか?」試しにそのまま騎乗してみると、ちょうどいいような気がする。
「長いですか?もう1穴短くします?」と言われて、鐙の上に立ち上がってみると、確かに長めな感じ(言われて立ってみないとわかんないところが…)。1穴短くしてもらいながら、「短すぎないかな?」と言うと、「コイツ反動きついから、短めなくらいのほうがいいですよ」ふぅん。

モンブランとロッキーの2頭部班、指導はI野先生です。
I野先生の姿を見ると、鼻からすりよっていこうとするモンブラン、「はいはい、あとでな。今ないんだよ」と両手を広げてみせる先生。モンちゃん、絶対先生のことを「ニンジンくれる人」と思ってる。
「ロッキー、先に出て、左手前で」
そういえばロッキーは自分が先頭じゃないと気が済まない馬でした。ロッキーが出て、蹄跡に届く頃にモンブランを発進させると、すんなり前に出てくれました。
ロッキーの後ろを常歩で周回、モンブランは割とからだが大きくてさっさと歩けてしまうので、体の小さなロッキーがのんびり歩いていると、追いつきそうになる。
なのにうちの相方、ロッキーが外へ回しやすいもんだから、蹄跡の外そと回してる。
「ロッキー、隅角は内側の蹄跡を通っていけ。モンブランは外に出せよ」
隅角の2メートル前くらいから「曲がらない」努力を始め、隅角に入る前から内方の手綱を外側に押して外にふくらませるのですが、モンブランはロッキーのあとについてとことこ内側の蹄跡に入ってしまいます。
隅角にパイロンを置かれて、「ロッキーはこれより内側、モンブランはこれより外側」それで何周かしましたが、モンブランはどうしてもパイロンの内側に行きたがり(っていうか、ロッキーにくっついて歩いてるだけなんだろうな…)2〜3回しか成功しませんでした。

さて速歩。
脚を使って歩度を詰め、軽く蹴ると簡単に出ます。
モンブランの反動はきついので、「軽速歩とっていいいぞ」反動がきつい分、軽速歩だとかえって楽なんだよね。
軽速歩を始めると、意外と速くない。前に乗ったときはもっと速く走る子だったように思っていたんですが、今日は1鞍目だからかしら。
途中で「各個に半巻き」巻くために進入したのはいいのですが、各個に半巻きの図形が頭の中で描けなくて、「あれっ?」「各個だから、そっちが前に入ってくれないと」と相方に突っ込まれ、やっと分かりました。
これで順序が入れ替わり、モンブランが先になって走ります。

常歩で「ふたりとも鐙を脱いでみなさい、足だらーんとして」
鐙を脱いで、足をぶらさげる。「そのままで、足を全体に後ろに引いてみなさい」
何も踏まないで、足を後ろに引くというのはかなり不安定で、ふとももに負担がかかる体勢。その姿勢を保とうとすると、腰を支点にして、肩も後ろに引かないとバランスが取れません。
「そのままふくらはぎで馬を押してごらん」
すると馬が元気良く歩き出します。
「ほら、脚が効いただろう?今度は鐙を履いて、同じ脚を使ってみなさい」
鐙を履いてみると、ひざが曲がる分、足が後ろに引きにくいのだということを発見してしまいました。
「そこだよ、その位置覚えたか?軽速歩のときもな、」
軽速歩、という言葉が聞こえた瞬間、勝手に歩度を詰めるモンブラン。えっ、ケイハヤアシっていう言葉の響きが理解できてるの?慌てて手綱を抑えて常歩を続けましたが、この子って頭良くてこわいなぁ。
「その姿勢がかっこいい乗り方だよ。上手く乗れても、きれいじゃないと。『あの人上手く乗るけどかっこわるいね』って言われるより、『あの人普通だけど乗り方きれいだね』って言われる方がいいぞ」

「各個、そこから右に曲がれ」
馬場中央に馬を並べ、「かかとが下がってないな。鐙に立とうとしてるだろう、そうじゃなくて足の親指の付け根で鐙を押すんだよ。これだけ鐙にすべりどめがついてるんだから、踏む部分が少なくたって外れやしないんだからな。ほら、ダンナさん見てみなさい」
横に並ぶ形になった相方を見てみると、ちゃんとかかとが下がってる。最初のうちは私のほうがかかとが下がってたはずなのに、何でやねん。悔しいぞ。私、かかとを下げることを意識しなくなったのはいつだろう。
先生の手で、鐙を踏む位置を直され、そのままかかとを上下に動かされます。
「硬いんだよな、力が入りすぎだ。脚で馬体にしがみついてるよ、落っこちたらイヤだからそうなっちゃう気持ちは、まぁ分かるんだけどな。もっと力抜いていいぞ」
モンブランの反動が高くて鐙が抜けるのがイヤで、一生懸命踏んじゃってるというのが事実なんです。
「じゃあ蹄跡に出て、左手前で。蹄跡出たら速歩行くぞ」
馬を歩かせようとすると、先生の後ろにくっついて斜めに歩くモンちゃん、「おいおい、何やってるんだ」「この子、先生について行ってるだけなんですぅ」

軽速歩で走りますが、モンちゃんはあいかわらずペースを変えずに走っているのですが、ロッキーがどうもエンジンかかっちゃったらしく、かなりスピードを出し始めたようです。
「モンブラン、隅角で内側に入って。ロッキーは外回せよ」
最初の常歩と逆のことをしなければいけないんですが、隅角で蹄跡を外して内側に入れようとすると、モンブランはそのまま蹄跡を走りたがります。
先生が隅角の蹄跡をふさぐように立ち、先生を避ける形でようやく蹄跡の内側を走らせることに成功。3周それをやって、4週目に先生が「今度は自分で入れろよ」と蹄跡から離れると、モンブランはやっぱり蹄跡に入っていきました。失敗。脚が弱いらしい。

速歩から5秒間停止、速歩発進。
モンブランは止めるのには少々力がいる馬ですが、速歩発進はわりと上手くいきます。
5回くらいそれを繰り返し、しばらく走っているうちに時間が来たので、「手綱伸ばして歩かせて」、馬を沈静化します。
そのとき、後ろのロッキーが突然駈歩を出してしまいました。
あとで先生が言うところによると、「止まる、速歩発進を繰り返すと、馬がやる気になっちゃうことがあるんだよな」ということ。

お昼を食べて、だらだらとクラブハウスで遊んでいると、仕事帰りのAさんが現れました。普段は土曜日に会う人なんですが、「今日は仕事がこっちのほうだったもんだから。高階さんが今日来るって(ホームページの)掲示板に書いてたしね」だって。ママさんに「乗っていきます?」と言われて「そうだね、乗りましょうか」と、嬉しそうにホクト(日の出唯一のトロッター、でかい)を走らせていました。いつ見ても嬉しそうな人だ。乗馬を楽しむ、ということを身をもって表現しているような人です。


↑日の出乗馬倶楽部の馬場

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