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(2002.4.28 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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愛するモンブラン。眠そう。
ゴールデンウィークに入りました。今日はいつもの土曜日に用事が入ってしまったので、日曜日の11時で予約。
10時半に倶楽部に着くと、わりと人は少ないかな。日の出乗馬倶楽部は、大型連休のほうがむしろ空いていたりすることがあります。騎乗馬はモンブラン。
おや、指導員の表示にI野先生の名前がないや。日曜はだいたいいらっしゃるのに、珍しい。

着替えをして馬装へ向かおうとしたところでママさんに会いました。
「今日はお友達ご紹介いただいてありがとうございました。けっこう乗る方ですか?」
ネット上で「プロテクターが欲しいよぅ」とつぶやいたら、ネット友達のIronさんが「女性用の中古をもっているからあげる」と言ってくれて、しかも日の出まで持ってきてくれることになっているのです。Ironさんは以前日の出でビジターで乗ったことがあるので、今日もついでに日の出で乗っていこうということで、予約の電話を入れたときに私の名前を出したのでしょう。
「300鞍くらいかな?ふだんは障害のほうが多いみたいですよ」
どの馬を使うのかな、と思ってもう一度ホワイトボードを見ると隼鷹(ジュンヨウ)、私なんかはまだ乗せてもらえない馬。ふつうビジターさんには使わない馬だけど、レベルが違うのね。

モンブランの馬房に向かうと、同じレッスンでウィンダムに乗ることになっているNさんが、彼女のTさんと「どっちの馬繋場に入れようかな」と言っています。ふたつある馬繋場をウィンダムとモンブランで使わなければいけませんが、「できればウィンダムが奥の方がいいな」と私がいうと、「どうしてですか?」「ウィンダムの前をモンブランが横切ると、ウィンダムが怒る」「えっ、そうなんですか?こえ〜」怖がらせてしまった。でもほんとなんだもん。
同じタイミングで馬房に向かったので、Nさんに「ウィンダム先に出してくれたほうがいいです」と言って先に馬を出してもらい、奥の馬繋場に入ってもらいました。あとからモンブランを出して、手前の馬繋場に入れます。

あんまり丁寧にブラシをかけていたら、相方から「時間がないよ」と言われてしまいました。馬装がない相方にブラシかけを手伝わせ、鞍をつけてハミをかけ、馬場に出ます。
スタッフのK村さんが踏み台を持ってきてくれたので騎乗。鐙や腹帯を調整しているとき、K村さんが「やっぱりモンブランなんですか?」というので、「うん、愛してるもん」。別に自分で馬を希望しているわけではないんですけどね。たまにはロッキーとか乗りたいけど。
今日の部班はNさんのウィンダムと相方のロッキー、私のモンブランの3頭、指導はK野さんです。
腹帯を締めるとき、斜めにずるずる動いたモンブランを真っ直ぐに向かせると、並んだ馬を見ながら考えていたK野さんが「じゃあモンブランから行きましょうか。次ロッキー、ウィンダムで」
常歩、左手前で蹄跡に出ます。

何周か常歩のまま周回。『乗馬ライフ』を読んで、自分の鐙の踏み位置が間違っていることが分かったので(足の裏に対して鐙を垂直に踏んでいた。すこし斜めでいいらしい)、今日は鐙の踏み方を変えて、脚に気をつけて歩かせます。モンブラン、今日はあんまり歩き方に元気がない。後ろはロッキー、どんどん歩いてきてくれる子だから、モンブランも頑張って歩かせないと追いつかれちゃう。
「順次、巻きのーり」
おや? 曲がらない。普段は内方の手綱をちょっと引いてやれば曲がるのに、どうしたんだろう。強めに手綱を引くと、余計に反抗するばかりで効き目なし(当たり前)。
「じゃあちょっと蹄跡に戻って、やり直し」
蹄跡に戻してから、今度は内方の脚を強めに踏んで曲がらせようとしますが、ぜんぜん曲がらない。むしろ普段は、入るなと言っても内側に入りたがるくらいの馬なのですが、一体どうしちゃったんだろう。
次のチャレンジでやっと入りますが、こんな調子ではもちろんきれいな円が描けるわけもありません。

「歩度を詰め、速歩すすーめ」
速歩も出ない。歩度を詰め、で脚を強く使うだけですぐ走る気になってくれるモンブランが、今日は「すすーめ」で蹴っても走りません。何度か脚で軽打して、ムチを使ってやっと走り出す始末。
走り出すと止まらず走ってくれますが、「斜めに手前を替え」・・・曲がらない。
「外方ちゃんと押して、内方はちょっと高めでもいいですから、外方下げて」
走っている間は拳が上がらないように意識しているのですが、曲がろうとすると知らないうちに拳が上がっていたのかも。そりゃハミが痛くて反抗しちゃうよな。
次の隅角から手前を替え、なんとか曲がってくれました。線上で2回お尻をついて手前を合わせます。これはクセにしないと、と思って意識してやっているので、そういえばこのレッスンでは一度も手前が合っていないとは言われなかったな。

常歩に落として、「ムチあずかります」とK野さんにムチを取り上げられてしまいました。ムチがあると暴れるような馬では決してないので、よっぽど私のムチの取り回しが下手だったのかな。
「はやあーし」うっ、モンブランの反動きつい。ロッキーだったら少し体を後ろに倒せるとついていけるんだけど、モンブランの反動についていけるポイントってどこなのかなぁ。体を後ろに倒してみても、余計に反動がつらいような気がする。
「高階さん、背中もう少し丸くてもいいですよ。あと、ちょっとお腹出しすぎです」
体の倒し方がうまくなかったらしい・・・以前にもK野さんに注意されたことだけど、背中がまっすぐ過ぎたみたいです。自分としてはべつに背中をまっすぐにしようとか意識してるわけじゃないんですけど、全身に力が入ってるってことなのかなぁ。

「モンブランだけ巻き乗り。ロッキーの後ろに入ってください」
あまりにも曲がるたびに反抗されるので、先頭じゃなければ前の馬にくっついて曲がるというモンブランの性格を考慮してくれたようです。ロッキーの後ろに入って、「斜めに手前を替え」・・・曲がるじゃん。試しに、次に斜めに手前を替える指示のとき、あまり手綱を使わないで脚だけにしてみたら、うそのように曲がっていきます。こいつ、今日はどうしてこんなにわがままなの。
K野さんも腹帯をチェックしなおしたりしてくれましたが、ちゃんと締まってるし。「最初に曲がるときにわがままが通っちゃったから、わがまま続けてるんですね」
確かに、最初の巻き乗りのときがちょっと手綱が長かったように思うんですが、あのときムチを使ってでも無理にでも曲がらせておけば良かったのかな。あるいはちゃんと叱っていれば。
私、モンブランを愛するあまり、モンブランに甘いのかしらん。

「モンブランとロッキー、ちょっと中に入ってください」
Nさんのウィンダムだけ蹄跡に残り、駈歩レッスンを始めました。あれ、Nさんって私たちとほぼ同時期に乗馬を始めたと思うのに、いつの間に一人で駈歩を出せるまでになっていたんだろう。私たちより通い詰めてるらしいんだけど、上達早いじゃないか、うらやましい。
「高階さんも、もう少し乗れるようになったらやりましょうね」とK野さんに言われましたが、それって今の私ではまだ駈歩はダメだってことかなぁ。うぅぅ。

時間が来たので馬を沈静化し、馬場中央に馬を並べて終了。今日の騎乗は、我ながら全然納得がいかなかったなぁ。
「3頭ともまた使うんで、裏掘りだけして戻してください」
馬繋場に馬を上げ、ひづめの裏だけきれいにして馬房に戻し、昼飼いをあげます。がっつくあまり、ぼろぼろ桶のそとにこぼしながらごはんを食べるモンちゃん。やっぱりかわいいや。

昼ご飯を食べながら、Ironさんが持ってきてくれるプロテクターを倶楽部に置いておけるように、ロッカーが空いたら割り当てて欲しいとおねだりしていたところに、Ironさんがやってきました。
Ironさんが持ってきてくれたプロテクターをさっそく試着。それを見ていたAさん、「障害やるの?」と嬉しそうに聞いてくる。「いやっ、いずれはとは思ってますけど、今はまだ怖いのと半々かなぁ」
そのあと、Ironさんが乗るジュンヨウの馬装の手伝いをし、Ironさんが乗るのを見学させてもらいました。「軽い・・・」と言いながら乗るIronさん。ジュンちゃんは割とぴゃーっと走っちゃうことのある馬で、男性でも押さえきれないことがあるらしいですから。
Ironさんがときどき2ポイント(お尻を上げたまま、両脚の2ポイントだけで馬体に接する乗り方 。障害を飛ぶ直前から飛ぶ瞬間まではふつう2ポイントですね)で乗っているので、「障害ないですよー」と冷やかしたりしてましたが、あとで聞くと「お尻上げた方が、馬が背中が痛くないから落ち着くことがあるんですよ」ということ。ふぅん。

帰りはIronさんの車で、路線の駅まで送っていただきました。ありがとうございます♪

↓日の出乗馬倶楽部の馬場

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