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(2002.4.13 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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明日はいよいよ競技会。夕方から先生の車に同乗して山梨へ向かう予定なので、競技会前の最終調整も兼ねて14時からの騎乗予約をしました。
13時過ぎに倶楽部につくと、同じ考えの人が多かったのか、今日はずいぶん人が多い。しかも14時からのレッスンは6頭部班になっています。日の出では4頭を越えたら2班に分けるのが常ですが、最終調整ということも考えて一緒にしてくれたのでしょう。
騎乗馬はいつものモンブラン。最終調整だから、モンちゃんに景気をつけてもらおう。

モンブランは直前のレッスンで使っていたので、馬装などの準備はありません。馬繋場に行くと、前のレッスンからあがったモンブランが馬繋場に入っていました。
時間が来たので、休憩中に外していた勒を着け直して馬場に出ます。おお、6頭もいると馬場が混んでるぞ。
準備のできた馬から蹄跡に出ます。美星、相方のウィンダム、ロッキー、私のモンブラン、アルフォンス、ハイセイコーJr.の順になり、常歩で周回。
モンブランに乗っていて、4番騎なんてことはなかなかない。いつもは先頭か2番騎です。前の馬に追いついてしまわないように、ときどき手綱を控えながら歩きます。

「巻きのーり」順次に巻き乗りと思い、前の馬についていこうとした瞬間に気がつきました。ただ巻き乗りとだけ言われたら、各個に10メートルの巻き乗りの意味だった。あわてて各個に入ります。
蹄跡に戻り、「歩度を詰め」脚を強く使って速歩の準備。「速歩、すすーめ」モンブランは軽打ですぐ速歩が出そうなので、前の馬たちが速歩になるのを待ってから蹴ります。そうでないと追いついてしまう。
速歩は簡単に出ますが、正反動をとるのがきつい。あまり歩度を伸ばさなければなんとかなるのですが、少しスピードを出すともうついていけません。
「軽速歩とっていいぞ」
先週注意された、軽速歩の手前を考えながら軽速歩。今まで内方の肩を見て、肩が盛り上がったときに立ち上がるという方式をとっていたのですが、先生に言われたとおり外方の肩が前に出るのを見て立ち上がってみると、そっちのほうが見やすくて楽かも。

「順次、斜めに手前を替え」前の馬について内に入るころ、「線上、左に巻き乗り。つづけて右に巻き乗り」わぁ、八の字乗りだ。モンブランは前の馬についていくタイプなので、何もしなくても曲がっていってはくれますが、前の馬の蹄跡よりも外めを回らせるようにするのがちょっと大変。巻き乗りなのに、内方の手綱を外に押して走らせてちょうどいいくらいです。速歩におとして回らせます。
蹄跡に戻ったところから軽速歩をとります。
「軽速歩の歩度を伸ばせ」モンブランは、軽速歩で座ったときに脚を入れればどんどん歩度が伸びる馬。でも先頭は美星、次がウィンダムと重い馬がつづいているので、そんなに伸ばさなくても大丈夫かなぁ、とたかをくくっていたんですが、美星に乗っているのはAさん。Aさん自身ががんがん行くタイプなのは分かっているけど、あの美星ちゃんでどうしてこんなにスピードが出せるのっ?
続く相方も、ウィンダムの調子が良かったそうで、もちろん脚やムチでがんがんに追ったそうですけど、ずいぶん頑張って走っている。次のロッキーは走れと言えば言っただけ走る子なので、すいすいついて行っている。モンブランにも頑張って走ってもらおう。
モンブランはふだんからクラブハウスの前ではスピード屋に変身する子ですが、モンブランが自分で走る速さだけでは追いつけないくらい、前が速い。ここで追うのなんて初めてだよー。
スピードが落ちやすい鏡の前ではムチを使って、なんとか前の馬についていきます。10周くらいだったでしょうか、今までの軽速歩ではやったことのないような速さでびゅんびゅん走りました。もしかすると、押さえた駈歩のほうが遅いかもってくらい。

常歩に落とし、しばし周回。
「一番騎二番騎、中央線を右へ。三番騎四番騎も同じように中央線右へ」つまり二頭ずつ並列に並んで馬場を横切ることになります。
「偶数騎の人が『入ります』って言わないと、先に行ってるほうはタイミングが分からないぞ」ということで、4番騎の私は曲がりたいところで「入ります」と申告。
次の隅角でふたたび、「斜めに手前を替え。さっきと同じ、2騎ずつ並んでいけよ」今度は申告のタイミングを失い、申告するまえに前のロッキーが入ってしまいました。難しいなぁ。
同じことを速歩で。モンブランは基本的に前の馬にくっついていこうとする馬なので、前の馬が曲がろうとする前に、自発的に曲がらせるよう頑張って脚と手綱を使います。線上でふらふらするクセもあるのですが、がんばって真っ直ぐ走らせなくては。
「すごいな、カドリールができたぞ」
カドリールっていうんだ。並列の演技のことかな。

速歩から5秒間停止。停止のとき、ちょっと手綱をゆるめるとずるずる前に出ていこうとするので、手綱をゆるめずに停止。ほんとうはゆるめてもじっとしててもらいたいんだけど、難しいなぁ。
停止から速歩発進、少し走ったところで再び5秒間停止。3度目か4度目にそれをやったとき、手綱を引いて馬を止まらせようとした瞬間、モンブランが両前足でつまづきました。「だいじょうぶ!?」思わず声に出して叫んでしまいましたが、「そういうときは叱りなさい」と先生に言われてしまいました。停止がイヤだったみたい。

時間がきたので、馬を沈静化して終了。今日のレッスンはわりとハードだったなぁ。
馬場中央で挨拶して下馬するとき、先生から「馬の距離をもっと取りなさい」とだけ、ほかに細かい注意は受けませんでした。

馬の手入れが終わったのは15時半、山梨に向けて出発するのは18時半なので、まだまだ時間があります。
クラブハウスで、同じく競技会に出るTさんがママさんに、「こういう競技会に出るときに、いい言葉とかあります?元気が出るようなの」と聞くと、ママさんは「ありますよ、”私が一番!”」
「そんなの思えないですよー、私日の出の選手のなかでも一番下手くそなのに」と思わず話に割り込むと、ママさんは「でもそう思ってるのがいいのよ」だそうです。

18時半、I野先生の車に同乗して、一路小淵沢へ。
途中のドライブインで夕食をとり、ララミー牧場についたのは22時をまわっていました。先生がララミーのオーナーに挨拶をしていくということだったので、先にララミー牧場に入ると、オーナーさんや息子さんたちがクラブハウスで前祝い(?)をしている最中。ずうずうしく勝沼ワインやコーヒーをいただいてしまいました。
おいとまして、すぐそばにあるペンションに入り、お風呂に入って、そのまま就寝。1鞍乗ったあとなので、すぐ眠りにつきました。

↓日の出乗馬倶楽部の馬場
緑字はクラブ貸与馬、青字は預託馬。これで全部ではありません

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