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(2002.5.25 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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今日も11時からの予約ですが、今日は駈歩のレッスンを入れた方がいいかなぁと思ってロゼッタを指名。
クラブについて着替えをし、チャップスをつけながら「あたし今日ロゼッタって分かってて、黒い服着てきちゃったよ、バカだなぁ」と言っていると、配馬を担当しているK野さんが「何なんですか?あのロゼッタ希望っていうのは」「いや、I野先生に駈歩したいって言ったらね、じゃあロゼッタだっておっしゃるから」「そうなんですか」ついでにロゼッタの調子を聞いてみると、「昨日出てないですからねぇ」「うわ、どっちに出るかな」前日動いてない馬は、必要以上に動きたがるか、だれてて動きたがらないかどっちかですが、ロゼッタは基本的に重い馬なので・・・推して知るべし。
馬繋場を見るとロゼッタが出ていて、馬装もされているようです。「K野さん、あれロゼは下乗りしてくれるのかな?」「たぶんそうでしょう」というわけで、私は馬装はなし。相方は馬装があるので、「馬装に行って来まーす」私もヒマなので、手伝いでもするかと「馬装ないけど行って来まーす」するとK野さんが私の自前の短鞭を見て、「短鞭だけで動くかな〜?」と脅かされてしまいました。うわー、やっぱり重いのか。

馬繋場に行くと、最近お手伝いに入るようになったK村さんのお友達のA木さんがロゼッタにハミをかけていたので、「下乗りしてもらえるんですか?」と聞いてみると、「そうでーす」「あ、次あたしが乗るので、よろしくお願いします」するとA木さん、「ロゼッタ初めて乗るんですよ、お客さんがみんな重いっていうから、ちょっとどきどき」と言いながら馬場に出ていきました。
相方の手伝いをしようと思って鞍置き場に入ると、ロゼッタの鞍はちゃんとある。あれ、じゃあロゼッタは今誰の鞍を使ってるんだ?A木さんが自分の鞍置いてるのかなぁと思ったんですが、K野さんの鞍置き場が空いているので、K野さんの鞍かもしれない。
馬場のほうをみると、ロゼッタは駈歩こそしないものの、いい調子で動いているみたい。でも昨日使ってないなら、今日は私には駈歩出せないかもなぁ。

時間がきたので、K野さんに「ロゼッタ乗っちゃって下さい」と言われ、「鞍変えなくていいの?」と聞いてみると、「まぁいいですよ、使って下さい」やっぱりK野さんの鞍なんだな。
馬場に出ていくと、A木さんがロゼッタから下馬して「すっごいいい子じゃないですか!お客さんのご指名が多いのも分かるわ。ちょっとあっちの奥(幹線道路に面した隅角)だけ行きたがらないかも、何回か行かせましたけど」
ロゼッタは体高が低めなので、たまには台なしで乗ってみようかなー、と思ってチャレンジ。鐙を伸ばして、左足をかけようとして・・・届かない。最初のころは、ロゼッタよりでかい馬でやってた乗り方なのに、体固くなってるんだろうか。まずい。
とりあえず今回は諦めて、踏み台を持ってきてもらいました。ストレッチも必要かなぁ。
乗ってみると、鞍がなんだか座りやすい。鐙に足をかけると、これがまた踏みやすいんだ。踏み下げやすいというべきか。
「この鞍、ずいぶん良くないですか?」とA木さんに言ってみると、「馬場鞍だから、おさまりがいいと思いますよ。普段総合鞍で乗ってるんじゃないですか?」そうか、普段借りてるやつが総合鞍っていうのか。確かに、あの鞍でそのまま障害に使ってるわ。

今日は馬場の区切り方が変わっています。いつもは横長の長方形を長辺でまっぷたつに割った形になっていますが、トイレ側に狭くとった馬場は調馬索を使用する初心者用、中央の広くとった馬場は通常のレッスン用になったようです(左図参照)。
馬場に馬が揃い、I野先生が出てきて「ロゼッタからだな」とおっしゃるので、まず先頭で蹄跡に出ます。とりあえず歩き出してはくれたけど、やっぱり重そう。
ロゼッタ、相方のハイセイコーJR.、ウィンダムの順で、3頭部班です。

もう今にも止まりそうな勢いで歩くので(なんかヘンな日本語)、肩にムチを入れ、派手な音を鳴らしながら動かします。ムチの音がした瞬間だけ、ちょっと歩様が元気になるものの、またすぐマイペースでのんびりのんびり歩くロゼッタ。ふぅ。
巻き乗り、斜めに手前を替えなどの方向転換には、とても素直についてきてくれる馬なのですが、スピードだけはなかなか出ない。ついに先生に、私の持っている短鞭を長鞭と取り替えられてしまいました。長鞭の取り回しが下手なので、うまく動かせるかどうか不安。

速歩の指示が出て、腹を脚で軽打するとともに肩にムチを入れます。1回ではやはり出なくて、2〜3回でやっと出ました。速歩は出たものの、このままでは絶対止まってしまうので、脚で追いながら速歩。軽速歩で脚を入れるのは難しくなくなったけど、速歩で入れるのって上手くならないなぁ。追わないときはせっかく正反動がとれているのに、脚に力を入れると上半身も固くなってしまうようです。
軽速歩をとり、「ロゼッタ歩度のばして行けよ」脚とムチで追っていきます。重いには違いないけど、少しずつやる気にはなっているようです。
クラブハウスのそばを通過するとき、軽トラックが馬場に向かって入ってくるのが見えました。徐行しているから大丈夫だとは思うけど、ロゼッタには前にも車に驚いて跳ねられたことがあるからなぁ、ちょっと気をつけて行こう。
と思った瞬間、ロゼッタが横っ飛び。心構えができていたので、跳ねた瞬間に腰を落とすと、ととん、と鞍にお尻がちゃんと落ちた感じと、ロゼッタの後肢が沈んだ感じ。ほんの2〜3歩で止まってくれました。ロゼッタとしては、真正面から車が向かってくるのが目に入ってしまったのでびっくりしたんだろうけど、やはり鞍がいいのか、それとも先週のウエスタン体験が効いたのか、うまく座れて止められたので、あまり恐怖感はありませんでした。前はこういうの、怖くて仕方なかったんですけどね。
「馬抑えろよー」と先生の声が聞こえて、えっ私の馬は止まったのに、とふりむいてみると、直後につけていたはずのハイセイコーJR.が馬場中央に向かってふっとんでいくのが見えました。ロゼッタが跳ねたことにびっくりして、JRがもっと派手に跳ねてしまったようです。

JRも落ち着いて蹄跡に戻ったところで、しばらく常歩で周回。ロゼッタはすっかり落ち着いてしまったのか、最初と同じようにのんびりと歩いています。「まだ休憩なんて言ってないよ、ロゼ」跳ねたばっかりなのでムチを使うのは控えましたが、脚を強めに使ってみます。
ロゼッタは耳がよく動く馬なので、耳の状態を見ながら自分の脚が効いているのかどうか見てみることにしました。基本的に内方の耳は私のほうを向いているのですが、外方の耳が、馬房のそばやクラブハウスのそば、気が散るものがあるところに来ると外に向いてしまいます。頑張って脚を使ったり、声をかけたりすると、ちゃんと耳が揃ってこちらを向くときもあるんです。そういうときはロゼの気持ちが私のほうに集中しているはずなのに、なんで歩様はのんびりしたままなんだろうなぁ。
後ろから相方の「休んでるの?」という声がかかる。私だって何もしてないわけじゃないんだよ。

ふたたび速歩。「まず先頭だけ速歩、後ろはまだだぞ」軽打すると、ロゼッタにしては簡単に速歩が出ました。しかしつづいて後ろの馬が速歩を出すとき、止まってしまいます。追いつかれる前になんとか速歩に戻しましたが、これじゃ先に出た意味がないじゃん。
しかし、今度は速歩が調子がいい。脚で追ってはいますが、ムチがなくてもどんどん走る。クラブハウスの前などはちょっと抑えてしまったくらい、ロゼが大きめの歩様で走っています。
馬房のそばからK野さんが見ていたので、「ロゼが動くよ、わりと!」と思わず報告すると、苦笑いしていました。
もしかして、歩いているときには効いていないように思えた脚が、実はじわりと効いていて、今効果を出しているんでしょうか。そうだと思いたい。

速歩のまま巻き乗り、ロゼッタは方向転換はとても楽な馬で、外方の手綱を押して内方の脚を踏み込んだだけで曲がっていきます。しかし、円の半分あたりで常歩に落ちてしまいました。
「落とすな、ちゃんと前に出していけ」
内方脚で蹴り、ついには外方脚でも蹴りますが、蹄跡に戻るまで常歩のまま。蹄跡に戻ればすぐ速歩になるんだけど。
円周上で馬を止められ、「いいかい、いま内方の手綱を引いてるだろう。そのときムチはどこに当たってる?」
引いた内方の拳に握っている長鞭の先を目で追うと、ちょうど自分のかかとに長鞭の先があります。あ、そうか。
「そうそう、ちょうど腹に当たるんだから、まめに腹にムチを入れながら行けば落ちないはずだよ」
と、先生がムチの先をとって実演してみせるそばから、止まっていたロゼッタが回ろうとします。なるほど。
もう一度速歩で周回してきて、再度巻き乗りをしましたが、やはり常歩に落ちそうになる。「もう一度」同じところで巻き乗り、今度はなんとか常歩に落ちずに回れました。

初心者用馬場との境のラチを速歩で走っているとき、後肢でつまづくロゼッタ。彼はつまづきやすいのであまり気にしませんでしたが、つぎにその場所を通るとき、なんだか歩様がばたばたしていて、ラチに鐙をぶつけられてしまいました。なんだかハミを通して、手綱にかかる力が強くなったような・・・ロゼッタの悪い癖、歯をがちゃがちゃ噛み合わせる癖も出始めました。あっ、これがK野さんの言う「ハミにあご乗っけてさぼる」状態かっ?集中力がなくなってきたんだな。
先生が何か言ったときに、突然止まったりします。モンブランは先生が何か言うと走り出そうとするけど、もしかしてロゼッタは先生が何か言ったら止まるもんだと学習しちゃってるのかしら。

時間が来たので沈静化し、馬を並べて下馬。
ロゼッタにしては、後半よく頑張ってくれたと思います。しかしこんなんでは、まだこの子で駈歩を出すのは難しいなぁ。
馬繋場に帰る途中にK野さんがいたので、「この鞍すっごく乗りやすかった」と言うと、「そりゃあ僕の鞍ですからね」と言いながら、「でも安かったんですよ」だって。

いつものように昼食を摂ったあとも見学をしながらだらだら過ごしていると、先週から障害のビギナークラスが創設されたという話が入ってきました。
日の出乗馬クラブでは、障害レッスンは土日の17時から1鞍ずつ、週2鞍のみだったのですが、障害の希望者が増えたので、土日に各2鞍ずつになったということです。16時からビギナークラス、17時から上級者クラス。
今日のビギナークラスは、今まで「そのうちね」と言っていたQさん、ララミー競技会で速歩班ジムカーナのメダルをとって以来すっかりやる気になっているM田さんの2名。障害を飛んだあとに馬が駈歩になることはあるものの、低い障害なので基本的には速歩で飛んでいるようです。
見学していると周りから「飛びたくなってきたでしょ?」とか、指導しているI野先生もこっちに向かって「これなら自分もできそうだろ?」とか、おだてられること。自分でも、(ビギナークラスにあとから入るより、できたばっかりのうちに入れてもらったほうがやりやすいかなぁ・・・)という気になってきました。

上級障害まで見学して、予約をして帰ろうとクラブハウスに入り、ママさんに予約をお願いすると、「じゃあ障害で?」「えっ・・・いや、やりたくなくはないけど・・・」と迷っていたら、さっさと予約表の16時に名前を書かれてしまいました。えーいっ、やってしまえ。
そんなわけで来週、障害デビューの予定です。

帰り道、ロゼッタがあんまり重かったせいか、後ろでいらいらしていたらしい相方から「もう一緒の部班で乗りたくない」と言われてしまいました。一生懸命乗ってるのに・・・かなり傷ついた。

↓日の出乗馬倶楽部の馬場(ちょっと変わりました)

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