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(2002.11.16 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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今日もいつもどおり、11時からの騎乗。今日は予約が少ないのは、みんな運動会で疲れているせいかな?
私の騎乗馬は今日はロゼッタ、相方はハイセイコーJRになっています。ロゼちんは疲れてるとすぐ怠けたがる馬だから、今日は動かないだろうなー。

着替えをして、少し早めにロゼッタの馬房へ。馬繋場に出すまでは全く手のかからないロゼッタですが、ロゼッタの馬装はいろいろと着けるものが多いので時間がかかります。他の人より早めにはじめたはずなのに、マルタンガール、胸がい、鞍を着け終わってみると、他の2頭はもう馬場に出ている。たいへんたいへん。
あわててハミをかけると、自分から口を開いてハミを噛みました。「あんた、ちょろいねー」短鞭を持ち、ロゼッタを連れて馬場に出ます。

高校生スタッフのK田くんが踏み台を持ってきてくれたので、補助を受けて騎乗。腹帯を締めなおしながら、K田くんが「うまく乗ってくださいよー、下乗りのせいになっちゃいますから」と言うところをみると、今日のロゼッタの下乗りはK田くんがしてくれたらしい。「そうよねぇ、下乗りのせいにするっていう手もあるよねぇ。誰が乗ったんだろうね、いったい」とからかってやると、「誰でしょうねぇ」としらばっくれていました。乗ってから、「今日のロゼッタはどうだった?」と聞くと、「いや、動いてたんじゃないですか。ロゼッタにしては」って、語るに落ちたな。
今日は鐙をいつもより1穴長めにします。というのも先週の運動会のあと、招待審査員のY先生からわざわざメールをいただいたのですが、「初級障害は、貸与馬2回走行での優勝ですから自信を持ってください」というお言葉とともに、「少し鐙が短すぎるのではありませんか?」というご指摘。いわく、鐙が長いほうが速歩での騎座が安定するし、足が長く見えて審査に有利ですよ、とのこと。自分としても、速歩で体を起こしたときに脚が前に突っ張っているという自覚があったので、鐙が長ければ解決するのかも?と思ったわけです。以前、K野さんにも「鐙短くすると脚が前に出ちゃうんですよね」と言われたことがあるし。

今日の部班は、Sさんのアルフォンス、相方のハイセイコーJR、私のロゼッタの3頭。うわ、重くてハナが切れない子ばっかり。
指導のI野先生が出てみえて、馬場中央に並んだ馬を見ながら、先日の運動会の話。あのあと、I野先生のほうにもY先生からご意見があったらしく、「ジムカーナのコースがちょっと難しすぎましたね、とか、コスモは障害で使うべきではないですね、とか言われちゃったよ、そうだよな。それから全般に、内方姿勢がとれていないって」と苦笑いする先生。「す、すみません」私たちが未熟なばっかりに、指導者としてのI野先生に恥をかかせて申し訳ない(そんなことを気になさるような先生ではありませんが)。「まぁ、来年の課題ができたよな」
というわけで、レッスン開始。「じゃあ、ロゼッタから行こうか」やっぱし。ロゼだってハナに立つと動けない子ですが、それでもアルフォンスやJRよりはマシ。ロゼはのろいだけで、止まらないもん。アルとJRを先頭にやると、突然止まったりしそう。
左手前の常歩で蹄跡に出ながら、後ろの2人に「でもロゼもハナに立つと動かないんで、よろしくー」と宣言しておきます。

ロゼッタの常歩はとってものろく、脚を使っていかないと後ろが突っかえています。一歩ごとに脚を使いますが、使いすぎても慣れちゃって反応しなくなるんだよなぁ。たまに短鞭を鳴らして追いますが、まぁ鞭はあまり使いすぎなくても動くみたい。
常歩のまま巻き乗り。ロゼは方向転換には素直な馬なのできれいに巻きますが、あまりにも歩様がおっとりしすぎ。
「歩度をつめ、はやあーし」で、脚と舌鼓を使ってどうにか速歩を出します。さっそく首を下げ気味にして、やる気のなさそうなロゼッタ。どっかんどっかん脚で蹴りますが、蹴った瞬間しか反応しない。しかも鐙がよく外れます。やはり鐙が長かったのかなぁ、とも思いましたが、障害ではないのだから「踏めている」必要はないんじゃないのかしら。だいたい、鐙上げたって軽速歩とれるんだしー、と開き直ることにしました。
速歩で座るために、うしろのふたりは気にしないことにして、手綱で歩度をつめて(本当はやり方間違ってるらしいけど)、脚を使うというのをやってみますが、ロゼは歩度のほうは簡単につまる。つまるけど、止まりそうになるので、脚を頑張って使います。短鞭を持っていたのですが、先生に長鞭と取り替えられました。

速歩での巻き乗り、途中で常歩に落ちようとするロゼッタ。内方脚で細かく蹴りながら回るのですが、やはり常歩に落ちてしまいました。
同じ場所でもう一度巻き乗り、やっぱりロゼは途中で常歩になろうとする。「かかとを腹から離すな、かかとが離れるから止まるんだぞ」と先生、巻き乗りでかかとをずっとつけてると駈歩が出ちゃうんでは?と思いましたが、まぁ出たら出たということで、内方のかかとを馬の腹につけっぱなしにして、舌鼓しながら巻き乗り。なんとか止まらずにはすみましたが、いまいち。
また巻き乗り、「なんでそんなに脚突っ張ってるんだ、もっと引いて」外方脚のことかと思って引きましたが、先生から見えているのは内方脚。あ、こっちのことか。内方脚をほんの少し引いてかかとをつけ、外方脚はもっと引いてみると、ちゃんとした巻き乗りが出来ました(と思う)。
「内方の鐙をちゃんと踏み込んで」巻き乗りばかり何度も繰り返してやらされたのは、やっぱりY先生から「内方姿勢がとれていない」というご指摘があったせいかしら。

軽速歩で走っていると、倶楽部に車が入ってくる気配がします。そういうのロゼッタはびっくりすることがあるから、ちょっと気を付けてないとなー、と思ったときに、倶楽部の看板犬キャンディちゃんが吠えました。とたんに跳ね上がり、駈け出そうとするロゼッタ。もとが重い馬なので、こっちが体を起こして手綱を規制すればすぐ止まるのですが、寒くなってからよく跳ねるようになったな。しばらくツメを痛めて休養していたりしたこともあって、なんか元気になっているのかも。
速歩で走っているとどうしてもずぶいロゼッタ、一度巻き乗りして他の2頭の後ろにつかされましたが、その2頭がすぐ1周して追いついてきてしまいました。先生から「腹にムチ入れろっ」と言われても、長鞭の取り回しが下手な私は、どうやっても自分の脚にムチが当たってしまい、馬体に当たっていません。「そういうときは、拳広げて」と先生からジェスチャー付きでアドバイス。手綱を持った拳を両側に均等に開き、鞭を持った内方の拳を手首から回してみると、あっ、今ちゃんとお腹にあたった。鞭を入れるときに、馬が逃げない(というか、跳ねない)ように、無意識に馬の首を固めていたために、鞭が入れづらくなっていたのでした。しかもバタバタと鞭を入れていたらしく、「首にムチ当てたら虐待だぞ」と先生に言われました。え、首に当たっていたのか。ごめんよロゼ、そりゃやる気なくすよなぁ。

左手前で軽速歩をしていて、クラブハウスを通り過ぎて鏡へ向かう途中、後ろで外乗に出ていた馬たちが帰ってきた気配がしました。さっきも車で驚いているし、馬が入ってくるときは気を付けなくっちゃだわ。と、馬場への入り口の鎖を外した音が聞こえて、ロゼがちょっと跳ねました。なんか馬に乗っているときって、馬の驚きそうなモノとか音とかに敏感になって、先回りして考えるようになってきました。
速歩から停止の指示、つづいて5秒間停止から速歩発進。手綱を控えて脚を使い、バック寸前の体勢を取らせて手綱をゆずる、というのが基本ですが、バックしちゃった。失敗失敗。ふたたび速歩から5秒間停止、速歩発進。今度は完全に失敗し、常歩で発進してしまい、脚を使って速歩にさせます。
「もっとかかと使うんだぞ。停止から両方のかかとでずっと刺激してれば、簡単に速歩が出るから」さっきの巻き乗りの内方脚を、両方の脚でやるってことかな。脚を少し引き気味にして、かかと(というか、くるぶしの内側)が馬体に密着するようにして、気持ち前に押し出すようにしてみると、ロゼの首と耳がちょっと反応しました。そこで手綱をゆずると、あっさり速歩発進。自分で「おぉ〜」と言ってしまったほど素直な発進でした。
「馬は人間の指示を待ってるんだから、ちゃんと分かるように指示を出してやらなきゃダメだぞ」それは、以前駈歩発進がうまくできなかったときにK野さんに言われた「人間が指示を出して、馬がそれに反応するのを見てから次の指示を出すんですよ」というのに通じるみたい。

時間が来たので沈静化。手綱を伸ばしてしばらく歩いてから、「気をつけ」手綱をきちんと持ちます。ふだんこのへんは厳密にやってないけど、先生はきちんとやるおつもりみたい。「先頭から列へ」私から馬場中央に入っていき、中央で停止。ロゼッタは止まれといったらその場ですぐ止まる馬だけど、今の止まっている姿勢はなんだか斜めにくにゃっとしていて、真っ直ぐ前を向いていない感じ。「ロゼ、ちょびっとまっすぐしない?」少し脚を使うと、「えー、めんどくさいんだけど」という感じで、1歩だけ動いてくれました。お、ちゃんと真っ直ぐじゃない。あんた器用だね。

今日は予約自体が少ないので、ロゼッタはこの1鞍だけでお仕事が終わり。馬繋場に上げて四肢を洗い、馬体はタオルで拭いてあげて、馬着を着せて馬房に戻します。
お昼を食べて、クラブハウスで雑談をしていると、1鞍しか乗っていないのに足がだるくなってきました。鐙を長くしたので緊張していたのか、内方脚の練習をいっぱいやったせいか。先生にそのことを言うと、「今日は奥さんばっかり集中的にしごいたからなぁ」とおっしゃっていました。そうだったのか。

↓日の出乗馬倶楽部の馬場
日の出乗馬倶楽部の馬場

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