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(2004.1.24 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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今日もいつもどおり、11時の予約で日の出へ。到着してホワイトボードを見ると、まだ配馬がされていませんでした。クラブハウスの壁をふと見ると、2月7〜8日の新春ホースショー(八王子乗馬倶楽部主催)の告知の横に、「追加種目」という新しい張り紙が。そこには、馬場1課目と4課目が書いてあるじゃありませんか。うーむ、この試合は2課目と3課目しかない予定だったから、ここには出ないつもりだったんだけどな。I野先生にも「1課目がないから出ません」と表明しちゃってるけど、こんなの出ちゃったら「出なさい」って言われそう。
案の定、I野先生が私の顔を見るなり張り紙を指差して「ほら、1課目あるぞ。それとも2課目にするか?」「…い、いえ、50%出すまでは1課目で…(冷汗)」とはいうものの、うーんうーん、どうしようかなぁ。

着替えをして準備していると、ママさんが「ロゼッタは今日朝ゴハン食べなくて、ちょっと午前中は出せないかしらねぇ。昼飼い食べてくれたら、午後は出すけど」ということで、久しぶりにロゼッタ以外の馬に乗ることが決定。で、その後先生がたが相談しながら配馬していたのを後ろから覗くと、私の配馬はアルフォンスになっていました。なんか昨年夏ごろから、私はアルフォンスがぜんぜん動かせなくなってるんだけど、最近はスタッフNさんが良く乗ってくれているから少しは動かせるかなぁ。

アルフォンスの馬装は時間がかかることが分かっているので、少し早めにアルの馬房へ。最近だいぶ落ちついてきて(そうなのか?)噛まなくなったアルだけど、油断は禁物。引き手と無口を持って、用心して扉を開けます。噛む感じはしないけど、無口を顔に近づけようとしたら、頭を高く上げて反抗するクセは治っていないみたい。肩の横に回って「アールっ」と少し怖い声を出すと、しぶしぶながら頭を下げてきたので、無口をかけます。と、いきなり頭をぐっと上げたので、無口を押さえていた右手を引っ張られ、それでも押さえようとしたのですが1馬力には勝てず、手が痛くなってしまいました。このいたずら小僧、分かっててやってるな。困ったもんだ。

馬繋場に出して、蹄の裏掘り。やっぱり後右肢の腫れはあいかわらずで、痛がってはいないけど歩きにくいのだろうなぁ。噛まれないように気を付けながら馬着を脱がせ、ブラシをかけて装鞍。見ると、き甲に鞍傷の跡が。これは気をつけて装鞍してやらないとかわいそうだな。
そこへスタッフのNさんが来て、「アルフォンス下乗りしまーす」というので「ぜひお願いしまーす」。ちょうどいいところに来たから、後肢の肢巻もやってもらおう。さっさと馬装して、Nさんと一緒にアルフォンスを連れて馬場へ。Nさんがアルに乗るのを補助してから、自分は馬繋場へ戻ります。

時間が来て、ほかの人馬が馬場に出始めたので、自分もメットとグローブをして馬場へ。Nさんがまだ馬を動かしていたので、「Nさーん、そろそろ乗るー」と声をかけると、私の近くまできてアルを止めました。自分で踏み台を持ってきて乗り変わり。
鐙の長さが少し長く思えたので、1穴ずつ詰めてみたんですが、それでは短すぎるみたい。仕方ないのでもとの長さに戻します。少し長めだが仕方ない。適当に蹄跡に出て、常歩します。ニブいのはニブいけど、ロゼッタにくらべたら1歩が大きい(いや、体が大きいだけ。歩度が伸びているわけではない)。
馬場にはウィンダム、モンブラン、相方のハイセイコーJRとアルフォンスの4頭が出ています。別に4頭部班でもいいですよと先生には言ったのでしたが、ウィンダムとモンブランの方たちは私達に比べて鞍数が浅いので、馬場を仕切って別の部班でレッスンすることになりました。そんなわけでJRとアルフォンスの2頭部班、指導はO先生です。

「列へ」でいったん馬場中央に入り、馬を並べます。「JRが先頭で行きましょうか。アルフォンスは後ずさりするときがありますからね」そうですよねー、叱れば蹴りますしね。JRの後ろについて蹄跡で常歩。
ウィンダムとモンブランの2頭のほうは、15×30m程度の狭い仕切り。自動的に私達の馬場は45×30mと若干広めになります。「馬場広いんで、僕もついて走るの大変ですからちゃんと動かしてくださいねー」とO先生。でもよくよく考えてみたら、JRもアルフォンスも絶対に1頭では動きたくないタイプの馬。JRはそれでも先頭に立てるけど(キライだけど)、アルフォンスなんぞ先頭に立たせたら膠着するし、後ずさりもします。これはなかなかキビシイ部班になりそうだぞぅ。

それでも速歩の号令で発進すると、すんなりと速歩が出ました。でもこれ絶対、前にJRがいるからだよね。JRの動きもそんなにいいわけじゃないんですが、相方は私より馬を前に出せるし、体の大きいJRは1歩が大きいこともあって、どんどん置いて行かれてしまいます。置いて行かれると、よけいにやる気をなくすアルフォンス。だったらさくさく動けっつーの。
でも、ハミが軽く感じるので、やわらかく持てるなぁ。軽いと言っても「うちの馬にしては」という程度なんだけど(TOMOさんとこの馬はほんとに軽かった)、なにしろふだん乗っているロゼのハミは、指が痛くなるくらい重いので。よし、今日は拳を柔らかく使うことを課題にしよう。アルフォンスはハミを強く持つと、すぐ拗ねて首を巻きこむ子だし。鞭も使いすぎると拗ねるので、できれば脚だけで動かしたいところだけど、こっちのほうは難しそう。

隣の馬場では、ウィンダムとモンブランが部班で出ていて、手前が違えばラチごしにすれ違うこともあります。するとウィンダム、こっちをにらみつける。怖いよ怖いよー。すれ違いながら、まだにらんでる。ウィンダムは人に対しては絶対に危害を加えない馬ですが、馬どうしだとケンカっぱやい奴です。しかも今ウィンダムに乗っているのは初心者さんなので手綱が長く(もし読んでいたら失礼。私も昔そうだったから)、ウィンダムがラチごしに噛みつきにくる余裕があるのです。ひー。
相方の乗っているJRも「ケンカ上等!」な性格なので、ウィンダムとすれ違うたびに火花を散らし合っています。やだやだ、私は怖いから内蹄跡に行くことにしよっと。どうせJRに追いつけない分をどこかでショートカットしないといけないから、ラチから1mくらい内側を通ることにします。

なんだかアルフォンスの体格っていうのが私に合っているらしくて、脚の位置が定まりやすいみたい。ときどき鏡で自分の脚の位置をチェックしながら走ります。ちょっとリズムに乗れてきたんじゃないかい。
やっぱり少し鐙が長めなのか、内方の鐙が外れてしまったけど、せっかくリズムに乗っているので、このまま軽速歩しとくか。軽速歩なんて、どうせ鐙なしでやったことだってあるんだし。片方の鐙を外したまま軽速歩をつづけ、座るタイミングでつま先で鐙を探します。
何度目かでようやく鐙をはいたところで、O先生が「あれ? 今鐙が外れたと思ったのは、僕の気のせいですよねぇ?」と冗談っぽく聞いてきたので「はーい気のせいでーす」。先生から見ると、鐙が外れたんなら速歩に落としゃーいいのに、やらないから面白かったんだろうな。

各個に巻き乗りの号令、巻き乗りの進入は思ったより素直。ほとんどハミの左右の重さを変えずに、脚とバランスだけで曲がっていけている感じがします。巻き乗りの輪線に乗ったとたんにだらだらになってしまうアルフォンス。隅角とか巻き乗りとか、回転になるとどうしてもリズムを崩してしまうなぁ。脚と鞭を使っていたのですが、輪の半分くらいのところでぱたっと常歩に落ちました。「少しでも人が前に傾くと止まりますよ」あ、そうなのか。ってことは、私が脚を使おうとしたときにバランスが前に行ったってことかな。前傾って言うほど前に傾いていたわけではないんだけど、こいつってこんなに敏感だったんだっけ(というか、今まで私が、アルが止まりたくなる理由に気がつかなかっただけ)。なんだ、いい馬じゃないか。

「各個に、半巻ーき」で、巻き乗りの進入は問題なく、止まらせないように上体を起こして蹄跡へ向かわせます。が、蹄跡に入る寸前でぴたっと止まりました。あらー、各個に半巻きすると自分が先頭になることに気がついちゃった? そっか気がついちゃったかー。力づくで真っ直ぐ歩かせようとすると、逆にテコでも動かないので、少し横に曲がらせてから蹄跡に入れようとすると、蹄跡の前でぴたっと止まる。そうまでしても先頭がイヤなのかい、お前は。
ついに「じゃあ仕方ないんでJRが前に出てください」とO先生にハミをとられ、蹄跡まで誘導されてしまいました。くー、恥ずかし。

常歩の号令で、しばらく歩きます。O先生が相方のほうについているので、私は自分で頑張って常歩。常歩でどうしてもだらだらになってしまうので、頑張って前に出さなくては。と、JRが速歩になっては、すぐ相方が止めている。何やってるんだろ? と思ったら、駈歩発進にトライしているのでした。JRも駈歩の最初は折り合いがつけづらくて、でもJRの気持ちだけは前に出ていってくれるので、結果的に速歩でずだだだだーと行ってしまうことが多い(少なくとも私の場合は)。で、何度目かに折り合いがついたらしく、JRが駈歩に。私は内蹄跡によけて、アルフォンスを常歩させます。

その後、JRが常歩に落としたところで私の番。蹄跡に出て、駈歩発進…おいおい、何の反応もなしかよ。出にくいロゼでも駈歩が出ているはずの内方脚、外方脚を使っているのに、せめて耳がこっち向くくらいの反応見せてくれてもいいじゃないの。「焦らなくてもいいです、発進大事にしましょう」とO先生に言われながら、何度か駈歩発進をしますが、ぜんぜん反応なし。手綱持ちすぎなのかなーとも思いましたが、逆にO先生からは「外方堅めに」と言われているし、以前K野さんからは「ハミ重いかもしれないけど、そこで譲らないで我慢して」と言われていたから、あんまり緩めても出ない、と思うんだけど。
こういうときにいくら鞭を使ってもアルは拗ねるだけ、と経験則で知っているので、いったん速歩にするか。でもこうなると速歩すら出にくくなっていて、速歩発進にも苦労します。そーかい、前に馬がいないから動きたくないんだな、お前は。

残念ながら駈歩は出せず、O先生も「あんまり無理にやらなくていいですよ」と、左手前での駈歩はないことになりました。半巻きして手前を換え、右手前になったところで相方とJRが駈歩。今度は順調に駈歩をしているようなので、私は内蹄跡へ。JRに追い抜かれたところで、前に馬がいれば出るのかもしれないと思って駈歩発進してみましたが、やっぱりまるで反応なし。以前はもっと簡単にアルフォンスの駈歩出せていたのになぁ。
あんまり無理をさせないようにと思われたのか、右手前では先生からは駈歩の指示はありませんでした。でも相方が駈歩している間、こっそり駈歩発進しようとしていたのだけど、本当に馬が反応しなかった。駈歩発進に失敗しても、ふつー速歩くらいは出ると思うんだけどなぁ。
その後しばらく速歩で周回し、本日のレッスン修了。うーん、やっぱりアルとは相性が悪いんだろうか。1年くらい前は、こいつとは相性がいいと思っていたのに、なんでこうなっちゃうんだろう。

アルフォンスは午後もお仕事があるので、手入れはなし。蹄の裏掘りだけしますが、その間にもアルフォンスはモジモジして、ちょっとおちんちんが出てきています。あーおしっこしたいのね、急ぐからね。この子はどうしても、自分の馬房の中でないとおしっこができない子。
馬房に引いていって、頭から馬房に入って1回転させるのももどかしげに、アルはおしっこを始めました。ま、おしっこの間は絶対噛みついたりしないので、無口外すのが楽でいいけどね。
お昼のあと、最近お手伝いスタッフをやっているSさんを相手に、なんでだかアルの駈歩が出せないんだよねー、という話をしてみたら、「外方かためといたら出るんですよ、あれ。外方の手綱と一緒にサドルホルダー持っちゃうんです。俺駈歩出ないとき、けっこうやってますよ」「そっかー!!」そう言えば、駈歩の練習をはじめたばかりのころは、怖くて外方だけサドルホルダーを持っていたものだけど、あれでかえって出やすかったということがあったのかもしれない。

その後、I野先生からお達しがあり、やっぱり冒頭に書いた1課目の試合に出ることになっちゃいました。まぁまだ経路は忘れてないし、前回よりはマシに回ってこられると思うけど。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)

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