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(2009.4.19 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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土曜の夜のうちに山梨・小淵沢に向かい、ララミー牧場近隣のペンションに宿泊。そして日曜は、ララミー牧場の運動会です。この運動会は他クラブからのエントリーも受け付けていて、日の出乗馬倶楽部から出場するのも7年目。今年は12〜13人と、引率としてNくん先生が参加します。

わたしは部班(駈歩班)と駈歩ジムカーナ出場。すべてその場で抽選する貸与馬制で、部班の馬はエスティになりました。エスティは障害馬だけど、以前、普通のレッスンで乗せてもらったことときは確か、先頭でけっこう重かった馬だよなぁ。今日はさすがに3.5cmの丸拍車は持ってきていないので、2cmの棒拍車を着けます。
出場の時間が来て、またがってみると鐙の長さが少々長い。それで鐙の長さを調節しようと思ったら、これが一番短い長さで、これより短くするには鐙を巻かないといけません。いちいちそういうことをしていたら進行の邪魔だし、別に足が届かない長さというわけではないので、そのまま乗ることにしました。

わたしとエスティは3騎目で、部班開始。常歩から軽速歩ではそんなに問題なかったんですが、速歩になるとどうも行きたがる感じ。前との距離がつまると、馬がイライラしてくる感じだったので、できるだけ隅角では外を回してみたのですが、それでもすぐ追いついてしまいます。
それでちょっと抑えすぎちゃったのね、たぶん。わたしがまだ速歩だって言ってるのに、馬が勝手に駈歩をしたそうなそぶりを見せることが増えてきました。こりゃー、駈歩にしたらなんかやらかすかもなー。

ここの部班では、だいたい速歩で輪乗りに入ったら次は駈歩と決まっていて、馬のほうもそれを知っているので、いつでも駈歩を出しますよ、という感じになっていきます。1度目の駈歩はなんとか抑えきったんですが、2度目の駈歩で前の馬に追いついてしまい、覆い馬場なので壁があって外に逃がすこともできず、馬がイライラしはじめたなー、時間の問題だなコリャ、と思ったそばから、馬がぐいんと引っかかりました。
いったんは外に向かって向かってぶっ放しそうになったのですが、それだと前の馬と壁の間に激突してしまうので、とっさに内側に向けました。そのまま好きに走らせてしまうと輪乗りを突破することになって他馬が危険なので、すかさず外方を抑えて内方のハミをすくい上げ、小さい巻き乗りに持ち込みました。
経験上、小さい巻き乗りに持ち込めるようならすぐに止めることはできると知っているので、2〜3周続けていたら馬が落ち着いてきたので常歩に落としました。ふん、案外早く止まったな。
そこでスタッフが数人駆け寄ってきたので、拍車を外すのを手伝ってもらいました。拍車を外したらけっこうおとなしくなったので、あとは何事もなかったように続行。早い話、わたしの拍車が当たりっぱなしたったってことで、鐙がいつもより長くて脚が安定せずにぶらぶらしていたのが原因のひとつだと思います。先頭とそうでないときのイメージの違いっていうのもあったかな。
ぐーちゃんだったら3.5センチの丸拍車でも走ることはないので、まさか2センチの棒拍で走られるとは思わなかったけど。それにしても、自分の馬場で走られることはほとんどないのに、わざわざ試合で走られることが多いですなぁ、わたし(笑)。

その後、駈歩ジムカーナに出場。こっちは馬場馬アンユウに当たりました。馬場系の競技(部班)で障害馬に当たって、障害系の競技(ジムカーナ)で馬場馬に当たるってどういうことよ(笑)。
ここでは進行上、待機馬場で騎乗したら全く準備運動なしで本番。わたしの前にアンユウに乗っていた人が「軽かったですよ!」というのを信用して拍車を外して騎乗(さっき走られてる手前、つけにくかったというのもある)。
待機馬場で停止させていたら、なんだかエゴエゴする。明らかに人を試してる(というかナメてる)動きだったんで、鞭を一発くれてやったらなんか怒り出して、スタッフが飛んできそうになる…。いや、今のは叱らないとダメでしょって。なんか、叱られ慣れてない王様子どもみたいな馬なのかもなー。以前乗ったときのイメージとずいぶん違う。

ジムカーナのコースに入ってみると、ぜんぜん軽くないんですけど! 考えてみたらさっき乗ってた人、わたしの倍は体重がありそうな人だったから、馬にしてみれば重さが半分になったら推進されてないも同然だわな。
仕方がないので経済コースを通る作戦に切り替え、パイロンの巻き乗りなんて馬がぶつかるくらいに巻いてやったのですが、さすがにタイムは伸びませんでした。
さらにこの馬、手入れのとき噛もうとするし、蹴ろうとするし。すかさず一発蹴り入れてやってから、周りのスタッフに「すみません、人さまの馬に失礼しました〜」とにっこり謝っておきました。人さまの馬だからって、悪いことしたら叱るもんは叱るんじゃい。

でもこの日、一番スターになれたのは駈歩玉入れでした。
馬場の端から(もちろん馬に乗って)ゴルフボールを持ってスタート、反対の端に置いてあるバケツのところまで走って、バケツに向かって馬上からボールを投げ入れ、入った数を競う競技です。一往復につき1個しかボールを持ってはいけないので、いかにボールをうまく入れるかだけでなく、いかに速く往復するかもポイントになります。
この競技には相方が出て、わたしがスタート地点でボールを渡す係をしたのですが、もうこのコンビで出るのも数回目なので、作戦ができてます。

「止まらない」。

つまりね、相方はわたしのいるところに駈歩で突っ込んできて、そのままわたしを軸にする感じで、ワンハンドで駈歩のまま巻き乗り。わたしは馬が突っ込んできてもその場を動かず、手だけ伸ばしてボールを渡すのです。こうすると相方は、駈歩から速歩に落とすタイムロスなく、たくさん往復できるわけ。
でも意外とね、お互いの技量を知り尽くしてないとできないことなんですよ。
今年で何度目かの挑戦だったのですが、今年は作戦の甲斐あってついに優勝! 周りの女の子たちからは「夫婦愛を見た!」とうらやましがられました(笑)。




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