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(2004.4.10 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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桜も散り始め、だいぶ暑くなってきた土曜日。今日は相方に仕事が入ってしまったので、1人で日の出へ。11時と14時の予約で、倶楽部に到着して配馬表を見ると、11時がジュンヨー、14時がアルフォンスでした。この暑いのにアルフォンスって、あいつに乗ると体力使うんだけどなー(笑)。
チャップスを履いて、丸拍車を装着しようとしていると、N子先生が「来週ララミーの運動会出るの?」「はい、出ます」「長靴は? 履かないの?」「…ですよねー、はい」ということで、長靴に変更。まぁローカルとは言え、一応試合ですからねー。

レッスン開始30分前に、ジュンヨーの馬房へ。ちょっと馬房の中のジュンちゃんに声をかけて、装備品を先に揃えていると、その間もずーっとジュンちゃんの視線を感じる(笑)。
準備が終わったので、馬房の扉を開けて無口をかけ、馬繋場に連れ出します。あーあ、また右半身がオガだらけだよ。こっちを下にして寝るのが好きなんだな。
蹄の裏を掘ってブラシをかけます。この子はおとなしいんだけど、どうしても胸前だけは触られたくないらしく、歯を向けてくるのですが、それが人間に対してじゃなくて、自分の胸に歯を立てようとするんだよね。身っくいみたいであんまりやらせたくないので、あらかじめ無口に手をかけておいて、胸前に歯を立てようとするところを阻止。
装鞍にも実に手がかからず、時間が来たので頭絡をかけて馬場へ出ます。

今日の部班は割と多めで、ロゼッタ、モンブラン、ウィンダム、アルフォンス、ジュンヨーの5頭。このメンバーなら当然ジュンちゃんが先頭だろうと思っていたら、モンブランが先頭でした。そのあとに私、後ろにロゼッタ、アルフォンス、ウィンダムと続いて蹄跡へ。
先週のジュンちゃんはなぜか重かったので、どうかなーと思って動かしてみると、先週よりは軽いな。というか、この子は基本的に軽い子のはずだから、こっちが本当なんだけど。
常歩ではモンブランと同じくらいの速さだったんだけど、速歩にすると全然速いわ。うん、今日は軽いじゃん。せっかく出てる勢いをためるのはまだ先でいいよな、できるだけ抑えないようにしたいし。でもそれだと追いついてしまうので、とりあえず隅角を深く回したり、ラチの置いていない側では蹄跡を外にずらして大きく回したりして、距離をかせいで追いつかないようにします。

しばらく軽速歩で走っていましたが、常歩のときに「先頭モンブラン巻き乗りして、ジュンヨーの後ろに入ってー」ということで、私が先頭に。確かに、部班を引っ張っていくのはジュンちゃんのほうが向いているでしょう。
常歩のまま、順次巻き乗り。「右手前だからね、KYOKOさんは頑張りなさいよー」はは、うわははは。この間ジュンヨーに乗ってO先生に教えてもらっているとき、右手前の巻き乗りで思いっきり馬に逃げられたことを言っているのです。
あのときは手綱で曲げようとしている、という指摘だったので、じゃあ今日は座骨と脚で曲げようじゃないか。内方の座骨に加重して、外方の脚を引くと、思ったよりあっさり曲がってくれました。いやいやいや、まだ常歩だからな。速歩でちゃんとできないと。

軽速歩から、「順次に、大きく巻き乗り」そうか、5頭部班だからね。最後尾に追いつかないくらいの大きさを考えて、15mくらいの巻き乗り。それでも最後尾のアルフォンスにはかなり接近してしまったのですが、それでも騎乗しているHさんはちゃんと止めずにアルを動かしてるよ。さすがぁ。私だったらきっと、後ろを気にするあの子に止まられてる。
「HさんとKYOKOさん、あなたたちはもう開き手綱は卒業しなさい」とN子先生。各個に巻き乗りで、進入はうまくできたと思うのですが、円の半分を超えたところで、まだ円の前半にいた後ろの馬にぶつかりそうになって、常歩に落としてしまいました。私の進入のタイミングが早すぎるのかなー。
「巻き(予令)」で準備して、「乗ーり(動令)」の「り」を進入点だと思って方向転換するようにしてるつもりなんだけど、合ってるのかな。と思ったけど、先生に確認しそびれました。

「軽速歩のまま、蹄跡を大きく使って、輪乗り」で、内蹄跡へ。「蹄跡使ってって言ったでしょー」そうだった。つい内蹄跡に入ろうとしていたけど、蹄跡に触れながら大きい円を描けばいいんだな。
「KYOKOさん先頭でしょー、輪乗りはもっと大きくー。どんどん小さくなってるよー」これでも最後尾のウィンダムの外側を回しているつもりなのだが、内へ内へとささるクセのあるウィンダムを基準にすべきじゃなかったな。
「輪乗りをつめー。HさんとKYOKOさんは、手綱を使わないでやんなさい。分かるよね?」つ、つめる? 分かるっつーかなんつーか…。手綱を使わないで開くのは簡単だけど、つめる(輪乗りを小さくする)ってどうやるんじゃ。3課目を踏むHさんと、1課目レベルの私に同じ要求しないでくださいよぅ。
とにかく輪乗りを開くの反対をやればいいんだろうと推測し、内方の座骨に加重して外方脚をちょっと強めに使います。「そうそう」と言われたので、間違ってはいなかったらしい。
「もう1周したら、輪乗りを換えー」輪乗りを換え、えーと輪乗りの手前を換えるのとは違うから、八の字だよな確か。おお良かった合ってた。

蹄跡に戻って、常歩から「先頭だけ駈歩」という指示。駈歩の扶助の前に半減却を使ったつもりが、速歩が出そうになりました。「駈歩っつったら3歩以内に駈歩!」と怒られながらいったん常歩にして駈歩発進したら、すぐ出ました。あー駈歩の出やすいジュンちゃんで良かった。
そのままスムーズに駈けつづけ、最後尾のウィンダムに追いついたところで常歩。うんうん、調子いいぞ。
左手前でひとりずつ駈歩(そうでないレベルの人は軽速歩)が終わると、手前を換えてまたひとりずつ駈歩。右手前は一発で駈歩が出ましたが、どうも座りにくい。隅角もぜんぜん深く入れないし。もしかして反対駈歩か、と思うのですが、ジュンちゃんは右手前だと正駈歩でもヘンな反動なので、やっぱり合ってるのかも。自信がなかったので、駈歩が終わったところでクラブハウスから見ていたCちゃんに「今の手前合ってた?」と聞くと、「うん、合ってたよ」。うーん、まだまだだなぁ。

隊列を組みなおして、蹄跡で軽速歩。おお、速い速い。さすがに駈歩の後だから調子がいいな。速歩の指示で正反動をとるとき、無意識に手綱を控えてしまったらしく、「速歩にしてもペースは落とさないの!」とN子先生に怒られてしまいました。
常歩から、「いい、1歩で軽速歩するよ。はやあーし」ぽん、と速歩が出ます。いいねぇ、気持ちいいねぇ。「今のジュンヨーの発進はうまい」とN子先生にも誉めてもらえたし。
でももう一度同じコトをやったとき、ちょっと飛び出すような発進になってしまい、ジュンヨーのスピードにつき遅れ、鞍の上でバタバタしてしまいました。ごめんジュンちゃん、今のは私が悪い。
しかもこの軽速歩のスピード、かなり速いんですけど。ヘンに抑えてハミかけちゃうと余計走りそうだし、どうしよっかなー。引っかかってるってほどではないけど、ちょっとイケイケにしすぎたかしら。

速歩から常歩落とします。あーあジュンちゃん、止まらなくなってる。というか、走りたくて走りたくてしょうがなくなってるでしょ、君。手綱を持ちすぎてハミをかけちゃってるのかな、と思って、少し手綱を譲ってみたら、かえって速歩が出てしまいました。あらら、単に前に出たいだけか。ここのところ少し重かったから、軽いジュンちゃんが復活して嬉しいけど、ちょっと軽すぎかも。
N子先生が「じゃあ先頭から…」と言っただけでもう速歩が出てしまいました。「まだ何も言ってないでしょ。まだ何もしなーい、常歩にして」とN子先生に言われてしまうが、自分では何もしてないつもりなんだけどなぁ。N子先生の号令と、たぶんそれに対する私の体のわずかな緊張とかで、もう速歩が出るようになっちゃってるんだわ。

常歩に落として沈静化しますが、手綱を許すとジュンちゃんが速歩したいと言い出すので、ゆずってあげられない。
「順次、右へ」で馬場中央に入って中央線で停止。腰を張って、拳に自分の腰をひきつけて停止…あれ、手綱を許すとまた前にずるずる動き出す。「半減脚ー、腰張って、ちゃんと止めなさいっ。止まったら何もしない、人が動くから止まらないんだよ」うわーん、何もしてないつもりなんですけどぉ。
「ちゃんと止まりなさいって。止まれないとKYOKOさんだけ終われないよー」「すいません、もう1周してきます」常歩で1周して、少し落ち着いたかな? さっきは先頭だから、周りの馬が止まってなかったせいもあるだろう。今度は他の馬がすべて止まっているから、自分も止まるんだと分かってくれるはず。
今度はようやく止めることができて、レッスン終了。

ジュンヨーは午後にもお仕事が入っているので、馬装を解除したら蹄の裏堀りだけして、馬房へ。まだ無口を外さないうちに、馬房の中に準備してあった飼い桶に鼻を突っ込もうとするので、「ちょーっと待ってジュンちゃん、これ外させて」と引っ張ると、イヤイヤながらも待っていてくれました。この辺が素直なんだよね、この子は。
Hさんの誘いで近所のコンビニにアイスを買いに行き、戻ってきてクラブハウスで昼食。O先生が「でも今日はちゃんと右手前の巻き乗りできてたよねー」「うわー、すいません! O先生のときに一生懸命やってないわけではなくー、」「いやー、今日は気迫で曲がってた」いやあの、確かにN子先生の前でできないと石が飛んできそうなんで、えーとその。
「そうよん、しかも今日は手綱使わないで巻き乗りできてたし」と、追い討ちをかけるN子先生。誉められてるんだか遊ばれてるんだか。ひどいや(泣)。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)

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