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(2003.10.4 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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今週もいつもどおり11時の予約で、日の出乗馬倶楽部へ。かなり早めに家を出たので、倶楽部に到着したのは9時半。ホワイトボードで今日の騎乗馬を確認すると、相方はハイセイコーJR、私はロゼッタです。1時期ロゼッタばかり配馬されていたような気がしますが、ちょっとだけ久しぶりだな。
着替えをして、ストレッチなどして騎乗準備をしていると、相方がホワイトボードのところに行って「もう1鞍乗れるかなー」と悩んでいます。確かに今日は予約が少なめだから、もう1鞍くらい入れられそうだけど「私はやめとくわ」。自分の体力に応じて、ということもあるけど、先週の気合い不足を反省して、今日は1鞍入魂でいくのだ。

今日は時間に余裕があるので、早めにロゼッタの馬房へ。ロゼは馬栓棒の上から顔を出しっぱなしだったので、無口をかけてから馬栓棒を外します。引き出して馬繋場につないでみると、白いはずの左の腹が、べったりと黄緑色…。あんた、ボロの上に寝転んだわね。
蹄の裏掘り、ブラシかけをすませて装鞍にかかります。毛布とジェルパッドを置いたところで、思い付いてクラブハウスへ引き返しました。妊娠・出産で休止中の友人N子さんの自鞍が置いてあるのですが、彼女と私はあまり体格が違わないので「使わないとかえって傷むからぜひ使って」と言われていたのを思い出したのです。ロゼッタ用のレンタル鞍は私には大きいので、こういうときこそ彼女の鞍を借りよう。
クラブハウス内の鞍置きから鞍を持ち出して運び、馬繋場へ戻って装鞍。腹帯を締めてしまったあとで、マルタンガールをつけるのを忘れていたことに気がつきました。外してやりなおし。

時間がきたので、ロゼッタを連れて馬場に出ます。マルタンや鐙を調節していると、後ろから「あー、その鞍ー!」とK野さんの声。私が自鞍を買ったと思われたようなので、「違うよ、N子さんの鞍借りたの」「なぁんだ、新しそうだから買ったのかと思った」。
A木さんが補助についてくれたので騎乗。腹帯と鐙を直してもらい、歩き出そうとすると、K野さんが「じゃあロゼッタ先頭で」「オニっ!」。ロゼは部班の後ろだとさくさく動くけど、先頭に出るとめんどくさがるので、よっぽど騎手ががんばらないと前に出せません。今日の自分の課題が「気合いで馬を前に出す」なのが察知されたわけじゃないだろうけど、まぁ相方との2頭部班ならそういう「しごき」もあるかも、とは思っていたが。
すでに蹄跡に出ていた相方とJRに「前入ります」と声をかけて蹄跡に入ります。あー、さっそく重いよこの子は。拍車で蹴ってダメだったので、長鞭。「言うこと聞かなかったら、もっといっぱいムチ使っていいんですからねー」とK野さんに言われ、もう1発ムチ。少し速歩に近い歩様になりました。よしよし、それでいいのよ。
でもこっちが油断すると、すぐ首を下げてだらけようとするロゼ。気が抜けません。「馬がしぶしぶ前に出るんじゃなくて、馬が自分から喜んで前に出るくらいにしなきゃ」ってK野さん、何気に難しい要求してくれるじゃないか。常歩なのに、もう息が上がってきた。

最近K野さんから言われているように、膝で締めないように少し開いて、拍車を使っていきます。「ロゼッタもっと前に出してー」こ、これでもかなり前に出してるつもりなんだけどな。速歩が出る寸前の常歩にまで持っていかないと、ってことだと思って、脚と鞭とで前に出します。コスモだとむぎゅーっと締め付ける脚で効くけど、ロゼッタの場合は蹴ってやるほうが効くみたい。気がつくと、すぐ後ろについてきていたはずのJRの蹄音が、4〜5馬身くらい後ろに聞こえます。JRも歩度の伸びにくい馬じゃあるけど1歩が大きいから、ロゼッタの小さい体でJRを引き離しているということは、ロゼがかなり頑張って動けている証拠と思っていいだろう。
「歩度をつめ、はやあーし」で速歩、すぐには出なかったので拍車で蹴ると、速歩が出ました。すぐに軽速歩の指示、1歩ごとに軽打する脚を入れて、歩度を伸ばしていきます。「ロゼッタ、手綱もう少しちゃんと持って。ちゃんとハミ当ててあげてくださいねー」こころもち手綱を短く持って、ということはその分前に出してあげないといけないんだな。速歩だとさすがに歩幅の大きいJRに追いつかれてしまいますが、それでもロゼッタにしてはちゃんと動けていると思う。隅角ごと、斜めに手前を替えるときに鞭を持ちかえるごとに鞭を使い、とにかく前に出てちょうだい、と気合いをつけます。

速歩に落とすと、「ロゼッタもっと後ろに座ってー」とK野さんの声が飛んできて、ちょっと分かりにくかったので「座る位置が後ろ、じゃなくて体のバランスが後ろ?」と聞くと「そうです」。前傾してたか。肩を開いて後ろの方に落とすイメージで、上体のバランスを後ろに倒します。「もう少し歩度つめて、ゆっくりにしていいですからちゃんと座って」脚を使いながら拳を控え、歩度をつめます。座りやすくはなるけど、速歩での脚の使い方が下手だから、気をつけないと気がつくと脚が前に出てしまったり、脚がばたばたになってしまったりします。
常歩に落とすと、常歩というよりは停止だろ、そりゃ。誰が休憩って言ったの、ちゃんと前に出てちょうだい。せっかく速歩で勢いに乗りかけたのに、元の木阿弥っつーか何つーか。ほんとにこいつは、常歩で前に出すのが一番難しい。
速歩で巻き乗り、勢いが足りなかったのか円の途中で常歩に落ちそうになり、「恥ずかしいから止まらないでっ」と脚と鞭を使いましたが、やっぱり落ちてしまいました。あーあ。次の速歩巻き乗りのときも常歩に落ちそうになったので、思わず舌鼓を使うと常歩に落ちずにすみましたが、「舌鼓よりも拍車と鞭が先でしょ」とK野さんに叱られてしまいました。

右手前の常歩から「ロゼッタ、JRのところまで駈歩」の指示。駈歩発進をすると、1歩目は駈歩が出たと思ったんだけど、ぱたぱたっと速歩になったのでやり直し。でもまたいいかげんな1歩だけ駈歩だったので、止めてムチをいれます。「ムチ外方に持って」ムチを持ち替え、駈歩発進。今度は出たのですが、なんだか歩様がヘンな感じ。もしかして4節の駈歩出ちゃったか? キモチワルイので止めて、もう一度やりなおしますがやっぱりヘンな感じなので、また止めます。えーと、ララミーでのレッスンのときも4節の駈歩が出ちゃったけど、あのとき言われたのは「前に出して、つめる」ということだったっけ。ちゃんと前に出さなきゃダメなんだな、と気合を入れて内方脚をぎゅーっと押し込み、外方脚を強めに抑えて駈歩発進。今度はちゃんとした駈歩が出ました。よしよし、じゃあちゃんと続けよう。でも1周もしないうちに、「脚離れてる、止まる止まる」と言われたそばから常歩に落ちてしまいました。
「ロゼッタ駈歩、すぐ出して。JRに追い付かれますよー」と言われて駈歩発進。すぐ出るようになったけど、どうしても1周しないうちに常歩に落ちてしまいます。内方脚もさることながら、外方の押さえも足りないんだろうなぁ、と思うと外方の鐙が外れそうになり、慌てて踏み直そうとしたところで止まってしまう、という悪循環。
どうにかこうにか1周続いたところで、JRもすぐ後ろまで来ています。「ロゼッタ巻き乗りして、JRの後ろ」の指示で、駈歩のまま巻き乗りを試みましたが、巻き乗りの円の頂点あたりで速歩に落ちてしまいました。ちぇ、失敗。

今度はJRの後ろで駈歩発進。駈歩については、他馬の後ろだから出やすいということはないみたいで、あくまでも私の扶助の問題みたいな気がします。
「半巻きして、蹄跡から駈歩」の指示で左手前に入り、駈歩。出すのは簡単に出せたけど、これは右手前よりもさらに外方の鐙が外れそうじゃないか。こういうのは踵が下がってないせいだと思うんだけど、分かっていても今修正するのは難しいや。
「止まると思ったらムチ使うの。何もしてないから止まるんですよ」まだ駈歩のときは余裕がなくて、拳を馬の首の動きに随伴するので精一杯だから、それをやりながら鞭を使うということに思い至らないのです。うーむ。
とりあえずは、常歩に落ちてしまってまた駈歩発進するときのロゼの反応が良くて、すぐ駈歩が出ることだけが救いだけど。

駈歩の練習が終わり、速歩へ。いつもながら、駈歩をやったあとのロゼッタは、歩様が軽快です。最初っからこれくらい動かせないもんかね、我ながら。
常歩から停止、きれいに止まったので拳をゆるすと、なんとなくずるずると前に出ようとします。ゆるしすぎなのかしら。でも持ちすぎると褒めてあげられないしなぁ。3回ほどやって、「はい、それじゃ手綱を伸ばしてゆっくり歩いてください」という指示で、沈静化。しばらく歩いてから馬場の中央に馬を並べ、挨拶して下馬。「2頭とも次がありますから、裏掘りだけで戻しちゃってください」ということで、ロゼッタを引いて馬繋場へ。
ロゼの馬装を解除すると、鞍の下や腹帯、頭絡の下にびっしょり汗をかいていました。今日はけっこう涼しかったのに、これだけ汗をかいたんなら、ロゼッタもよく運動したと思っていいのかな。裏掘りだけで馬房に入れていいと言われたけど、汗のあとがかゆくなったらかわいそうなので、汗をかいたところだけタオルで乾拭きしてから馬房へ連れて行きました。
馬房の中でぐるりと回して前を向かせてから無口をとり、馬詮棒をしていると、昼飼いの時間なのでロゼが「ごはんはー、ごはんはー?」と馬房の中をうろうろ。「はいはい、ごはんは持ってきてやるからちょっと待ってなさいねー」と言っているそばからA木さんが飼い桶を持ってきてくれました。でも食の細いロゼは、がつがつ食べるという感じではないんだけどね。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)

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